今回は「MONTALE PARIS(モンタル)クレイジー イン ラブ オードパルファム」について、詳しくレビューしたいと思います。
クレイジーインラブは、じっとり色っぽいローズの香り。サフランの塩気が効いていて、甘ったるくならないハンサムな匂いになっています。
ラストのあたりでは結構クセ強めの香りになってくるので、好き嫌いは別れやすい香水かと思います。
当ページでは、クレイジーインラブの基本的な情報、香りの変化や詳しい感想などを掲載し、どんな香りの香水かお伝えします。
この記事はこんな方にオススメ!
・モンタル、クレイジーインラブの香りについて詳しく知りたい
・色っぽい雰囲気のローズ香水が欲しい
・「万人受け」しそうな香りよりも、ちょっとクセのある香りの方が好き
MONTALE(モンタル)クレイジー イン ラブ オードパルファム
香水の基本情報
タイトル:Crazy In Love Eau de Parfum(クレイジーインラブ オードパルファム)
ブランド:MONTALE PARIS(モンタル)
香調:フローラル、オリエンタル
調香師:ー
発表:2021年
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トップノート:サフラン、ワイルドローズ、バイオレットリーフ、カルダモン
ミドルノート:ブルガリアンローズ、ブラウンシュガー、サンダルウッド
ラストノート:アンバー、バニラ
持続性、強さ、どんな香り?(チャート)
持続性:6.5時間程度
放香性:★★★★☆ 強い
主役はローズ、甘いけど重くならない香水
トップノート:菫の葉と、ばら(20分)
つけてすぐ、少しだけブラウンシュガーの甘い匂いがするが、それはすぐに一旦消えてしまう。
トップノートでメインとなるのは、「バイオレットリーフのグリーンな香り」と「すっきりしたローズの香り」だ。
華やかで主張の強いローズ香ではなく、非常にあっさりしている。鼻に”スン”とくる感じの、独特の塩気もある。
背後にはお砂糖系の甘さもあって全体的には温もりのあるフローラルだが、パウダリーな匂いではなく、みずみずしいお花の香りだ。
ミドルノート:甘さとスパイシーさ(1時間20分)
ミドルノートに入ると、お砂糖の甘い香りが増すようだ。
トップノートから香りの変化は穏やかで、メインは変わらず「ローズの匂い」。
でも、トップでローズの傍らにあったスミレの葉のグリーンな香りに代わって、ほんのりとスパイシーな木の匂いがある。
トップよりは香りに重みが出てきて、センシュアルな雰囲気になってきた。
ラストノート:セロリ的(5時間)
ラストは「クセのある甘い香り」でドライダウンに向かう。どんなクセかというと、セロリのような香味野菜系の匂いだ。
「トムフォードのソレイユブルロンのセロリ的なラストノートに近いのか?」と一瞬思ったのだけど、クレイジーインラブではローズの残り香がしっかりとあるので、やはり少し違っている。
でも、ソレイユブルロンで感じた時と同様に、「ハンサムでセンシュアルな香りだな」という印象を受けた。
全体的に甘さもさほど強くはならず、男性・女性問わず使いやすいローズ系香水だと思う。
「モンタル/クレイジーインラブ」の感想/口コミ
夢中にさせるローズの香り
2021年に新しく発売された「Crazy In Love(クレイジーインラブ)」の香り。
香水タイトルを和訳するならば「愛に狂って」となるでしょうか。なんとも情熱的な香水名に興味をそそられます。
この香水の主役になっているのはローズの香り。バラの匂いといっても、キラキラ&フリフリ可愛らしい香りではありません。華やかでゴージャスな雰囲気でも。
まるでバラの生花にスパイスやお砂糖をふりかけたような、”色っぽい”ローズの香りになっています。
個人的にローズの香りは嫌いではないのですが、そこまで好きでもないといったところ。
でもこの香水のローズには、一度付けると何度もクンクン嗅いでしまうような、人を夢中にさせる引力があるようです。
サフランがアクセント、ハンサムなフレグランス
さて、クレイジーインラブを肌に一噴き。
トップノートではスミレの花のグリーンな香りを含んだ、あっさりローズが香ります。そこに、ミドル以降ではお砂糖のような甘さも出てきますが、あまり強い甘みではありません。
ベースにアンバーやバニラの甘みもあるものの、実はこちらの主張も強くはありません。
そんなわけで全体を通して「重さもありつつ、くどくはない」バランスでローズの香りが続くのですが、単調にはならず、割とクセの強い匂いになっているように思います。
特に、サフランのアクセントが効いています。中でもトップノートのあたりで、サフランの漢方のような鼻をスンと突く匂いが感じられます。
私には塩っぽい匂いのようにも思えたのですが、この塩っぽい感じが「あんこに塩を入れる」ように、ギュッと香りを引き締めてくれているようでした。
ラストのあたりでは「セロリ」のような匂いが訪れます。
アンバーに含まれるラブダナムの要素が強いのでしょうか。ロックローズのような香りにも思えます。
ラストノートは、割と「癖強め&甘さ控えめ」の香りでした。
この辺りの匂いは特にハンサムな雰囲気で、かつ甘さもある香りになっており、男女ともに素敵に纏えると思います。
季節的には寒い方が綺麗に香りそう。ざっくり編みのニットと合わせて着たい香水だと思いました。
…後日談なのですが。
普通に一度洗濯をしても、この”セロリ”が服に強く残っていました。ですので、ニットと合わせるとお洋服に匂いが結構付いちゃうかも。
レイヤード(コンバイニング)レビュー
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クレイジーインラブを膝裏に0.5プッシュ、ウッドセージ&シーソルトを内肘に0.5プッシュ。
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クレイジーインラブの塩っぽい感じに、さらに塩気を足してみました。
一緒に纏ってみるとよくわかったのですが、この二つの香りは結構似ています。
クレイジーインラブの方が甘みが強く、ウッドセージ&シーソルトの方があっさりしているという違いはあるのですが、塩気と甘みが同居しているという点で共通しているようです。
そんなわけで、こちらのレイヤードはとてもよく合っています。
クレイジーインラブ単独で付けるよりもクセがなくなって付けやすくなっているし、大人っぽい上品な香りに変化したように思います。
ただ、クレイジーインラブだけで付けた時の、”直接的”な色っぽさや、人を引き付けて夢中にさせるようなローズの香りは大変素敵。
さらにレイヤード相手を見つけにくそうな癖のある香りなので、個人的に「クレイジーインラブはそれ単独で使いたい香水かな」と感じました。
まとめ
今回は「モンタル クレイジーインラブ オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
クレイジーインラブは、センシュアルな雰囲気たっぷりのローズ香水です。
甘さはあるものの、バイオレットリーフやサフランなどのおかげで、意外なほどにすっきりしています。
ラストの辺りではセロリめいた癖のある香りが広がるので、好き嫌いは別れるかも。でも、自分の香りにできたら、大変素敵な香水の一つだと思います!
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:MONTALE公式ホームページ「Crazy In Love」https://montaleparfums.com/tha/en/gourmand/293-507-crazy-in-love.html#/257-volume-100_ml
