今回は「GUERLAIN(ゲラン)アクアアレゴリア フォルテ ウード ユズ オーデパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ウードユズ フォルテは、柚子果汁から始まり、ウードのオリエンタルな甘さが加わっていく香水です。
ラストではウッディーにまとまり、ベチバー系の土っぽさやレザリーな香りでドライダウンします。
ウード(沈香)と柚子の組み合わせですが、「和の香り」にはなっていません。
この記事はこんな方にオススメ!
・ゲラン、アクアアレゴリア フォルテ ウードユズの香りについて詳しく知りたい
・ユズの香りが好き
・秋冬に似合う、シトラス香水を探している
GUERLAIN(ゲラン)アクアアレゴリア フォルテ ウードユズとは?
香水の基本情報
タイトル:OUD YUZU FORTE(ウード ユズ フォルテ オーデパルファン)
ブランド:GUERLAIN(ゲラン)
香調:シトラス、オリエンタル
調香師:デルフィーヌ・ジェルク
発表:2023年
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トップノート:ユズ
ミドルノート:ウード
ラストノート:シダー
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:6時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
アクアアレゴリア フォルテ ウードユズって、どんな香り?
トップノート:柚子の果汁(5分)
トップは、炭酸みと苦みのあるシトラス。
ユズの香りといえば「果皮」の匂いを思い浮かべると思うが、この香水ではちょっと違う。
レモンのような酸っぱさも混じっている、ジューシーなユズ「果汁」の匂いになっている。
ミドルノート:柚子味の和菓子ゼリー(1時間40分)
5分程で炭酸感や苦みは和らいでいき、やや甘い香りに落ち着く。
この辺りがこの香水の主題となる香りだろう。
ウッディーさや樹脂系のオリエンタルな雰囲気もあって、この甘さはウードに由来するのだろうなと思う。
ただし、木の辛さや香木を焚いた時のスモーキーさはなく、いわゆる”寺系香水”ではないようだ。
香料や香水名の先入観をすべて払うと、「柚子味の和菓子ゼリー(オブラートで包まれた、グミみたいな食感のやつ)」の匂いが近いと思った。
ミドルに入ってから4、50分程すると、ネロリのシトラスフローラルや、プチグレンのシトラス+葉っぱの苦み+樹皮のウッディーさを混ぜたような香りも感じるようになってきた。
ラストノート:ウッディーで終わる(4時間)
ウードのオリエンタルな甘さが遠のいていき、ミドル後半で感じていたウッディーさが高まってくる。
このあたりまでくると乾いた木の辛さや酸味もあって、プチグレンとサンダルウッドを混ぜたような香りになっていた。
ドライダウンの頃には土っぽさとレザリーな香りも出てきた。
(ベチバーとシトローズがいるのかな?)
ラストノートだけを見るとメンズ寄り、全体的にはややメンズ寄りのユニセックス香水といった印象を受けた。
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ゲラン/フォルテ ウードユズの解説と感想
「柚子」+「沈香(ウード)」≠「和の香り」
2023年にアクアアレゴリア フォルテのシリーズから登場した「OUD YUZU(ウードユズ)」の香り。
世界的には9月に発売予定ですが、「柚子は日本に馴染み深い柑橘」とのことで、日本は5月に先行発売されました。(なんか嬉しい♡)
その名の通り、この香水では「柚子」と「ウード」が登場します。
まず、付け始めの時間帯で「柚子」が香るのですが、食事の香り付けに使われるような「果皮の香り」ではなく、もっとフレッシュで「果汁の香り」のように思えました。
個人的にはこの柚子の部分がもっと長く香ってくれたら嬉しいのですが、あっという間にウードの甘さと混じり出すのがちょっと残念…。
その後ウードが出てくるのですが、これは樹脂の甘さをしっかり感じるタイプ。
沈香(ウード)の木の辛さや酸味、甘さが混じったような、「お寺の中に居るような香り(寺系香水)」ではなく、バルサミックで中東をイメージするような「オリエンタルな甘さを持つ香り(ウード香水)」の系統です。
日本人にとって、柚子の香りと言えば「果皮」の匂いをイメージする方が多いと思いますが、ここでは「果汁」。
さらに、日本の寺院を想起させるようなウード(沈香)でもない…。
先行発売しているし、「和」の香りなのかな?と思っていましたが、そういうことでは無いらしい…。
ドライダウンが秀逸
さて、香りは進んで。
ラストの辺りでは、ウッディーな香りで纏まっていきます。
私の肌ではプチグレンのシトラスみを帯びた ほろ苦ウッディーと、サンダルウッドの乾いた木の辛い香り、そこにトップから残っている柚子のシトラスを少々混ぜたような匂いになっていました。
さらに、ベチバー系の土っぽさやシトローズ系のレザリーな香りが出てきてドライダウンします。
この頃にはもう柚子は居ないのですが、このレザーと土の苦く暗い香りが、日本の柚子のイメージやほろ苦さに よくマッチしていると思いました。
私はレザー系のノートはあまり得意ではないのですが、この締めのあたりの香りはとても良かったです。
(しかもこの部分が長く続いてくれます。)
全体的に見ると「フォルテ」のラインらしく、温もりや甘さ、ウッディーさのある香りになっています。
なので、夏にたっぷり纏いたくなるシトラス香水ではありません。
どちらかと言うと、秋冬に似合いそうな香水かと思います。
まとめ
今回は「ゲラン/アクアアレゴリア ウードユズ フォルテ オーデパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ウードユズ フォルテは、柚子の果汁に甘いウードが混じっていきます。
個人的には、ドライダウンのあたりが秀逸な香水だと感じました。
秋冬に似合う、シトラス香水です。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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