今回は「diptyque(ディプティック)ロードネロリ オードトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ロードネロリは、「苦みを含んだシトラス」「爽やかなフローラル」「ほのかな甘み」といった組み合わせの香り。
ジェンダーレスにTPO問わず付けやすい香りで、普段使いにおすすめの香水の一つです。
この記事はこんな方にオススメ!
・ディプティック、ロードネロリの香りについて詳しく知りたい
・TPO問わず、色々なシーンで使える香水が欲しい
・フローラル系の香水を探しているけど、甘すぎるのは苦手だ
Diptyque(ディプティック)ロードネロリとは?
香水の基本情報
タイトル:Eau de Toilette L’EAU DE NEROLI(オードトワレ ロードネロリ)
ブランド:Diptyque(ディプティック)
香調:シトラス、フローラル
調香師:Olivier Pescheux(オリヴィエ・ペシュー)
発表:2008年
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ディプティック ロー ド ネロリ オードトワレ 100ml DIPTYQUE L’ EAU DE NEROLI EDT [5080] |
トップノート:ベルガモット、レモンバーベナ、プチグレン、タラゴン
ミドルノート:ネロリ、オレンジブロッサム、ゼラニウム
ラストノート:蜜蝋、ホワイトムスク、シダー
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:3時間程度
放香性:★★☆☆☆ 弱い
ロードネロリって、どんな香り?
トップノート:苦みあるシトラス(10分)
付けたてはネロリ香水によくあるように、”バスクリンの匂い”がする。
でも、ほんの1分ほどでバスクリンっぽさは消え去り、ベルガモットとバーベナの爽やかなシトラスが広がってくる。
酸味だけでなく苦味も含んでおり、オレンジを剥いた時の白いワタの部分のような匂いだ。
プチグレンの影響か、ハーバルな植物っぽさもある。
今のところネロリと言うよりは、苦味のあるシトラスの香水という感じになっている。
ミドルノート:ほの甘いネロリ(40分)
付けてから10分程するとシトラスの強い香りは消え、代わりにネロリの甘く爽やかなフローラルが出てくる。
ゼラニウムはほとんど感じず、ネロリ一辺倒といった感じになっている。
ベースの蜜蝋を嗅ぎ取っているのか、ネロリとは違うほのかな甘みもある。
甘いといってもバニラのような主張の強いものではなく、マイルドで優しい香りだ。
ミドルノートも短めで、どんどん香りが移り変わっていく。
ラストノート:蜜蝋、ムスク、シダー(2時間)
ネロリの香りが次第にぼやけていき、蜜蝋のほんわか柔らかい甘みを感じる。
粘土のような油分と蜂蜜の甘みを足したような香りだと思った。
蜂蜜の香りは普通に嗅いでいる分には感じないが、深く香りを吸い込んでみるとしっかり感じ取れる。
そこにホワイトムスクのクリーンさを足して、シダーのウッディーさをほんの少し添えてある。
全体を通して、わかりやすいシトラス×ネロリの香り。
TPOを問わず使いやすい香りで、男女ともに似合うと思う。
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ディプティック/ロードネロリの解説と感想
「ロー」誕生40周年を記念して作られた、「ネロリの水」
L’EAU DE NEROLI(ロードネロリ)は、1968年発売のディプティック最初のフレグランス「L’EAU(ロー)」の誕生から40周年を記念して発売されました。
香水名を直訳すると「ネロリの水」となり、その名の通りネロリの香りが主役となっているフレグランスです。
ネロリとは、ダイダイ(ビターオレンジ)の花から抽出される香料のことですが、その語源は「ネローラ」というイタリアの地名だと言われています。
17世紀にネローラのオルシーニ城に住んでいたブッチャーノ公爵夫人(ネローラの公妃と呼ばれていた)が、ビターオレンジの花の精油を愛用していたことから、その香料のことを「ネローラ」、転じて「ネロリ」と呼ぶようになったのだとか。
ちなみにネローラ公妃はネロリを革製品、特に革手袋の臭い消しに使っており、それは「ネロリの手袋」と呼ばれ人気を博したそうです。
のどかなネロリ、少し物足りなさも…
さぁ、ロードネロリの香りはどんなものでしょうか。
一言でいうと「とてもわかりやすい、THE・ネロリの香水」となります。
ネロリのシトラスらしい酸味を含む爽やかさとお花の香り、その両方がしっかり感じられます。
トップのベルガモットやバーベナの、目をシパシパさせるような強い酸味と、ほろ苦さ。
そのキレッキレのシトラスが去っていった後に、ころりとネロリのふんわり軽やかなフローラルに転じて見せる、変わり身の早さに心を掴まれます。
そして、ベースの蜜蝋の香りをしっかり嗅ぎ取れるようになってきて…。
まるで広い大地に生えた、風に揺れるビターオレンジの木の周りで、ミツバチが蜜集めに飛び交っている光景が目に浮かぶようです。
初夏の日差しの下、風に揺れる白い可憐な花。
ほの甘い香りが漂う、穏やかな光景です。
この穏やかで、のどかなネロリはとても良いのですが、身に付けるにはちょっと無難すぎる気もします。
せめてトップのガツンとシトラスがもっと続けばよいのですが、10分程で消えてしまうのも物足りないと感じました。
逆に言えば、使いやすく嫌われない香りだと思うので、他の香水とレイヤードしても楽しそう。
例えばパチョリと合わせてオランジェット(砂糖漬けのオレンジの皮にチョコレートがまぶしてあるお菓子)のような香りにしたり、ベリーと合わせて、爽やかな搾りたてフルーツジュースにしても良さそうです。
いろいろレイヤードして遊んでみたいフレグランスだと思いました。
まとめ
今回は「ディプティック/ロードネロリ オードトワレ」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ロードネロリは、爽やかなフローラルと蜜蝋のほのかな甘みが香る「シトラス×ネロリ」のフレグランス。
TPOを問わず使いやすい香りで、男女ともに似合う香水です。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:Diptyque公式ホームページ「オードトワレ ロー ド ネロリ」https://www.diptyqueparis.com/ja_jp/p/eau-de-neroli-eau-de-toilette-100ml.html