今回は「TOM FORD(トムフォード)ソレイユネージュ オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
冬の太陽をイメージして作られたソレイユネージュは、「爽やか」なのに「甘く」、「冷たい」のに「温かい」、2層の香りを同時にまとっているような香りです。
この記事はこんな方にオススメ!
・トムフォード、ソレイユネージュの香りについて詳しく知りたい
・華やかさもあるのに、比較的付けやすい香りを探している
・フレグランスには「爽やかさ」と「甘さ」、どちらも欲しい
TOM FORD(トムフォード)ソレイユネージュとは?
香水の基本情報
タイトル:SOLEIL NEIGE Eau de Parfum(ソレイユネージュ オードパルファム)
ブランド:TOM FORD(トムフォード)
香調:シトラス、フローラル
調香師:Olivier Gillotin(オリビエ・ギロティン)
発表:2019年
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トップノート:ベルガモット、キャロットシード
ミドルノート:オレンジブロッサム、ローズ、ジャスミン
ラストノート:ベンゾイン、バニラ、ラブダナム
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:4.5時間程度
放香性:★★★★☆ 強い
ソレイユネージュって、どんな香り?
トップノート:爽やかな酸味(30分)
トップは非常にすっきりした透明感ある香りで、ヨーグルトのような爽やかな酸味を感じる。
そこにキャロットシードのアクセントが、ハーバル・スパイシーな香りを含ませてくれている。
5分ほどすると、奥の方にお香的な甘さも見え隠れしてくる。
その辺は同シリーズのソレイユブランと同じだ。
でも、ソレイユブランはトップから温もりを感じる香りなのに比べ、こちらはひんやり冷気を伴う感じがする。
ミドルノート:温もりと爽やかさ(1時間)
少しずつ、お花の香りが漂ってきたらミドルノートに入る。
トップからミドルへの香りの移行は穏やかだった。
花の香りは「なんとなくオレンジブロッサム」「なんとなくジャスミン」「なんとなくローズ」といった感じで、その輪郭ははっきりしていない。
トップノート同様に、爽やかでくどくないフローラルになっている。
ベースの温かく甘味あるノートと、トップ~ミドルまでの爽やかでひんやりしたノートが、二層になっている感じがした。
ラストノート:樹脂系の甘み(3時間)
ラストは樹脂系の柔らかい甘味がメインとなり、ドライダウンに向かう。
バニラの甘さも少し混じるけど、そこまで強くはない。
トムフォードのプライベートブレンドコレクションはシングルノートとして売られているけど、香りの変化を感じる物が多い。
そんな中、こちらはかなりシングルノート的だと思う。
この辺りもソレイユブランと共通するところだ。
トップからラストまで、日常使いしやすい香りになっていた。
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トムフォード/ソレイユネージュの解説と感想
春を待つ、雪解けの香り
「ソレイユネージュ」は2019年12月に、トムフォードビューティより発売されたプライベートブレンドコレクションの一つ。
ソレイユブランに続く、ソレイユシリーズ第二弾の香りです。
ソレイユブランがココナッツを基調とした”夏の太陽”なのに対し、ソレイユ(=太陽)ネージュ(=雪)は”冬の太陽”を表しています。
こちらは、フランスの大雪原に反射する太陽光にインスパイアされて、生み出された香りだそうです。
ソレイユネージュを身にまとうと途端に、爽やかなシトラス×ハーバルな香りが広がります。
透明感があって、ひんやり冷たい匂いです。
よくあるウォータリーな香りやマリン系の冷たさではなく、確かに雪のような白さを感じさせる冷たさ。
でもただ冷たいだけではなく、その奥には大地のような温もりも感じられるのが特徴的です。
ソレイユネージュは氷のような真冬の寒さではなく、雪が溶け始める季節をイメージさせる香りだと思いました。
『雪の下で春を待つ、「つくし」や「ふきのとう」。
太陽と大地のぬくもりで緩み、透明感を増した雪。』
それは寒さに凍えるのではなく、春を待つワクワクを思い出させる冬の香りです。
ソレイユネージュはSHIROの香水に似てる?
さて香りについてですが、日本のブランド「SHIRO」のオードパルファンのシリーズに雰囲気がちょっと似ていると思います。
どの香りに似ているというわけではないのですが、初めて肌に乗せた時「ん?これ、SHIROにありそうだな…」と思った事をよく覚えています。
(強いて言うなら、限定で出ていた「ホワイト」に似ている気がする。)
ソレイユネージュは爽やかで癖もなく、かなり付けやすい香りに思えます。
清潔感もあり、私の中ではいわゆる”万人受け”だとか、”モテ香水”といった系統だと思っています。
その証拠にソレイユネージュをつけていると、幼児から同年代の友人まで「いい匂いだね~!」と、やたら人様からの評判が良いのです。
価格的にソレイユネージュはSHIROのオードパルファンの6倍以上なので、「じゃあSHIROでいいのでは?」となるのですが、そこはやはりトムフォード。
シングルノート様でありながら、「冷たさ」と「温もり」、その二層的な香りが同時に進行していく様子は「見事だなぁ」と、ため息が出てしまいます。
それはまるで、イチゴやレモンの甘酸っぱいシャーベットに、温かいキャラメルソースをかけているような香りです。
「冷たさ」と「ぬくもり」、そして「爽やかさ」と「甘さ」の対比や、混ざり具合が実に素晴らしいのです。
季節としては1月下旬から3月――梅の咲く頃が最も似合うのですが、一年を通して綺麗に香らせることができると思います。
香り立ちは豊かなので、つける場所や量を工夫することで、TPO問わずに使えそうなフレグランスです。
まとめ
今回は「トムフォード/ソレイユネージュ オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ソレイユネージュは冷たい雪のようでありながら、それを溶かす大地の温もりも感じる香りです。
爽やかさと甘さの2層的な香り具合も素晴らしく、華やかなのに付けやすい香水だと思います。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:TOM FORD公式ホームページ「SOLEIL NEIGE EAU DE PARFUM」https://www.tomford.com/soleil-neige-eau-de-parfum/T7K-NEIGE.html?dwvar_T7K-NEIGE_color=OC&cgid=3-555-624#start=10