【エルメス】ミュゲ ポースレンの香水レビュー|白詰草の花飾り

今回は「HERMES(エルメス)ミュゲ ポースレン オードトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。

 

ミュゲポースレンは、メロンのようなジューシーなフルーツの香り爽やかなホワイトフローラルが楽しめる香水です。

個人的にはスズランというより、「乙女チックなシロツメクサの香り」だと思っています。

 

この記事はこんな方にオススメ!

・エルメス、ミュゲポースレンの香りについて詳しく知りたい

・メロンや洋ナシ系のジューシーな香りが好き

・ジャン=クロード・エレナが手掛けた、最後のエルメッセンスが気になる

HERMES(エルメス)エルメッセンス ミュゲポースレンとは?

香水の基本情報

タイトル:MUGUET PORCELAINE Eau de Toiletto(ミュゲポースレン オードトワレ)

ブランド:HERMES(エルメス)

香調:フルーティー、フローラル

調香師:ジャン=クロード・エレナ

発表:2016年

廃盤:2023年 販売終了

トップノート:グリーンノート、ペアー

ミドルノート:スズラン、ヘディオン、ネロリ

ラストノート:ホワイトムスク、アニマリックノート

持続性、強さ、香りのチャート

持続性:5.5~6時間程度

放香性:★★☆☆☆+ 弱い~やや強い

【エルメス】エルメッセンス ミュゲポースレンのイメージチャート

エルメッセンス ミュゲポースレンって、どんな香り?

【エルメス】エルメッセンス ミュゲポースレン、15mlボトルスプレー

トップノート:メロン系のフルーティーさ(40分)

ジューシーで甘いフルーツの香りから始まる。

洋梨のとろっとした果汁に青々しい香りが混じり、メロンのようにも感じられる。

付けた近くを嗅ぐとメロンなのだが、遠くからふわっと漂ってくる香りには花粉っぽさや若葉の匂いが混じり、シロツメクサのようにも感じた。

ミドルノート:透明感のあるホワイトフローラル(1時間)

メロン様のフルーティーさが遠のき、軽やかなホワイトフローラル中心の香りへと変化する。

中でもジャスミンティーのようなサンバックジャスミン系を最も強く感じる。

これにヘディオンの酸味と透明感をたっぷり加え、軽くすっきりした花の匂いにしている感じ。

ミドルに入って30分程すると、香り立ちが淡くなってきた。

ラストノート:淡いフローラル・ムスクが長く残る(4時間)

グリーン、シトラス、ホワイトフローラルの中間のような爽やかな花の匂いはどんどん薄まり、軽やかでクリーンなムスクと共に穏やかに香っている。

そしてそのままフェードアウトする形。

 

しっかり香っているのは付けてから1~1.5時間程で、それ以降はどんどん弱くなっていく。

私の肌では最後までアニマリックにはならず、ピュアな印象のフローラルのまま終わっていった。


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ミュゲポースレンの解説と感想

ジャン=クロード・エレナが最後に作ったエルメッセンス

2004年に登場した、エルメスの高級フレグランスライン「エルメッセンス・コレクション」。

その13作目となるのが「MUGUET PORCELAINE(ミュゲポースレン)」の香りです。

 

こちらは、気付けば廃盤になっているようですね。

2023年春にはあったと思うのですが、2024年1月にはエルメスのサイト上から削除されていたので、2023年中に販売終了したのかな。

 

エルメスの専属調香師として活躍されたジャン=クロード・エレナ氏は2017年に退任されたのですが、こちらのミュゲポースレンがエルメッセンスの中では最後に作られた香りでした。

 

ちなみに香水名のMUGUETはスズラン、PORCELAINEは磁器のこと。

つるりとした白磁の透明感と、素材そのものが持つ自然で繊細な美しさ。

これをスズランと重ねて表現したのが、ミュゲポースレンという香りなのですね。

乙女チックなシロツメクサの香り

ところが…。

実際に肌に纏うと、白磁器にかかった釉薬の”透明感”はなく、メロン系のとろっとジューシーなフルーツ香から始まります。

むしろ不透明なイメージ。

 

そしてこのメロンが抜けてジャスミンサンバック系の軽いホワイトフローラルが中心になると、ようやく透明感が出てくるのです。

このあたりは野に咲く花のようなグリーンさと酸味を含んだ、可憐なフローラルになっています。

 

どんどん香りは弱まっていき、ラストではクリーンなムスクと混じった状態で、淡いフローラルがじわじわと長く続きます。

強弱で言うとミドルの頃より弱くなっているのですが、透明度で言うとラストの方が濁りがあるように感じます。

ちょっとくすんだ乳白色を呈した香りが、靄の中に消えていくみたいな終わり方です。

 

さて、私にとってミュゲポースレンは「シロツメクサ」のような香り。

『春の陽射しがあまねく降り注ぐ 白詰草畑。駆け回り、寝ころがり、四葉を探し、花冠を編む』

こんなイメージの匂いがします。

 

私的にはスズランの香りとはあんまり思っていないのですが、勝手に「乙女チックなシロツメクサ香水」という位置づけをして愛用している一本です。

まとめ

今回は「エルメス/ミュゲポースレン オードトワレ」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。

ミュゲポースレンは、メロン系のジューシーなフルーティーさと軽やかで可憐なホワイトフローラルが重なります。

ジャン=クロード・エレナ氏が、エルメッセンスコレクションの中で最後に作ったスズラン香水。

香り選びの参考になれば嬉しいです♪

★「メロンの香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。

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