【トムフォード】ローズドシーヌの香水レビュー|凛と優雅に

今回は「TOM FORD(トムフォード)ローズ ド シーヌ オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。

 

ローズドシーヌは、スパイシーで爽やかなピオニーローズの香り、そして最後には樹脂系の甘い香りが広がる艶っぽく美しい香水です。

2022年2月に同時発売された「ローズ3作」のうちの一つ、「チャイナ」の地名が冠された香り。

 

この記事はこんな方にオススメ!

・トムフォード、ローズ ド シーヌの香りについて詳しく知りたい

・大人な雰囲気、一捻り効いた香りが欲しい

・オリエンタルで色気のあるフローラル香水が欲しい

TOM FORD(トムフォード)ローズ ド シーヌとは?

香水の基本情報

タイトル:ROSE DE CHINE(ローズ ド シーヌ オードパルファム)

ブランド:TOM FORD(トムフォード)

香調:オリエンタル、フローラル

調香師:Yann Vasnier(ヤン・ヴァスニエ)

発表:2022年

廃盤:2023年 販売終了

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トップノート:イエローピオニー

ミドルノート:ローズ

ラストノート:ミルラ、シトローズ

持続性、強さ、香りのチャート

持続性:5時間

放香性:★★★☆☆ やや強い

トムフォード ローズドシーヌ、香水イメージチャート

ローズドシーヌって、どんな香り?

トップノート:酸味の強い花(20分)

トップは、酸味の強い爽やかな花の香りから始まる。

カーネーションのようなスパイシーさもある。

深く香りを吸い込むと、「ナッツ」のような香ばしさも感じられた。

 

爽やかフローラルだが、キラキラと可愛らしい雰囲気ではない。

凛としていて、背筋がシャキッと伸びるような強く美しい香りからこの香水はスタートする。

ミドルノート:シトローズの一癖ある香り(50分)

酸味が消えていき、ローズの香りが主役となる。

しかしピュアなローズと言うよりは”くぐもった感じ”のローズで、ちょっと癖がある。

この癖はトップからあるスパイシーさや香ばしさが続いているのだが、どうやらシトローズの香りを嗅ぎ取っているようだ。

 

そんなわけで、ミドルノートはローズの香りにシトローズのスパイシーな「ツン」とくる香りが重なる形で過ぎて行く。

「重いローズの香り」というわけではないが一捻り効いている感じなので、好き嫌いが分かれそうなローズ香だと思う。

ラストノート:樹脂の甘さ(4時間)

ミドルノート後半から少しずつ甘い香りが出てきて、これがしっかりと樹脂系の甘い香りとなってドライダウンに向かう。

バニラ系の美味しそうor可愛らしい匂いではなく、少し重みのあるオリエンタルな雰囲気で「色っぽい甘さ」だ。

 

甘い香りが出てきた頃から”化粧品っぽい匂い”のようにも感じていた。

そして最後は、ムスクのような甘みが肌に長く残った。

全体を通して爽やかさと甘みを兼ね備えた、大人っぽい香りが続く香水。


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解説と感想

優美で華やかなローズの香水

TOM FORD BEAUTYより2022年2月に発売された「ROSE DE CHINE(ローズドシーヌ)」の香り。

「ローズ3部作」として3本同時リリースされたうちの1本で、他2本は「ローズ ダマルフィ」「ローズ ド リュスィー」となっています。

それぞれ香水タイトルに地名を含んでいますが、こちらはチャイナ(中国)を想起させる香水とのこと。

 

トム・フォード氏はこの香りについて次のように語っています。

ROSE DE CHINEは自由奔放で退廃的な香りを備えている。対照的なピオニーがそれを引き立て、陶酔感をもたらしている。

ートム・フォード

 

確かにローズドシーヌを付けていると、「ピオニーの爽やかなお花の香り」と「ミルラやシトローズ(ロックローズ/シスタス)のスパイシーさや甘さ」といった、対照的な香りが味わえます。

そしてそれらの香りとローズが絡み合い、なんとも優美で華やかなローズ香水となっているのです。

誰にも媚びない、山猫のように

さて、ローズドシーヌを肌に一噴きしてみます。

最初に訪れるのは強い酸味。その辺はローズダマルフィと似ているのですが、そちらでは果実のような可愛らしい酸っぱさなのに対し、ローズドシーヌでは花弁を食んでいるような酸味という点で、決定的に違っています。

ローズドシーヌのトップノートは植物の力強さを感じさせる、凛とした匂いです。

 

しかし、ただ単に酸っぱくて爽やかなフローラルというわけではありません。

シトローズの「鼻にツンとくる感じのスパイシーな癖」が加わっており、この”ツン”はトップ、ミドルと続いていきます。

そのおかげでミドルノートのローズも単調な香りにならず、大人っぽい色気を感じさせています。

 

そして最後はミルラやシトローズの樹脂系の甘みが出てくるのです。

甘い香りが出てくると、コスメティックな香りにも感じられました。

特にミドルノートの後半あたりでは、フレデリック マル/リップスティック ローズのトップノート(口紅の匂いがする)を思い出しました。

 

香り全体を振り返ってみると「キラキラして明るいフローラル」というよりは、少しくすんだ感じ、埃っぽい感じ(良い意味でね)のある「優美なローズ」といった印象を受けました。

それは誰にも媚びず、ツンと尖った性格の山猫のような美しさがあります。

 

「CHINE(中国)っぽいか?」と聞かれると「ちょっとよく分かりません」というのが正直な答えなのですが、オリエンタルな艶っぽい香りだとは感じます。

ローズドシーヌは、凛と強く美人な香水でした。

★「オリエンタルなローズ香水」が好きな方はこちらの記事もオススメです。

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参考:TOMFORD公式ホームページ「ROSE DE CHINE」https://www.tomford.com/rose-de-chine

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