今回は「TOM FORD(トムフォード)カフェ ローズ オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
カフェローズは、カフェモカにローズの花びらをたっぷり浸したような、スパイシーなローズ×シプレの香りです。
おとぎ話に出てくるような”妖しいバラ”といった、ミステリアスなローズの香りになっていますよ!
この記事はこんな方にオススメ!
・トムフォード、カフェローズの香りについて詳しく知りたい
・濃厚なローズの香水が欲しい
・ミステリアスな雰囲気のフレグランスを探している
TOM FORD(トムフォード)カフェローズとは?
香水の基本情報
タイトル:CAFE ROSE Eau de Parfum(カフェローズ オードパルファム)
ブランド:TOM FORD(トムフォード)
香調:フローラル、シプレ
調香師:Antoine Lee(アントワーヌ・リー)
発表:2012年
販売終了:2022年⇒2023年に同じ名前の香水がシグネチャーコレクションで再登場しました。
※調べていると同じ香りのようなのですが、私自身は新・カフェローズは未試香のため何とも言えません。
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トップノート:メイローズ、サフラン、ブラックペッパー
ミドルノート:ブルガリアンローズ、ターキッシュローズ、コーヒー
ラストノート:パチョリ、アンバー、サンダルウッド、インセンス
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:4.5~5時間程度
放香性:★★★★☆ 強い
カフェローズって、どんな香り?
トップノート:スパイシーで怪しいローズ(40分)
付け初めから、すぐにスパイシーなローズが広がる。
透明感のあるリアルなバラの匂いとは明らかに違うのだけど、「あれ?バラってこんな匂いだったっけ?」と本物のバラかと勘違いさせるような、不思議な説得力のあるローズ香だ。
スパイスの中でもブラックペッパーがピリッと効いている。
爽やかな香りではないが、そこまで重くもなっていない。
そんな怪しげなローズの香りから、この香水は始まっていく。
ミドルノート:カフェモカ(1.5時間)
コーヒーの香りをふと感じるようになるとミドルノートに入る。
この頃になると、ベースに含まれるパチョリの存在もしっかり出てくるので、”カフェモカ”のような匂いになっている。
同ブランドの「ローズプリック」もチョコレート+ローズといった香りだけど、カフェローズの方はあれほど甘くはなっていない。
バラの花弁を、カフェモカに漬け込んだような香りだ。
トップノートからの香りの変化は少ないが、少し重さが出てきた。
ラストノート:「陰」な香り(2.5時間)
最後はローズの香りが柔らかくなり、アンバーのオリエンタルな甘みを伴ってドライダウンに向かう。
サンダルウッドとインセンスがお香っぽく、”陰”なこもった香りを添えている。
でもお線香っぽくはならず、ラストノートの主役は「ローズの残り香」と「アンバーの甘み」だ。
パチョリのダークさのベースに、それらが乗っているような香りになっている。
全体的には匂いの変化は少なくシングルノート様だが、香りの主役が少しずつ切り替わっていくような変化を見せる。
香調は「スパイシーなローズ×シプレ」で重くなりがちな系統だけど、カフェローズはそこまで重くはならない。
暑い季節よりは、肌寒い季節の方が綺麗に香ると思う。
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トムフォード/カフェローズの解説と感想
魔法がかけられた、妖しのバラ
2012年にトムフォードビューティーより発売された「CAFE ROSE(カフェローズ)」の香り。
ローズの香りをメインに据えたシプレ・フローラルの香水です。
2022年に廃盤となり、2023年より同じ名前の香水が販売されています。
チェックしていないので同じ香りかは不明。本レビューは旧・カフェローズのものです。
名前に「カフェ」と入っているだけあって、ミドルノートのあたりでほのかなコーヒーの香りを楽しめます。
でも、朝一番に飲みたいような香り高いコーヒーではなく、まったり飲みたいカフェモカの香り。
パチョリやサンダルウッド、インセンスのベースノートが混ざることで、お香のようなクセのあるチョコレート&ココアの香りと、コーヒーの香りが合わさっているのです。
カフェローズは、そんな”CAFE”にローズを浸して香りを抽出したのだろうかと思わせるような、非常にクールなローズ香水となっています。
ローズの香水のイメージとしては、私は紅茶が合うと思っていたのですが、こちらの香水を嗅ぐと「なるほど!バラにはコーヒーもいいんだ!」と納得せざるを得ません。
美しい紅いバラという雰囲気ではなく、おとぎ話の中で魔法がかけられた妖しいバラといったイメージのローズ香になっていました。
濃いシプレ系ローズ、爽やかローズの顔も見せる
同ブランドの代表的なローズ香水といえば、こちらの「カフェローズ」と「ローズプリック」が挙げられます。
(※2022年2月1日にローズ香水3本「ローズ ダマルフィ」「ローズ ド シーヌ」「ローズ ド リュスィー」が、新しく同時発売されています。)
どちらも「爽やかな」とか「可憐な」バラではなく、重さのある濃厚なバラの香りですね。
ローズプリックが「気だるげにこちらを見つめる美女」や「退廃的で甘美」なイメージなのに対し、カフェローズは「夜の闇に溶け込んでしまいそうな、ほのぐらい妖しげな女性」というイメージ。
ですので、物静かで穏やかな人がこんな主張の強い香水をつけていたら、きっとたまらなく似合うだろうし、そのギャップに心を持っていかれるだろうなと思いました。
カフェローズは爽やかなローズではないのですが、トップ~ミドル前半あたりで、動くたびに体全体からふわっと爽やかフローラルをふと感じました。
最初、何の匂いかわからず「シャンプー?柔軟剤??」など原因を探ったのですが、どれも違う。
どうやらカフェローズの匂いらしいということが分かり、かなりびっくりしました。
噴き付けたあたりを嗅ぐとしっかりしたシプレで重い香りなのに、時々フワっと爽やかなローズの残り香が上がってくるのです。
あまり長い時間は続かないのですが、この軽いフローラルの香りもとっても素敵。
でもメインは濃厚なシプレ×ローズなので、軽めよりはしっかり香るようなものが好きな人に、オススメの香水だと思います。
まとめ
今回は「トムフォード/カフェローズ オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
カフェローズは、チョコレートやココアの匂いの混ざった”カフェモカ”に、ローズをたっぷり漬け込んだような香りがします。
ダークでミステリアスな雰囲気のバラの香りが、大変魅力的な香水です。
濃厚なシプレ系ではありますがあまり重くはならないので、シプレが苦手な方でも使いやすいのではないかと思いました。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:TOMFORD公式ホームページ「CAFE ROSE EAU DE PARFUM」https://www.tomford.com/cafe-rose-eau-de-parfum/T1-CAFE-ROSE.html