今回は「CLEAN(クリーン)リザーブ アクアネロリ オードパルファム」について、詳しくレビューしたいと思います。
アクアネロリは、湖のほとりに佇む樹に咲く、ネロリの香り。
ハーブ水に漬け込んで作ったんだろうか…と思うような、とても瑞々しい香水です。
当ページでは、アクアネロリの基本的な情報、香りの変化や詳しい感想などを掲載し、どんな香りの香水かお伝えします。
この記事はこんな方にオススメ!
・クリーン、リザーブ アクアネロリの香りについて詳しく知りたい
・ネロリ(シトラス、フローラル)の香りが好き
・さっぱりと瑞々しい香りが好き
CLEAN(クリーン リザーブ)アクアネロリ オードパルファム
香水の基本情報
タイトル:RESERVE ACQUA NEROLI(リザーブ アクアネロリ)
ブランド:CLEAN(クリーン)
香調:シトラス、フローラル
調香師:スティーブン・クライス
発表:2018年
![]() | クリーン リザーブ アクアネロリ オードパルファム 100ML CLEAN RESERVE ACQUA NEROLI EDP [0140] |
トップノート:ベルガモット、ブラジル産マンダリンオレンジ、シシリアンオレンジ
ミドルノート:ネロリ、ジャスミン、ラベンダー
ラストノート:アクアムスク、アンブレットシード、アンバー、スリランカ産サンダルウッド
持続性、強さ、どんな香り?(チャート)
持続性:5時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
クリアなシトラス→爽やかなネロリ→アンバー&木
トップノート:すっきりシトラス(15分)
まずは、クリアなシトラスから始まる。本当に気持ちが良いくらい、香りをシトラスに全振りしている。
マンダリン系の甘い匂いではなく、ベルガモットのさっぱりほろ苦いシトラスだ。
付けて5分ほどすると、遠くの方にチラリとお花の影が見えてきた。でも、まだまだ主役は「スッキリしたシトラス」の香り。
ミドルノート:ハーブ水で薄めたネロリ(1時間40分)
強いシトラスから、ネロリの香りに変化する。
ネロリの「爽やかでほんのり甘い花の匂い」が中心にあって、ラベンダーの「ハーバルな香り」が添えてある形だ。
奥の方にドライアンバーのような辛い匂いも感じる。
アクアティックなフローラルだが、瓜っぽい匂いやマリンぽい匂いに傾いているわけではない。
ネロリの香りをハーブ水で薄めたような、みずみずしい匂いがした。
ラストノート:アンバーと木の辛み(3時間)
香調に大きな変化はないが、ミドルの爽やかなフローラルがくすんできて、逆にドライアンバーのような辛みは増してくる。
ずっと「ドライアンバーみたいだな~」と思っていたけれど、「サンダルウッドの木の辛みかも?」と思い直した。
でも、乾燥した木の辛さではなく、モワっと湿度の高い香りだ。
私の肌ではムスクはよくわからない。ムスクよりは、アンバーの香りの方がラストノートの主役になっているように思えた。
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「クリーンリザーブ アクアネロリ」の感想/口コミ
アクアティックなネロリの香水
CLEANは2003年に誕生した、北米発のフレグランスブランド。
2015年からは「サスティナビリティ」を追求した「クリーン リザーブ」コレクションが展開されています。
本コレクションでは、香料の原産地や生産者への還元、また環境に優しいパッケージ作りなどのモットーを掲げています。
そんなリザーブコレクションから2018年に登場した「ACQUA NEROLI(アクアネロリ)」の香り。
イタリア語でACQUAは「水」、NEROLIは「ネロリ(ビターオレンジの花)」なので、香水タイトルを直訳すると「ネロリの水」となります。
普段香水を付けていると「ん?なんか香水名と匂いが合ってないな…。」と感じることもよくあるのですが、こちらはタイトルが示す通り、アクティックなネロリの香りとなっています。
「ミドルノート」の項でもお伝えしたのですが、アクアティックと言っても瓜系やマリン系に傾いているわけではありません。
ネロリの花をハーブ水に漬け込んで、その水をバシャバシャ浴びているようなイメージ。
なので、私はアクアネロリを身につけていると、「ちゃぷん。たぷん。」と水が揺れる音が聞こえてきそうに感じるのです。
水辺に咲く花
さて、香りについて振り返ってみたいと思います。
出だしは”パーン!”と強くほろ苦い、張りのあるベルガモットが香りますが、すぐにネロリの香りに変化していきます。
ネロリの香りとくれば「バスクリン感はありますか?」という質問とセットだと思うのですが、アクアネロリにおいても「ちょっぴりバスクリン」程度には感じられます。
でも、バスクリンよりはネロリのシトラス感が控えめで、フローラルの要素が強いようです。なので”ちょっぴり”バスクリン。
主題となるアクティックなネロリの香りは、「水辺に咲く花」という匂いがします。
静かな森の奥、暗い木々のトンネルを抜けると、突然目に染みるほどの太陽の光。
そこだけ開けた湖のほとりに、ただ咲いている花の香りといったイメージです。
また、冷たく暗い香りではなく、「静けさ」や「瑞々しさ」はあるものの、「明るく」「穏やか」な印象を与えます。
お花の周りを、太陽の光が粒になって見えているような温もりを感じるのです。
この「温もり」の部分は、ムスクやアンブレッドが支えているのでしょうか。
でも、ムスク、アンブレットの甘い匂いは、ラストノートでもしっかり分かる程には香りません。「木の辛み」の方がより強く香っています。
しかし、これもさして強いわけではなく、ふんわりと「うん。なんか辛い…気がする?」程度。
ウッディーな香りが苦手でも大丈夫そうです。
全体的に「静か」で「穏やか」で、「あっさり」とした香調です。
クリーンらしい香りだと思いました。
レイヤード(コンバイニング)レビュー
「ジョーマローン、ウッドセージ&シーソルト コロン」とレイヤードしてみました。
ウッドセージ&シーソルトを下腹部に0.5プッシュ、アクアネロリを上腹部に0.5プッシュ。
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付け始めは2つの香り、それぞれにシトラスが出てきます。
「あれ?ちゃんと2つ付けたっけ?」と思うくらいに、良く馴染んでいます。
しばらくするとアクアネロリの方はお花の香り、特にネロリが出てきて爽やかに拡がります。
一方でウッドセージ&シーソルトは、アンブレットの甘さを含んだ塩っぱい香り。
シトラスで統一されていた2つが、それぞれ違う道を進み始めました。
ウッドセージ&シーソルトの甘さを含んだマリンノートの上を、アクアネロリの爽やかフローラルが覆っているようなイメージです。
最初は「似た香りを選びすぎたのかな?」と心配しましたが、ミドル以降はウッドセージ&シーソルトがアクアネロリを引き立ててくれるような香り方になっていました。
アクアネロリ単独で付けるのに比べると、穏やかで落ち着いた雰囲気になり、香りにぐっと遠近感が出たようです。
アクアネロリは「海系」や「南国フルーツ系」とよく合いそうなので、他にも色々と試してみたくなりました。
まとめ
今回は「クリーン リザーブ アクアネロリ オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
アクアネロリは、「ちゃぷん」と水が揺れる音が聞こえてきそうな、瑞々しいネロリの香水。
アクアティックなさっぱりした香りですが、瓜系やマリン系に傾くことなく、水辺に咲いている花の匂いといった趣です。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:CLEANホームページ「CLEAN RESERVE Acqua Neroli」https://www.cleanbeauty.com/products/clean-reserve-acqua-neroli
