今回は「TOM FORD(トムフォード)カフェ ローズ オードパルファム」について、詳しくレビューしたいと思います。
カフェローズは、カフェモカにローズの花びらをたっぷり浸したような、スパイシーなローズ×シプレの香りの香水です。
おとぎ話に出てくるような”妖しいバラ”といった、ミステリアスなローズの香りになっていますよ!
当ページでは、カフェローズの基本的な情報、香りの変化や詳しい感想などを掲載し、どんな香りの香水かお伝えします。
この記事はこんな方にオススメ!
・トムフォード、カフェローズの香りについて詳しく知りたい
・濃厚なローズの香水が欲しい
・ミステリアスな雰囲気のフレグランスを探している
TOM FORD(トムフォード)カフェ ローズ オードパルファム
香水の基本情報
タイトル:CAFE ROSE(カフェ ローズ オードパルファム)
ブランド:TOM FORD(トムフォード)
香調:フローラル、シプレ
調香師:アントワン・リー
発表:2012年
販売終了:2022年
![]() | TOM FORD BEAUTY (トム フォード ビューティ) カフェ ローズ オード パルファム スプレィ EDP 50mL |
トップノート:メイローズ、サフラン、ブラックペッパー
ミドルノート:ブルガリアンローズ、ターキッシュローズ、コーヒー
ラストノート:パチョリ、アンバー、サンダルウッド、インセンス
持続性、強さ、どんな香り?(チャート)
持続性:4.5~5時間程度
放香性:★★★★☆ 強い
シングルノート様、カフェモカに漬けたローズ
トップノート:スパイシーで怪しいローズ(40分)
付け初めから、すぐにスパイシーなローズが広がる。
透明感のあるリアルなバラの匂いとは明らかに違うのだけど、「あれ?バラってこんな匂いだったっけ?」と本物のバラかと勘違いさせるような、不思議な説得力のあるローズ香だ。
スパイスの中でもブラックペッパーがピリッと効いている。爽やかな香りではないけどそこまで重くもなっていない。
そんな怪しげなローズの香りから、この香水は始まっていく。
ミドルノート:カフェモカ(1.5時間)
コーヒーの香りをふと感じるようになるとミドルノートに入る。
この頃になると、ベースに含まれるパチョリの存在もしっかり出てくるので、”カフェモカ”のような匂いになっている。
同ブランドの「ローズプリック」もチョコレート+ローズといった香りだけど、カフェローズの方はあれほど甘くはなっていない。
バラの花弁を、カフェモカに漬け込んだような香りだ。
トップノートからの香りの変化は少ないが、トップに比べると少し重さが出てきた。
ラストノート:「陰」な香り(2.5時間)
最後はローズの香りが柔らかくなり、アンバーのオリエンタルな甘みを伴ってドライダウンに向かう。
サンダルウッドとインセンスがお香っぽく、”陰”なこもった香りを添えている。
でもお線香っぽくはならず、ラストノートの主役は「ローズの残り香」と「アンバーの甘み」だ。
パチョリのダークさのベースに、それらが乗っているような香りになっている。
全体的には匂いの変化は少なくシングルノート様だが、香りの主役が少しずつ切り替わっていくような変化を見せる香水だった。
香調は「スパイシーなローズ×シプレ」で重くなりがちな系統だけど、カフェローズはそこまで重くはならない。
暑い季節よりは肌寒い季節の方が綺麗に香ると思う。
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「トムフォード/カフェローズ」の感想/口コミ
魔法がかけられた、妖しのバラ
2012年にトムフォードビューティーより発売された「CAFE ROSE(カフェローズ)」の香り。ローズの香りをメインに据えたシプレ系の香水です。(2022年に廃盤となりました。)
名前に「カフェ」と入っているだけあって、ミドルノートのあたりでほのかなコーヒーの香りを楽しめます。
でも、朝一番に飲みたいような香り高いコーヒーではなく、まったり飲みたい”カフェモカの香り”になっています。
パチョリやサンダルウッド、インセンスのベースノートが混ざることで、お香のようなクセのあるチョコレートorココアの香りとコーヒーの香りが合わさっているのです。
カフェローズは、そんな”CAFE”にローズを浸して香りを抽出したのだろうかと思わせるような、非常にクールなローズ香水となっています。
ローズの香水のイメージとしては、私は紅茶が合うと思っていたのですが、こちらの香水を嗅ぐと「なるほど!バラにはコーヒーもいいんだ!」と納得せざるを得ません。
美しい紅いバラという雰囲気ではなく、おとぎ話の中で魔法がかけられた妖しいバラといったイメージのローズ香になっているのです。
濃いシプレ系ローズ、爽やかローズの顔も見せる
同ブランドの代表的なローズ香水といえば、こちらの「カフェローズ」と「ローズプリック」が挙げられます。
(※2022年2月1日にローズ香水3本「ローズ ダマルフィ」「ローズ ド シーヌ」「ローズ ド リュスィー」が、新しく同時発売されています。)
どちらも「爽やかな」とか「可憐な」バラではなく、重さのある濃厚なバラの香りですね。
ローズプリックが「気だるげにこちらを見つめる美女」や「退廃的で甘美」なイメージなのに対し、カフェローズは「夜の闇に溶け込んでしまいそうな、ほのぐらい妖しげな女性」というイメージ。
ですので、物静かで穏やかな人がこんな主張の強い香水をつけていたら、きっとたまらなく似合うだろうし、そのギャップに心を持っていかれるだろうなと思いました。
全体的に爽やかなローズの香りではないのですが、トップ~ミドル前半あたりで、動くたびに体全体からふわっと爽やかフローラルの匂いがしました。
最初、何の匂いかわからず「シャンプー?柔軟剤??」など原因を探ったのですが、どれも違う。
どうやらカフェローズの匂いらしいということが分かり、かなりびっくりしました。
噴き付けたあたりを嗅ぐとしっかりしたシプレで重い香りなのに、時々フワっと爽やかなローズの残り香が上がってくるのです。
あまり長い時間は続かないのですが、この軽いフローラルの香りもとっても素敵でした。
でも、メインは濃厚なシプレ×ローズなので、軽めの香りが好きな人と言うよりは、しっかり香るような匂いが好きな人にオススメの香水だと思います。
まとめ
今回は「トムフォード カフェ ローズ オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
カフェローズは、チョコレートやココアの匂いの混ざった”カフェモカ”に、ローズをたっぷり漬け込んだような香りがします。
ダークでミステリアスな雰囲気のバラの香りが、大変魅力的な香水です。
濃厚なシプレ系ではありますがあまり重くはならないので、シプレ系が苦手な方でも使いやすいのではないかと思いました。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:TOMFORD公式ホームページ「CAFE ROSE EAU DE PARFUM」https://www.tomford.com/cafe-rose-eau-de-parfum/T1-CAFE-ROSE.html
