【エルメス】屋根の上の庭とは?林檎と草花の香り

今回は「HERMES(エルメス)屋根の上の庭 オードトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。

 

屋根の上の庭は、カットしたばかりのリンゴ果実のフレッシュな香りに、マグノリア系の透明感あるフローラルが重なります。

朝露に濡れた草花を思わせる、生き生きとした爽やかさのある香水です。

「庭園のフレグランス」コレクション第4作目は、エルメス・パリ本店の屋上庭園にインスピレーションを受けて誕生した香り。

 

この記事はこんな方にオススメ!

・エルメス、屋根の上の庭の香りについて詳しく知りたい

・「エルメス・パリ本店」の屋上庭園に興味がある

・フレッシュなリンゴ果実の香り、透明感のある軽いフローラルが好き

HERMES(エルメス)屋根の上の庭とは?

香水の基本情報

タイトル:Un Jardin Sur Le Toit  Eau de Toilette(屋根の上の庭 オードトワレ)

ブランド:HERMES(エルメス)

香調:フルーティー、ハーバル

調香師:ジャン=クロード・エレナ

発表:2011年

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エルメス・屋根の上の庭 EDT 50ml SP (香水)

ノート:

リンゴ、洋ナシ、マグノリア、ローズマリー、ローズ、フレッシュグラス

持続性、強さ、香りのチャート

持続性:5時間程度

放香性:★★★☆☆ やや強い

【エルメス】屋根の上の庭/オード トワレ、香水イメージチャート

屋根の上の庭って、どんな香り?

【HERMES(エルメス)屋根の上の庭】香水レビュー

トップノート:フレッシュな「草」(10分)

フレッシュな「草」の香りから始まる。

コリアンダーやバジルのようなハーバルな青い香りと、レモングラスのような酸味を帯びた匂い。

庭シリーズらしく、非常に爽やかで瑞々しい。

草の先から朝露が滴っているような雰囲気で、明るい香りだった。

ミドルノート:りんご果実の香り(1.5時間)

フレッシュハーバルを追うようにして、すぐにフルーティーな香りが登場する。

ノートを見るとリンゴや洋ナシの木の香りとのことだが、私の鼻に届いたのはリンゴ果実だった。

紅玉系の酸味の強いリンゴをカットし、レモン水にくぐらせたような匂いがする。

 

さらに5分もすると、今度はサンふじ系の甘いリンゴ果汁の香りに変化してくる。

マグノリアやヴァイオレットのような透明度の高いフローラルも感じる。

恐らくこの辺りの爽やかなフルーティー×フローラルが、この香水のメインとなる香りだ。

ラストノート:「乾いた土」「草のえぐみ」(3.5時間)

香りに”濁り”が出てきて、彩度が失われるようにドライダウンへ向かう。

終盤に見せるこのような変化は、「地中海の庭」から始まるこれまでの3作の「庭」と共通している所だと思う。

”濁り”の部分は、「乾いた土」や「草のえぐみ」といった香りが近い。

 

全体を通して庭シリーズらしい軽やかな香りで、春夏に似合いそう。

「やや女性寄りのユニセックス香水」といった印象を受けた。


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エルメス/屋根の上の庭の解説と感想

エルメス本店にある、屋上庭園の香り

エルメスの「庭園のフレグランス」コレクション、第4作目は「Un Jardin Sur Le Toit(屋根の上の庭)」。

チュニジア(地中海の庭)・エジプト(ナイルの庭)とアフリカ大陸からインド(モンスーンの庭)へと渡り、エルメスの生まれた地、フランス・パリへと帰ってきました。

屋根の上の庭は、パリ・フォーブールサントノーレ24番地にある、エルメス本店の屋上庭園にインスピレーションを受け、誕生した香水です。

 

★エルメスの屋上庭園の様子の一部を、こちらのリンク(エルメス公式HP)からご覧いただけます。

「エルメス パリ・フォーブル・サントノーレ」

「軽やかな一日」(こちらは動画、ページを開くのに時間がかかるかも…)

 

都会の真ん中に存在するこの緑豊かなオアシスには、「屋根の上の庭」に登場する林檎・洋ナシ・木蓮・バラや、ローズマリーなどのハーブといった様々な植物が植えられています。

そしてエルメスの屋上といえば、この人。

両手に旗を掲げた騎馬像です。(銀座店の屋上にもいらっしゃいますね。)

 

この方、「騎乗の花火師」と呼ばれ、エルメス誕生150周年を祝い、1987年の年間テーマである「花火」に沿ったモチーフとして誕生した物なんです。

今は旗に見立てたエルメスのスカーフ(カレ)を持っていますが、元々は両手に花火を持っていたそう。

花火を持ってルンルンと馬にまたがる姿は、ちょっとお茶目ですよね。親近感わいちゃう。

甘さの少ないフルーツ香水

さて、肝心の香りについて。

全体を通して「庭シリーズ」らしく、フレッシュで軽やかな香りが続きます。

瑞々しさの部分は、「地中海の庭」では「木の葉や草・土から昇ってくる水分」、「ナイルの庭」では「川辺や植物の青々しい水分」、また「モンスーンの庭」では「ドシャ降りの雨水に由来する水分」を感じさせる香りでした。

 

一方、「屋根の上の庭」では、カットしたてのフルーツや、そこに生えている喜びを隠しきれないような生き生きとした草花の水分を感じます。

『朝露の重みで頭を垂れた草の葉が、ぴちょんと跳ねて露を払う』ようなイメージです。

 

フルーツの中では、赤いリンゴを最も強く感じます。

付け始め~中盤辺りまでは結構フルーティーさも強いのですが、甘さは控えめでベタベタしません。

「紙袋を持ち上げたら、予想外に中身が空だった」時みたいに、一瞬拍子抜けする軽さがあります。

 

だから、「フルーツ系香水は甘くてちょっと苦手だな…」という方でも、身構えなくて大丈夫。

逆にハーバル・草系の香りが苦手な方が、フルーツ香水だと思って付けるとびっくりしちゃうかもしれません。

植物の、青く瑞々しい香りがお好きな方にオススメの一本です。

まとめ

今回は「エルメス/屋根の上の庭 オードトワレ」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。

屋根の上の庭は、フレッシュなリンゴ果実にマグノリア系の透明度の高いフローラルを重ねた香り。

エルメスのパリ・本店にある屋上庭園をモチーフにした、朝露の滴る草花やカットしたばかりのフルーツのような爽やかな香水です。

香り選びの参考になれば嬉しいです♪

★「草花の香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。

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参考:HERMES公式ホームページ「オー ド トワレ 《屋根の上の庭》」https://www.hermes.com/jp/ja/product/%E3%82%AA%E3%83%BC-%E3%83%89-%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%AC-%E3%80%8A%E5%B1%8B%E6%A0%B9%E3%81%AE%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%BA%AD%E3%80%8B-V29389/

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