今回は「GUERLAIN(ゲラン)アクアアレゴリア フローラ チェリージア オーデトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
フローラチェリージアは、スイカの瑞々しさが効いた、明るく爽やかなフローラル。
「桜餅」や「桜花そのもの」というよりは、「桜イメージのライトフローラル」といった香りになっていますよ。
この記事はこんな方にオススメ!
・ゲラン、アクアアレゴリア フローラチェリージアの香りについて詳しく知りたい
・スイカの香り、軽やかな花の香りが好き
・夏にも爽やかに纏えるフローラル香水を探している
GUERLAIN(ゲラン)アクアアレゴリア フローラチェリージアとは?
香水の基本情報
タイトル:FLORA CHERRYSIA(フローラ チェリージア オーデトワレ)
ブランド:GUERLAIN(ゲラン)
香調:フローラル、ウォータリー
調香師:ティエリー・ワッサー、デルフィーヌ・ジェルク
発表:2019年
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ゲラン フローラ チェリージア 75ml 香水 レディース オーデトワレ GUERLAIN FLORA CHERRYSIA EDT [6526] [3F-G2] |
トップノート:ウォーターメロン、カラブリア産ベルガモット
ミドルノート:チェリーブロッサム、ペアー、ローズ
ラストノート:バイオレット、ホワイトムスク、ウッディーノート
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:4時間程度
放香性:★★☆☆☆ 弱い
アクアアレゴリア フローラチェリージアって、どんな香り?
トップノート:瑞々しいスイカ(20分)
まずはスイカとシトラスの、ウォータリーな香りからスタート。かなり透明感があって瑞々しい。
スイカの要素は強めだが、シトラスが瓜系の青臭さを抑えてくれているように思う。
甘さはほとんどなく、あっさり爽やかなトップノートとなっていた。
ミドルノート:軽いフルーティーフローラル(1時間20分)
香りが「フルーティーフローラル」へと変化してくる。
控えめな甘さ、ジューシーでサラサラの果汁感、明るい印象の香りになっている。
桜餅系の匂いはなく、香りのある品種の桜花そのものとも違っている。
グリーンフローラル系、”桜イメージ”の香水のようだ。
トップから香るスイカがまだ残っていて、青っぽさやウォータリーな雰囲気を加えている。
ラストノート:軽い香りのままドライダウン(2.5時間)
香りの変化は少なく、爽やかフローラル系のままドライダウンに向かう。
ブランド公式によると「パウダリーなヴァイオレット」とあるが、粉っぽさはなく瑞々しい香りが続く。
「樹木に咲く花」ではなく「草花」を思わせる、可憐でほんのり甘い、透明感のある香りだ。
最後は明るいムスクでドライダウン。最初から最後まで軽快な香りが続いた。
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ゲラン/フローラチェリージアの解説と感想
散りゆく桜、花筏の香り
日本の桜に着想を得て誕生した香り、アクアアレゴリア シリーズ「FLORA CHERRYSIA(フローラチェリージア)」。
明るく可憐で、瑞々しいフローラルの香水です。
〈フローラ チェリージア〉は、日本の花見にインスピレーションを受けて創作された香りです。満開の桜が咲き誇る、幻想的なひと時を描き出します。
ーデルフィーヌ・ジェルク
私のイメージとしては、「華やかな満開の桜」というよりは「散りゆく桜」を連想させる、儚さがあるように思います。
強い突風にあおられて、花弁が螺旋を描きながら空に舞うような、あるいは、水面に薄ピンクの花弁の連なりを浮かべ、花筏を作っているような、そんな景色が頭に浮かびました。
アクアアレゴリアらしく爽やかなフローラルなのですが、桜餅のような香り(トンカビーンやクマリンの匂い)は感じず、「桜の香り」というよりは「桜イメージの香り」と言う方がしっくりくると思います。
スイカが強い
さて、フローラチェリージアを肌に一噴き。まずはスイカの香りが広がります。
かなりウォータリーな香りになっていて、「うーん。…夏?」と季節感のズレを感じてしまいました。
ミドル辺りまでは、このスイカがしっかり効いているのが分かります。
ラストに至るとスイカとは分からなくなるものの、最後までウォータリーな香りは続いていました。
ただし、ずっとキラキラ明るく可憐な”だけ”には留まらず、少しくすんだ香りが含まれているのが分かります。
「パリパリに乾いた土」のような、埃っぽさが少しだけ。
このあたりがウッディーな要素なのでしょうか。
木の香りは私には分からないのですが、この埃のような春霞っぽさがあるお陰で、この香水を「夏」ではなく、辛うじて「春&夏」の香りにしているように思いました。
全体を通して香りの変化は少なめです。
軽快でどんなシーンでも使いやすい香りかと思いますが、スイカが苦手な人はこちらの香水も苦手かも…。
ベルガモットやフルーティーフローラルの香りが上手にぼかしてくれますが、それでもなお、スイカ特有の青っぽさや瓜っぽさは残ります。
桜餅系の桜香水を欲している人にも「ちょっと違う…」となりそうですが、暑い季節にさっぱり纏えるフローラル香水をお探しの方にはおすすめしたい一本です。
まとめ
今回は「ゲラン、アクアアレゴリア フローラチェリージア オーデトワレ」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
フローラチェリージアは、スイカのウォータリーさが効いた、明るいフローラルの香水です。
「桜の花そのものの香り」や「桜餅の香り」ではなく、水面に散った花筏のような「桜イメージ」の香り。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:ゲラン公式ホームページ「フローラ チェリージア – オーデトワレ」https://www.guerlain.com/jp/ja-jp/p/aqua-allegoria-flora-cherrysia—eau-de-toilette-P014388.html