今回は「Diptyque(ディプティック)オーローズ オードトワレ」について、詳しくレビューしたいと思います。
オーローズは一言でいうと、お風呂上りのような香りのバラ香水。前半はフルーツティーのような軽やかさ、後半は石けんのような柔らかい甘さに変化していきます。
当ページでは、オーローズの基本的な情報、香りの変化や詳しい感想などを掲載し、どんな香りの香水かお伝えします。
この記事はこんな方にオススメ!
・ディプティック、オーローズの香りについて詳しく知りたい
・TPO問わず使いやすい香水を探している
・軽やかで、キラキラした雰囲気のバラ香水が欲しい
Diptyque(ディプティック)オー ローズ オードトワレ
香水の基本情報
タイトル:Eau Rose(オードトワレ オー ローズ)
ブランド:Diptyque(ディプティック)
香調:ライトフローラル
調香師:ー
発表:2012年
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トップノート:ベルガモット、ブラックカラント、ライチ
ミドルノート:ジャスミン、ゼラニウム、ダマスクローズ、センティフォリアローズ
ラストノート:ムスク、ヴァージニア・シダー、ホワイトハニー
持続性、強さ、どんな香り?(チャート)
持続性:4.5~5時間程度、ラストが細く長く香っている
放香性:★★☆☆☆ 弱い
キラキラした、可憐なローズの香水
トップノート:フルーツティー様のローズ(20分)
付けたては、切ったばかりのバラのような爽やかな香りが広がる。すでにローズが前面に出てきた匂いになっており、フルーティな要素はほとんど感じない。
後ろの方で控えめに、ブラックカラントやライチの酸味とジューシーな甘みがあるようだ。でも最初から、あくまで「主役の香りはローズ」になっている。
ふと体を動かしたときに、フルーツっぽいジューシーな香りが漂ってくる。
他ブランドになってしまうが、例えばジョーマローン「レッドローズ コロン」と比べると、こちらの方が果実の甘みが強く、フルーツティーのような爽やさを含んだ香りだ。
ミドルノート:石けん調の可憐なバラ(1.5時間)
フルーツティー様の香りが抜けてきて、ローズとジャスミンのお花の香りになる。ゼラニウムの青さはほとんど感じないが、深く吸い込むように嗅ぐと感じることができる。
ローズの香りなのだけど生花っぽいバラではなく、”ローズ石けん”のような香りになっている。
また、ローズと同じくらいジャスミンの香りも主張が強い。
香り立ちは穏やかで、”ゴージャスなバラ”というよりは”可憐なバラ”といった印象の香水だと思う。
ラストノート:ムスクとハニーの甘さ(3時間)
ラストノートに入るとローズの香りというよりは、「石けん的な清潔感ある香り」になる。そしてホワイトムスクとハニーの甘さがしっかり残っている。
深く匂いを吸い込むとローズやシダーの透明感も感じられるけれど、それはほんの少しだけになっている。
「ローズ系の石けんを使った人のお風呂上り」といった印象の香りで、この風呂上りの匂いは”お風呂大好き日本人”に大変好まれるだろうなと思った。
全体的に香り立ちもかなり穏やかで、その点からも使いやすそう。TPO問わず使える優秀ローズという印象だった。
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「ディプティック/オーローズ オードトワレ」の感想/口コミ
可愛らしいフリフリの花びら、ピンクのバラ
「バラを発見する旅」がテーマのトワレ、オーローズ。高級品種のダマスクローズ、センティフォリアローズがふんだんに使われている香水です。
でも、私は「バラを発見する旅」と言われても、正直ピンと来ませんでした。なぜなら、オーローズはバラの愛らしい側面しか見えない香りだと感じるからです。
私にとってバラは妖艶なイメージの花です。色はもちろん深紅。”赤”ではなく、”紅”。
ベルベットのような花弁と、誘惑し引き付けておきながら痛みをもたらす、葉に隠された棘。
まるで「傷つく覚悟もないのなら、私に触れるな」と言われているような、斜め上から見られている感じがするのです。
じつに潔く「自分」を持っている気がして、それはとても美しいと思います。
でも、オーローズのバラは違います。
まず、色はピンクです。そして花弁はフリフリ。よく手入れされた庭で、「計画的に植えられたバラ」というイメージが湧いてきます。
「オーローズ」はその庭で、お茶会を開いているような香りです。
主役は「バラ」ではなく、お茶会を開いている「人」の方。
「自分が主役よ」とばかりに決して譲らないバラ様が、脇役にまわっちゃっている感じがするのです。
「自分」を引き立ててくれる香水
オーローズをまとっていても、バラのダークサイドを感じることはありません。見えてくるのは綺麗で可憐な明るい側面の香りです。
計画的に植えられたバラは「人」にとっては綺麗なのでしょう。でも、野生の攻撃的なまでの美しさや妖艶なダークサイドもまた、バラの魅力だと思います。
では、そんな「オーローズ」が嫌いかと聞かれると、実はそうではないのです。むしろ大好き!
穏やかなバラの香りは、私自身を主役にしたまま引き立ててくれるように思います。
「自分」が揺らぎそうな時にもそっと支えてくれる、そんな優しい香りだから、オーローズが好き。
優しく、そっと肩を貸してくれる(でも、あんまりもたれると折れそうな華奢さもある)、そんなオーローズの香りは、誰もが恋せずにはいられません。
どんな時も一緒にいて疲れない、優秀な香水だと思います。
レイヤード(コンバイニング)レビュー
「ジョーマローン、アールグレー&キューカンバー コロン」とレイヤードしてみました。
アールグレー&キューカンバーを下腹部に0.5プッシュ、オーローズを上腹部に0.5プッシュ。
今回は「JO MALONE LONDON(ジョーマローン)アールグレー&キューカンバー コロン」について、詳しくレビューしたいと思います。アールグレー&キューカンバーは、香り高いアールグレーティーそのものの匂いが楽しめる香水です。[…]
明るいバラが咲きこぼれる庭で、お茶会を開いているようなイメージになればと思い組み合わせてみました。
最初は紅茶の茶葉のフレッシュな苦みとローズの青々しさが際立った香りになっています。バラの咲くお庭を、早朝に散歩するようなイメージです。
次第にアールグレー&キューカンバーのミルクティーのようなまろやかさが出てくると、早朝から「昼下がりの庭」に変化します。
ラストノートはオーローズだけだと「お風呂上がりです!」という感じでやや面白みに欠けるのですが、アールグレー&キューカンバーのミルキーな甘さも加わって、香りに奥行きが出たように思います。
オーローズのベースにハニー、アールグレー&キューカンバーのベースにビーズワックス(蜜蝋)があるということからも、よく馴染む、相性の良い組み合わせだと感じました。
まとめ
今回は「ディプティック オーローズ オードトワレ」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
オーローズはお風呂上がりのような、爽やかで嫌みのないローズの香水です。
とても優しい香りで、TPO問わず使いやすいところも魅力的なフレグランスだと思います。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:Diptyque公式ホームページ「オードトワレ オーローズ」https://www.diptyqueparis.com/ja_jp/p/eau-rose-eau-de-toilette-50ml.html
