今回は「diptyque(ディプティック)テンポ オードパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
テンポは、ココア・ナッツ・墨汁…といった、パチョリ特有の匂いにしっかり触れられる香水。
男女ともに付けやすい香調で、レイヤードにちょこっと使うのにも合わせやすいフレグランスです。
この記事はこんな方にオススメ!
・ディプティック、テンポの香りについて詳しく知りたい
・パチョリの香りが好きだ!
・ココアや、チョコレートのような香りの香水を探している
Diptyque(ディプティック)テンポとは?
香水の基本情報
タイトル:TEMPO Eau de Parfum(テンポ オードパルファン)
ブランド:Diptyque(ディプティック)
香調:ウッディー、オリエンタル
調香師:オリヴィエ・ペシュー
発表:2018年
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持続性、強さ、香りのチャート
持続性:5時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
テンポって、どんな香り?
トップノート:ココアパウダーの香り(30分)
付けたてはココアのような、そしてナッツのような香りがする。
パチョリ特有のちょっとカビっぽいというか、湿っぽい香りもあり、「開封したけど使わずしまっておいた、純ココアパウダー」といった香りだ。
純粋に「良い匂い!!」とはならないけれど、このジメっとした湿度の高い香りを嗅ぐと、何故かホッとしてしまう。
ミドルノート:パチョリがはっきりしてくる(1.5時間)
だんだんパチョリの輪郭がはっきりしてきて、塩っぽさや土っぽさ、墨汁っぽさがしっかりわかるようになる。
まるで古い土蔵の中にいるような香りだ。
漠然と「ナッツ」と思っていた部分は、どうやらアーモンドのようだ、と分かる。トンカ豆のような風味はなく、渋ーいアーモンドだ。
私は元々の肌質として少し甘く香りが出やすいのだが、私の肌ではフワっと甘さも感じた。
でもこの甘みは人によってかなり強く出る人と、全く出ずに渋い感じで終わる人と差が大きそうだな、と思った。
ラストノート:肌に溶け込むように(3時間)
その後は、香調はそのままに香りがマイルドになり、ドライダウンに向かっていく。
それは、コットンのシーツが洗うたびに柔らかく、吸水が良くなるように、香りも揉み解されて肌の香りと一体化していくような変化だった。
最後の方でトイレ掃除をして、レモングラスの精油と香りが混じっちゃったのだが、レモングラスの香りの爽やかさと、パチョリのジメジメした香りの対比が、大変よかった。
最初のココアパウダーの香りは大好きだったので単品で使っても良いのだけど、レイヤードにとても使い勝手が良い香水だと思った。
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ディプティック/テンポの解説と感想
60年代を想起させる、パチョリの香水
「テンポ」は、ディプティックがフレグランス販売50周年を記念して、「フルール ドゥ ポー」とともに発売した香り。
ディプティックの創業は1961年のことで、そのころ大注目されたのが「パチュリ(パチョリ)」という香料です。
そして、60年代を想起させる香水として、パチョリの香りの”TEMPO”が生み出されたというわけ。
パチョリはすごく不思議な香りです。
ココアやナッツのような風味豊かな香りだったり、墨汁やカビ、土、コケなど、「単純に良い匂いというわけでもないのに、癖になっちゃう香り」だったりします。
「良いんだか悪いんだかよくわかんないけど、なんか好き!」という点では、発酵食品の香りと近いのではと思ってます。
発酵食品大国の日本では、この「クセになっちゃう香り」というのは受け入れられやすいのではないでしょうか。
個人的にパチョリは人生で時々受け付けない時期があったりして、好き嫌いの波が激しい香りでもあります。
渋い、アーモンドチョコレートの香り
さて、テンポを付けてみます。
最初はしっかりココアパウダーの香りがして、高級な、甘くない高カカオ濃度のチョコレートを口に含んだ時のようです。
次第に「あっ!このチョコ、ナッツ入りだ」と気付きます。
続いて、ナッツの種類はアーモンドであることがわかるのです。
子どもの頃から、アーモンドチョコレートをキャンディーのように口の中で溶かし、最後にアーモンドだけを食べるのが好きです。
(やらないですか?私だけかな…)
『アーモンドチョコレートのチョコの部分がなくなり、アーモンドが口に残る。
それを口の中で転がしていると、その皮の渋みが感じ取れる。』
この匂いに似ています。
この頃になると、カビっぽさやジメジメとした湿度の高さが際立ち、しっかりとパチョリの輪郭に触れることができます。
テンポはパチョリを前面に押し出した香水です。
普段はベースノートにひっそりと存在し、深みをもたらしてくれる香料ですが、テンポをまとえば、そんなパチョリの香りを存分に味わうことができますよ。
まとめ
今回は「ディプティック テンポ オードパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
テンポは60年代を感じさせる、パチョリ全開の香り。
色んな香水に登場するパチョリですが、シンプルにパチョリがしっかり香るというのも面白く、また、レイヤードにも使いやすいフレグランスです。
カカオ豆のような渋みと甘みは、男性、女性ともに似合う香りかと思います。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:Diptyque公式ホームページ「オードパルファン テンポ」https://www.diptyqueparis.com/ja_jp/p/tempo-eau-de-parfum-75ml.html