【HERMES(エルメス)シテールの庭】香水レビュー

今回は「HERMES(エルメス)シテールの庭 オードトワレ」について、詳しくレビューしたいと思います。

 

シテールの庭は、ギリシャにあるヴィーナスゆかりの地、シテール島(キティラ島)の「庭」。

ナッツや穀物の甘さ・コク。そしてどこか「海」を感じさせる香りになっています。

庭園のフレグランスコレクション、第7作目の香りです。

 

当ページでは、シテールの庭の「基本的な情報」「香りの変化」「詳しい感想」などを掲載しています。

この記事はこんな方にオススメ!

・エルメス、シテールの庭の香りについて詳しく知りたい

・ナッツや穀物の香りが好き

・海の匂いが好き

HERMES(エルメス)シテールの庭/オードトワレ

香水の基本情報

タイトル:Un Jardin à Cythère  Eau de Toilette(シテールの庭 オードトワレ)

ブランド:HERMES(エルメス)

香調:マリン、パウダリー?(ちょっと違うかも、分類が難しい…)

調香師:クリスティーヌ・ナジェル

発表:2023年

エルメス HERMES シテールの庭 EDT 50ml [417255]

シングルノート:

シトラスノート、草原(イネ科)、オリーブの木、フレッシュピスタチオ

持続性、強さ、どんな香り?(チャート)

持続性:5時間程度

放香性:★★☆☆☆+ 弱い~やや強い

【エルメス】シテールの庭/オード トワレ、香水イメージチャート

穀物のようなコクとナッツの甘さ、明るい香りが続く

シングルノートですが、時間の経過による香りの変化がわかりやすいよう、トップ、ミドル、ラストの形でお伝えします。

トップノート:シトラス+穀物(30分)

レモンのような爽やかな柑橘の香りと、脱穀中の穀物を思わせる香ばしく甘い香りからスタートする。

シトラスのパートは、付け始めの数分はシュワシュワと炭酸の泡が弾けるような香り方をするが、穀物の甘さが混じり出すと、落ち着いた柔らかい香りに変化する。

深く香りを吸い込むと、ユーカリやミント系のハーバルな清涼感も感じられた。

ミドルノート:ナッツの甘さ(30分)

香りの変化は少ないが、ナッツのような甘さが出てくる。

ローストしたナッツの香ばしさではなく、クリーミーで油分の甘さを感じさせるナッツの香りだ。

このナッツの部分がピスタチオなのかな?と予想するが、正直よく分からない。

トップから「海っぽいな」と思う部分があったが、ここに来てさらにそれが増してきたようで、浜辺の砂のような温もりを感じさせた。

ラストノート:パウダリー&ムスク(4時間)

やはり香りの変化は穏やかだが、乾いたパウダリーな甘さとムスキーな石けん系の甘さでドライダウンに向かう。

少し、パチョリやベチバー系の土っぽい香りもある。

 

全体的に穀物やナッツの「コク」を含んだ、明るい香りが続く。

甘さや温もりも結構強いが、「海」を感じさせるので夏にも似合いそう。

わずかにレディースに寄った、ユニセックス向けの香調かと思う。


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「エルメス/シテールの庭」の感想/口コミ

ドビュッシー「喜びの島」を思わせる香り

エルメスの「庭園のフレグランス」コレクション、7番目の庭は「Un Jardin à Cythère(シテールの庭)」。

ギリシャの南部、東地中海に浮かぶシテール島(ギリシャ語ではキティラ島)は、愛の女神・ヴィーナスにまつわる聖地としても有名です。

 

ヴィーナスは海の泡から生まれたのですが、最初に西風に載って流れ着いた島がシテールだったそうです。

そこで、愛の島・シテールを巡礼すると良縁に恵まれるとして、ヴィーナス信仰の地となったのですね。

 

(抜粋)そこは、花の色や木々の緑を持たない、夏の陽光がほぼ一年中降り注ぐ、黄金色に輝く庭園。海と空から生まれたばかりの青、水面の反射の白、太陽の黄金色の輝きが満たす庭。

ーエルメス公式ホームページより

 

この香水は確かに「白い蛍光色の光」ではなく、「オレンジ色の太陽の光」がしっくりくる、温かい香りになっています。

ドビュッシーの「喜びの島」も「シテール島の巡礼」という絵画からインスピレーションを受けて作られた曲だったかと思うのですが、まさにそんなイメージ。

音がキラキラ、自由奔放で、スカートをひらひらさせて踊っているような香りがします。

海を感じる

さて、シテールの庭を肌に一噴き。

最初はシトラスとハーバルな清涼感がありますが、それでも「爽やかで冷たい」のではなく、どこか「温もりのある香り」になっています。

次第にこの温もりの部分が広がっていき、ナッツやバーリー(大麦)を思わせるコクのある甘さへと繋がります。

 

香り全体を通して「海」を感じさせます。

トップでは『枯草に寝そべっていると、どこからともなく清涼感のある潮風が吹き込んできた』みたいですし、香り半ばでは、ナッツや穀物のような甘さが「ビーチの砂」のような温もりを感じさせるのです。

 

ブランドによるとフレッシュピスタチオやオリーブの木が香るとのことですが、正直なところ、私にはこの2つは香りの中に見つけられませんでした。

シテールの庭は、乾いた草原に降り注ぐ温かい陽光と、海から吹き抜ける潮風の香り。

明るく、自由で、楽しそうな、愛の島「シテール」に相応しい香水です。

まとめ

今回は「エルメス/シテールの庭 オードトワレ」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。

シテールの庭は、ナッツや穀物のコク、甘さを感じさせる明るい香りが続きます。

ギリシャ、地中海に浮かぶ愛の島「シテール」をモチーフにした、シリーズ第7作目の香水です。

香り選びの参考になれば嬉しいです♪

★「海の香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。

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参考:HERMES公式ホームページ「オードトワレ 《シテールの庭》」https://www.hermes.com/jp/ja/product/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%AC-%E3%80%8A%E3%82%B7%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%BA%AD%E3%80%8B-V109287V0/

 

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