【バイレード】アニマリークの香水レビュー|抑制をはらう

今回は「BYREDO(バイレード)アニマリーク オードパルファン」について、私の肌で実際に使った感想・香り心地を詳しくレビューしたいと思います。

 

アニマリークは、ミモザ系の「パウダリーで甘い香り」が中心になっている香水です。

そこにレザーや甘いアンバー、タバコのスモーキーさが重なっていきます。

香水名とは うらはらに、「アニマリックな濃厚さ」はあまり強くはないですよ。

 

当ページでは、アニマリークの「基本的な情報」「香りの変化」「詳しい感想」などを掲載しています。

この記事はこんな方にオススメ!

・バイレード、アニマリークの香りについて詳しく知りたい

・パウダリーな甘い香りが好き

・甘いアンバー系の香りも好き

BYREDO(バイレード)アニマリークとは?

香水の基本情報

タイトル:ANIMALIQUE Eau de Parfum(アニマリーク オードパルファン)

ブランド:BYREDO(バイレード)

香調:パウダリー、レザリー

調香師:ジェローム・エピネット

発表:2023年

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バイレード アニマリーク オードパルファム 50ml 香水 ユニセックス BYREDO PARFUMS ANIMALIQUE EDP

トップノート:ベルガモット、レモン

ミドルノート:バイオレット、ミモザ、ホワイトスエード

ラストノート:アンバー、タバコリーフ

持続性、強さ、どんな香り?(チャート)

持続性:7時間程度

放香性:★★★★☆ 強い

【BYREDO・バイレード】アニマリーク/オードパルファン、香水イメージチャート

アニマリークの香りの変化

トップノート:シトラスの要素は少ない(25分)

トップノートにはベルガモットとレモンがリストされているが、単純なシトラスの香りにはなっていない。

シトラスのスッキリ感はあるものの、むしろ主役は”植物らしいグリーンさ”を持った「バイオレット(スミレ)」の香りだと思う。

そこにミモザの粉っぽい甘さや、レザー系のツンとした匂いが混じっている。

ミドルノート:レザーが強まる(1時間30分)

土っぽさ・グリーンさを感じさせる暗めのバイオレットに、ミモザのパウダリーフローラルが重なる。

そしてさらにレザーを足した香り、とトップから香調の変化は少ないのだが、甘さや粉っぽさが少し減り、代わりにレザーが強くなったように思う。

”ほろ苦さ”も加わってきた。

トップではレディース寄り、ミドルではややメンズ寄りのユニセックスといった印象を受けた。

ラストノート:甘いアンバーとスモーキーさ(5時間)

ラストの主役は、「甘いアンバー」の香り。

レザーの匂いはアンバーの中に混ざっていくので、ミドルの頃より弱まったように感じられる。

 

ミドルの頃から少しずつ出ていた「ほろ苦さ」は、タバコリーフ由来かと思う。

多少の”煙たさ”も感じるので、火をつける前のタバコの清涼感ある香りではなく、火をつけた状態のタバコの方が近い。

 

トップから続く「ミモザ系のパウダリーな甘さ」はまだ残っている。

なので「スモーキーなタバコ」というより、「甘いお香を焚いているような香り」と言った方がしっくりくる。

レザリーさが淡くなりアンバーの甘さが出てきたことで、また少し「レディース」に傾いた香調でフェードアウトしていった。


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バイレード/アニマリークの感想と口コミ

「アニマリックで濃厚な香り」、…ではない。

スウェーデンのブランド「BYREDO(バイレード)」より2023年に登場した、「ANIMALIQUE(アニマリーク)」の香り。

アニマリークとは、フランス語で「動物的な」という意味を持ちます。

香水名だけ見ると動物系香料(ムスクとかシベットなど)モリモリの、さぞかしアニマリックな香りなんだろうなぁ…と思ってしまいますが 、実際につけてみると”アニマリックな濃厚さ”はあまり強くはありません。

 

ではこの香水の真ん中にあるのは、一体何の香りなのか。

私は特にミモザを中心とした「パウダリーな甘さ」だと思いました。

そしてそこに「レザー」や「タバコ」といった”かっこいい系のダークさ”が混じる、ちょっと不思議な感じの甘い香りになっているのです。

 

さて、アニマリークが表現するのは「原始的な本能」だそう。

ブランドの説明では、次のようになっています。

 

(抜粋)アニマリークは全人類に共通するエレメント:私たちのあるがままの本質と原始的な本能。ディスコのライトの下で踊る陶酔感、生物学的で非論理的な魅力、振動の大波に流される感覚。抑制を打ち砕く香り。

ーBYREDO公式ホームページより

この甘い香りは、もしやアレか?アレなのか?

アニマリークを付けていると、どこか「レトロ」な雰囲気があります。

ミモザのパウダリーな甘さが「昔のお母さんの化粧品の匂い」を想起させるからかな…?

「バブリーな化粧品の匂い」みたいな要素を感じます。

 

なので、説明文中で「ディスコ」と出てきた時には「なるほどな!」と思いました。

ディスコライトの明滅、失われていく平衡感覚。

音や空気に体が溶け、一体となったと錯覚するほどの恍惚感。

アニマリークは、こういったものを「香り」に落とし込んだ作品なのでしょう。

 

最初は「何でパウダリーな甘さが主役?ディスコで漂う化粧品の匂いかな?」と思っていましたが、これ多分違うな。

私の勝手な予想ですが、これは大きな麻的なアレではなかろうか。

(ソレをテーマにした香水は結構あります。)

 

もちろん、リアルな匂いは私は知りませんが、特に後半でパウダリーフローラルがアンバーと混じり、そしてタバコのスモーキーさも出てくると、どこか”気怠く甘い”香りに感じられます。

「抑制を打ち砕く香り」と説明にも書いてあるし、もはや そうとしか思えなくなってきた。

 

ただし、そういった”深読み”をしなければ、アニマリックな癖もありませんし、「アニマリーク」は そう付けにくい香りでもないと思います。

「パウダリーな香り」が好きな方、「甘いアンバー系のオリエンタルな香り」が好きな方は、お好みになりそうな一本です。

まとめ

今回は「バイレード/アニマリーク オードパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。

アニマリークは、パウダリーな甘さが主役の香水です。

特に後半、アンバーの甘さやタバコのスモーキーさが混じってくると、「ん?この香水のテーマってもしや…?」と勘繰りたくなる香りがしますよ(私だけかもしれないけど)。

香り選びの参考になれば嬉しいです♪

★「パウダリーな甘い香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。

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参考:BYREDO公式ホームページ「アニマリーク」https://www.byredo.com/ja_jp/animalique-eau-de-parfum-50ml

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