今回は「TOM FORD(トムフォード)ソレイユブルロン オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ソレイユブルロンは、夏の終わり~爽やかな秋、海に沈む太陽のようなイメージの香り。
バニラのような甘みと、香味野菜のようなハーバルな香りの二面性が素敵なフレグランスです。
この記事はこんな方にオススメ!
・トムフォード、ソレイユブルロンの香りについて詳しく知りたい
・夏~秋にかけて、おすすめの香水を探している
・ひと捻りある、グルマン系・バニラ系の香水に興味がある
TOM FORD(トムフォード)ソレイユブルロンとは?
香水の基本情報
タイトル:SOLEIL BRULANT(ソレイユブルロン オードパルファム)
ブランド:TOM FORD(トムフォード)
香調:フローラル、グルマン
調香師:Daniela Andrier(ダニエラ・アンドリエ)
発表:2021年
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トップノート:マンダリン、ベルガモット、ピンクペッパー
ミドルノート:ブラックハニー、オレンジブロッサム
ラストノート:アンバー、オリバナム、ウッディノート、レザー、ベチバー
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:7.5時間程度
放香性:★★★★☆ 強い
ソレイユブルロンって、どんな香り?
トップノート:ココナッツ+マンダリンに、セロリ?(30分)
付けてすぐは「ん?何コレ?なんか知ってるぞ!!」と思うが、何かは分からない感じがする。
マンダリンやベルガモットの柑橘ではなく、なんの匂いだろう…。
…わかった!!
これはセロリだ!パクチー等、そちら系の香味野菜の香りに似ているのだ。
付けた場所を直接嗅ぐとセロリだが、体全体から漂うのは、ココナッツ+マンダリンのような、すっきりした甘さのある香りになっている。
でもやっぱり香味野菜っぽい匂いもある。
そのお陰でツイストが利いていて、平凡な香りにはなっていないところが良いと思った。
少し潮っぽい海の匂いも感じることができる。
ミドルノート:クレープシュゼット、バニラアイス添え(2時間)
だんだん香味野菜のようなクセある部分が抜けて、バニラ系の香りが出てくる。
甘く温かみがあるけど、ベタベタせずにすっきり感もある匂いになっている。
オレンジソースのクレープで、仕上げにフランベしてくれるお菓子、クレープシュゼットをご存じだろうか。
こちらは、そのクレープシュゼットにバニラアイスが添えてあるような香りだ。
「夏でも重くなりすぎないグルマン」といった香りだと思う。
ラストノート:セロリ・アゲイン(5時間)
ラストノートでは、セロリの匂いが再び出てくる。
「あれれ?またセロリ?」と、ちょっとびっくりした。
レザーとベチバーのひとクセある香りも強く感じる。
オリバナム(乳香)の影響か、オリエンタルな香りも嗅ぎ取れる。
ハンサムなのにセンシュアルで、ツンと気取った香りだなと思った。
香りに「温かみ」もあるのに「静けさ」や「冷たい」感じもあって、何とも不思議な匂いだった。
トムフォードらしい二面性を感じる香水だと思う。
男性、女性問わず、ジェンダーレスに使えそうだ。
季節もオールシーズンきれいに香りそうだけど、夏~秋にかけてのイメージに似合うと思った。
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トムフォード/ソレイユブルロンの解説と感想
海面にキラキラ反射する、黄昏の太陽をイメージする香り
「ソレイユ・ブルロン」、直訳すると「燃える太陽」。
こちらは、2016年に発表された「ソレイユブラン」、2019年に発表された「ソレイユネージュ」に続くソレイユシリーズ第3弾の香りです。
こちらの”ソレイユ”はプライベートオアシスで輝く、黄金の太陽の輝きをイメージして作られました。
実際まとってみると、海面にキラキラ反射する太陽のイメージが湧いてきます。
”ギラギラ”ではなく、”キラキラ”した太陽光です。
黄昏時のような哀愁も少し感じ、人でごった返す賑やかなビーチではなく、誰もいない砂浜を思い起こします。
『海に日が沈むのを、一人座って眺めている。海面に反射する光が、瞳に、頬に映っている。』
そんなイメージの香りだと思いました。
夏の終わりの虚しさや、秋風に相応しい香り
調香師のダニエラ・アンドリエ氏は、ティファニーの「ティファニー オードパルファム」や、ミュウミュウの「ミュウミュウ オードパルファム」を生み出した人物です。
私の中ではどちらも少し影があって、陰と陽のバランスが魅力的な香りだと思っています。
なるほど、どうりでソレイユブルロンは「太陽ドーン!暑いぜ!!ギラーン」ではなく、火照った体が落ち着くような、黄昏の太陽なのか…と納得しました。
7月に発表された香水なのですが、私の中では夏の終わりの虚しさや、肌に当たる秋の爽やかな風を思わせる香りとなっています。
そして最高にドレスアップした時よりは、デニムや洗いざらしのシャツに似合う香りです。
砂浜を素足で歩く。波打ち際で、足の指から砂が逃げていく…。
そんなザラリとした質感とともに、まといたい香水です。
まとめ
今回は「トムフォード/ソレイユブルロン オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ソレイユブルロンは、「夏の終わり」や「秋の爽やかさや虚しさ」も感じさせつつ、温かな甘さもある、絶妙なバランスの香水です。
トムフォードらしく男女ともに使いやすい香りですが、レイヤード次第で可愛くも渋くもなりそう。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:TOMFORD公式ホームページ「SOLEIL BRULANT EAU DE PARFUM」https://www.tomford.com/soleil-brulant-eau-de-parfum/T962.html