今回は「diptyque(ディプティック)タムダオ オードパルファン」について、詳しくレビューしたいと思います。
タムダオは、熱帯雨林の森のような湿度を感じさせる、生き生きとした木の香りの香水。
オードトワレに比べてオードパルファムの方が、より賑やかで活動的な印象の香りです。
当ページでは、タムダオの基本的な情報、香りの変化や詳しい感想などを掲載し、どんな香りの香水かお伝えします。
この記事はこんな方にオススメ!
・ディプティック、タムダオの香りについて詳しく知りたい
・タムダオ、オードパルファンとオードトワレの違いが知りたい
・木の香りが好き、逆にウッディな香調は苦手だ
Diptyque(ディプティック)タムダオ オードパルファン
香水の基本情報
タイトル:TAMDAO(オードパルファン タムダオ)
ブランド:Diptyque(ディプティック)
香調:ウッディー
調香師:ダニエル・モリエール
発表:2013年
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持続性、強さ、どんな香り?(チャート)
持続性:5.5時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
湿度の高い、強い木の香り
シングルノートですが、時間の経過による香りの変化がわかりやすいよう、トップ、ミドル、ラストの形でお伝えします。
トップノート:スパイシー×ウッディー(20分)
付けた瞬間、ウッディーでアーシーな香りが広がる。土から掘り返したばかりのジンジャーを、その場でパキッと折ったような香りから、この香水はスタートする。
ライムのほろ苦く、爽やかなシトラスと、生姜のスパイシーさを強く感じる。
その後ろでヒノキのようなサイプレスの香りもあるが、10分程でそれは和らいで、他の匂いと馴染んでいった。
ミドルノート:木の甘さ(1.5時間)
20分程で濡れた土や樹皮、葉などを思わせる、熱帯雨林のような湿度の高いウッディーな香りに変化してくる。
そして、ジンジャーやライムといったスパイシーな香りが遠のき、木の甘さが出てくる。
それと同時に湿っぽさもなくなり、乾いた森の香りという感じになる。生木というより材木やオガクズの匂いに近いかもしれない。
シングルノートなので香りに大きな変化はないが、湿度が下がって、トゲトゲした部分がなくなっていった。
ラストノート:木そのものの匂い(3.5時間)
さらに甘さを伴った香りになって、ドライダウンに向かう。
フルーツの甘さや砂糖の甘さ、花の甘さとも違う「木の甘さ」。樹脂っぽさやお香っぽい、こもった感じの匂いではなく、「木そのものの匂い」という感じがする。
トップから見るとスパイシーさはどんどん少なくなっていくものの、一貫して、木、本来の良い香りがした。
落ち着くようなウッディーさというよりは、活動的な樹木の、生き生きとした香水だと思う。
最初から最後まで男性、女性問わず付けやすい香りになっている。また、放香性もオードパルファムにしては穏やかなので、シーンも気にせず使いやすそうな香りだった。
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「ディプティック/タムダオ オードパルファン」の感想/口コミ
タムダオ「オードパルファム」と「オードトワレ」の違い
こちらは2003年にディプティックから発売された「タムダオ オードトワレ」のオードパルファムバージョンです。
トワレが優しく癒し系のサンダルウッドなのに対し、オートパルファムの方は活動的で生き生きとしたサンダルウッドといった違いがあります。
また、トワレは静かな閑とした森なのに対し、オードパルファムは鳥の羽ばたきや動物の鳴き声が聞こえて来るような、にぎやかな森。
そのような違いはあるのですが、ジュワっとした湿度と濡れそぼった木や葉の匂い、そしてパウダリーさが全くない「木そのものの香りがする」という点では共通している香水です。
いろいろと調べていると、トワレの方に入っている「サイプレス」、「マートル」は、オートパルファンの方には含まれていないという評を見かけることがあるのだが、私はどちらにも含まれているように感じられます。
パルファンの方では、サイプレス(ヒノキのような木の香り)は、つけてすぐから10分間程度、マートル(ユーカリのようなハーバルさと甘さを持つ)は、つけてから30分ほどしてから香っていたように思います。
むしろ、トワレの方ではマートルがよくわからなかった(多分、トップで香る気がするけど…)ので、私の鼻がおかしいのかも…。
「シャネル チャンス オータンドゥル」に似てる!?
もう1点、「あれ?私の鼻、おかしいのか?」と思ったことがあります。
「タムダオ オードパルファン」を付けていると、「シャネル チャンス オータンドゥル」の香りに似ていると感じるのです。
ところが、ノートを確認しても全然違う。(デスヨネー)
強いて言うなら「シダー」が共通項なのですが、それだけで似るなんてこともないでしょう。しかもチャンス オータンドゥルは、そもそもウッディな香りではないw
「この香水とこの香水、よく似てるな~」と思うことはよくあるのですが、こんなに全然違っているのに”似ている”と感じるのは初めてです。
香りってこういうことが起こるから不思議だな~と思います。
チャンス オータンドゥルに似てると言っていることからもお分かりになるかもしれませんが、なかなか付けやすい部類の香りに思えます。
ウッディーが苦手な人も「タムダオなら好き」という方も多いのではないでしょうか。
ところで我が家では、クリスマス前になると生木のモミを飾るのですが、私はその匂いが大好きで、シーズンがやって来るとルームフレグランス代わりにして癒されております。
(ちなみに普通のオーナメントではなく、チョコレートやクッキー、キャンディーなどを飾り付けるので、そのビジュアルにも癒されてますw)
タムダオは、そのモミの木の香りに似ていると思います。
大変心がほぐされる、良い木の香水です。
レイヤード(コンバイニング)レビュー
「ジョーマローン、ヴェルベットローズ&ウード コロン インテンス」とレイヤードしてみました。
ヴェルベットローズ&ウードを内腿に0.5プッシュ、タムダオを腹部に0.5プッシュ。
今回は「JO MALONE LONDON(ジョーマローン)ヴェルベットローズ&ウード コロン インテンス」について、詳しくレビューしたいと思います。ヴェルベットローズ&ウードは、焼き菓子やカラメルのような甘みとスパイシーなローズの香[…]
ヴェルベットローズ&ウードのお菓子のような甘さと合わせて、クリスマスの香りになるのでは?と期待を込めて選びました。
付けたてはタムダオのヒノキのような木の香りがフワッと香るのですが、すぐにヴェルベットローズ&ウードの重く、甘い香りに塗り替えられる感じがします。
ところが、「タムダオの量が足りないかなぁ…」と悩んでいる2、3分のうちに、香りが馴染んで良くなってきたようです。
うん。まさにモミの木にチョコチップクッキーをぶら下げているような香り。でもその側には、ちょっとスパイシーな香りのするローズのポプリが置いてあるようです。
ドライダウンに向かうにつれ、ヴェルベットローズ&ウードのウッディな部分が出てきて、タムダオの和らいだ木の匂いを補完するような形になっています。
バランスとしては、やはり1:1ではタムダオが負けてしまうので、気持ち、タムダオを多めにするともっと良くなると思いました。
まとめ
今回は「ディプティック タムダオ オードパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
タムダオは、お香っぽさのない、生きた樹木の香り。「木」そのものの良い香りで、ウッディノートの香水が苦手な方でも付けやすいと思います。
同シリーズのトワレが「静」の森ならば、パルファンは「動」の森といった印象ですよ。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
★「ウッディな香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。
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参考:Diptyque公式ホームページ「オードパルファン タムダオ」https://www.diptyqueparis.com/ja_jp/p/tam-dao-eau-de-parfum-75ml.html
