【エルメス】ラグーナの庭の香水レビュー|湿度の高い海風

今回は「HERMES(エルメス)ラグーナの庭 オードトワレ」について、私の肌で実際に使った感想・香り心地を詳しくレビューしたいと思います。

 

ラグーナの庭は、パウダリーで甘いフローラルと、アンバーグリスのようなジットリした海の香りがします。

前作までの「庭園のフレグランス」コレクションはジャン=クロード・エレナ氏が手掛けていましたが、本作はクリスティーヌ・ナジェル氏が手掛けた初めての「庭」の香りです。

イタリア・ヴェネツィアに着想を得た、シリーズ第6作目の香水。

 

当ページでは、ラグーナの庭の「基本的な情報」「香りの変化」「詳しい感想」などを掲載しています。

この記事はこんな方にオススメ!

・エルメス、ラグーナの庭の香りについて詳しく知りたい

・甘くパウダリーな花の香りが好き

・海の匂いが好き

HERMES(エルメス)ラグーナの庭とは?

香水の基本情報

タイトル:Un Jardin Sur La Lagune  Eau de Toilette(ラグーナの庭 オードトワレ)

ブランド:HERMES(エルメス)

香調:フローラル、マリン

調香師:クリスティーヌ・ナジェル

発表:2019年

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エルメス HERMES ラグーナの庭 EDT 50ml [600043]

ノート:

マグノリア、トベラ、マドンナリリー、シーノート、ウッディーノート、ムスク

持続性、強さ、どんな香り?(チャート)

持続性:4.5時間程度

放香性:★★★☆☆+ やや強い~強い

【エルメス】ラグーナの庭/オード トワレ、香水イメージチャート

ラグーナの庭の香りの変化

トップノート:甘じょっぱい(30分)

まずはホワイトフローラル系の花の甘さ、瓜っぽさのあるウォータリーな香りと潮風の匂いから始まる。

お化粧品のような、パウダリーさもある。

冷たいのか温もりがあるのか、甘いのかしょっぱいのか、相反する要素が混じっていて香りのイメージが定まらない。

割と軽めのフローラルだが、甘さもしっかりあってモワっとした湿度を感じさせる。

ミドルノート:アルデヒド、アンバーグリス、海(1時間20分)

中盤ではアルデヒドを含んだ湿度の高いフローラルと、アンバーグリスのじっとり粘度の高い海の匂いを感じる。

重い香りという訳ではないが、アニマリックさが出てきたようだ。

軽快ながらも色気を感じさせる香り。

付け始めから1時間程すると、わずかに海水みたいな苦み(にがりっぽい感じ)が混じっているのを感じた。

ラストノート:海と、すっきりした木の香り(2.5時間)

最後はアンバーグリスの海っぽい香りと、シダーウッドの軽くすっきりした木の香りが続く。

序盤ではパウダリーさや花の甘さも強かったが、ここまでくると甘さは消え、湿度が高く冷たい香りが残った。

付け始めは明らかにレディース寄りの香調だが、甘さが控えめになり出す中盤以降ではジェンダーレスに使いやすそう。


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エルメス/ラグーナの庭の感想と口コミ

水の都・ヴェネツィアの庭

エルメス「庭園のフレグランス」コレクション、第6作目となる「Un Jardin Sur La Lagune(ラグーナの庭)」。

それまでの5作は、2017年までエルメスの専属調香師を務めておられたジャン=クロード・エレナ氏の作品ですが、こちらは2代目専属調香師、クリスティーヌ・ナジェル氏によって生み出されました。

 

ラグーナとは、日本語にすると「潟(かた)」という意味。

砂の堆積などにより海から切り離されて、海水の混じった浅い湖を形成した地が「潟」です。

そんなラグーナで有名な都市、イタリアの「水の都・ヴェネツィア」の庭がこの香水のモチーフ。

 

その香りはアンバーグリスと思しき強い海の香りをベースに据えて、前半では甘くパウダリーな花の香りが漂います。

終始モワっとした湿度を感じさせる香りで、カラリと晴れた夏の日に、川べりに座って足を水に浸しているような光景が頭に浮かびました。

季節選びが難しい香水

前半のフローラルの要素は、マグノリア、トベラ、リリーとのこと。

私は甘さの強いホワイトフローラルと感じたので、トベラ、リリーを強く嗅ぎ取っているようです。

マグノリアのシトラス要素を含んだ香りは感じません。

 

トベラは日本でも公園や道路の植え込みによく利用される低木で、野生では海の近くに生えています。

枝や葉は切るとチーズにも似た臭気があるのですが、4~6月頃に咲かせる白く小さな花は、ジャスミン様の甘い芳香を持っています。

 

このような花の甘さと海辺の湿度が混じって「瑞々しい」というよりは、「モワーンとした」湿度の高さになっているのだと思いました。

じめじめした日本の夏に使うには、難しい香りかなぁと感じます。

かと言って、冬に付けると水辺の冷たさが強く出すぎてしまいそう…。

なかなか季節選びが手ごわい香水ですね。

 

全体的に軽やかなものが多い「庭シリーズ」ですが、こちらは濃いさ、いわゆる”香水っぽさ”も感じる香りになっています。

私見ではありますが、それまでの5作の庭はアロマティックで自然な香りを、深呼吸したくなるような爽やかさと共に伝えてくれるのですが、ラグーナの庭はちょっと違います。

暑い季節に深く香りを吸い込むと酔ってしまいそうですが、遠くからふわっと漂わせるには素敵だな~と思う香りです。

まとめ

今回は「エルメス/ラグーナの庭 オードトワレ」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。

ラグーナの庭は、パウダリーな甘さのあるフローラルと、アンバーグリス系の強い海の香り。

水の都、イタリア・ヴェネツィアをモチーフにした、「庭園のフレグランス」コレクション第6作目。

調香師 クリスティーヌ・ナジェル氏が手掛けた、最初の「庭」です。

香り選びの参考になれば嬉しいです♪

★「海の香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。

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参考:HERMES公式ホームページ「オー ド トワレ ナチュラルスプレー 《ラグーナの庭》」https://www.hermes.com/jp/ja/product/%E3%82%AA%E3%83%BC-%E3%83%89-%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%AC-%E3%83%8A%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC-%E3%80%8A%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%81%AE%E5%BA%AD%E3%80%8B-V100079V0/

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