今回は「OFFICINE UNIVERSELLE BULY(オフィシーヌ ユニヴェルセル ビュリー)コンコンブル・ダンド・エ・マント・ドゥ・シリィ(きゅうり、ミントの香り) オー トリプル」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
コンコンブル・ダンド・エ・マント・ドゥ・シリィは、レ ジャルダン フランセ(菜園の香り)コレクションの中の一つ、キュウリとミントの香水です。
特にキュウリが主役になっており、そこにハーバルな甘さ、メロンのようなフルーティーさ、ロータスのようなフローラルなどが重なり、「キュウリそのもの」とはまた違った、柔らかな香りとなっていますよ。
この記事はこんな方にオススメ!
・ビュリー、コンコンブル・ダンド・エ・マント・ドゥ・シリィの香りについて詳しく知りたい
・野菜が主役の香水に興味がある
・瓜系の香りが好き
BULY(ビュリー)コンコンブル ダンド エ マント ドゥ シリィとは?
香水の基本情報
タイトル:Concombre d’Inde et Menthe de Syrie(コンコンブル・ダンド・エ・マント・ドゥ・シリィ オー トリプル)
ブランド:OFFICINE UNIVERSELLE BULY(オフィシーヌ ユニヴェルセル ビュリー)
香調:ウォータリー、ハーバル
調香師:ー
発表:2023年
ノート:きゅうり、ミント、地中海産ハーブ、ムスク
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:2.5~3時間程度
放香性:★☆☆☆☆ とても弱い
コンコンブル・ダンド・エ・マント・ドゥ・シリィって、どんな香り?
トップノート:フルーティーなキュウリ(30分)
塩気を含んだ、ウォータリーな香りから始まる。
ミントやバジルなど、ハーブ系の甘さと清涼感も少々。
2、3分もすると、フルーティーな香りが出てくる。
フルーツの部分はメロンに思えるが、こってりと糖度の高い甘さではない。
(メロンよりマクワウリの匂いの方が近いかも。)
ミドルノート:水辺の花を感じるキュウリ(1時間40分)
香りの変化は殆どないが、フルーティーさが遠のいていき、瓜っぽさが残る。
塩気も残っており、キュウリを軽く塩揉みしたような匂いだと思った。
そこにロータス系の水辺の花の香りが、薄っすらと加わる。
花の甘さは強くなく、さっぱりしていてヘルシー。明るい雰囲気になっていた。
ラストノート:ムスキーなキュウリ(30分)
終盤にかけても香りの変化は少ない。
香りが薄れて行くとともに、瓜っぽさも和らいでいく。
そしてそのまま”ストン”と香りが消えていってしまう。
全体的に「爽やかな瓜系の香水」という印象を受けるが、「マリン系の香り」や「キンキンに冷えた香り」にはなっていない。
特にこの終盤では、ほのかに温もりすら感じる。とても柔らかな香りだ。
ベースノートの中ではムスクが最も立っているように見受けられるが、強く主張してくるわけではないので、ムスクが苦手な方でも大丈夫そう。
トップ~ラストまで経時的な変化は少なく、シングルノートの香り方だった。
ユニセックスに使いやすいが、気持ちレディースに傾いた香水かと思う。
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ビュリー/コンコンブル・ダンド・エ・マント・ドゥ・シリィの解説と感想
主役の「きゅうり」、脇役の「ミント」
2023年にビュリーより登場した、「菜園の香り(レ・ジャルダン・フランセ)」シリーズの6つの香水。
このページでは、その中の「Concombre d’Inde et Menthe de Syrie(コンコンブル・ダンド・エ・マント・ドゥ・シリィ)」の香りをご紹介しています。
香水名を直訳すると、「インドのキュウリとシリアのミント」。
その名が示す通り、この香水の主役は「きゅうり」の香りとなっています。
(ミントも前半で感じますが、あまり強くはなく”脇役”のイメージです。)
全体を通して「瓜っぽさ」がありますが、出だしでは「ミントやバジルを思わせるハーバルな甘さと清涼感」が、次に「メロンやマクワウリを思わせるフルーティーさ」が、そして「ロータスのようなウォータリーな花の香り」が「キュウリ」に重なるようにして香ります。
なので、単純に「きゅうり!野菜!青い瓜の匂い!」というわけではなく、甘さや柔らかさも加わっているのです。
付け始めから「うん。これはキュウリの匂いだね。」と感じるものの、「キュウリそのものの匂い」ともまた違っていました。
「柔らかさ」や「温もり」のある、きゅうりの香水
ブランドによると、コンコンブル・ダンド・エ・マント・ドゥ・シリィはこんな香りとのこと。
(抜粋)壮快な海風とみずみずしさをいっぱいに含んだきゅうりの軽やかな香りにわずかなムスクのまろやかさが加わり、ミントの熱狂的な歓喜が駆け抜けます。
ービュリー公式ホームページより
晴れやかな、夏の高い空。
そこに青々と蔓を伸ばすキュウリの「ミネラルをたっぷり含んだ水分」を感じさせる香りです。
しかしミネラル感はあるのに、不思議とこの香水は「キーン」と高音が響く様な”硬い”感じはしません。
また、瑞々しさは強いのに”冷たさ”もあまり感じないのです。
冷蔵庫でキンキンに冷やしたキュウリではなく、収穫したばかりのキュウリをザルに入れ、畑の側の澄んだ小川で冷やしているようなイメージ。
人工的な冷たさはなく、自然を感じさせるのんびりした温度感の香水だと思いました。
オー・トリプル(水性香水)ですので、香り立ちはとても穏やかです。持続時間も短め。
「菜園の香り」シリーズの中でも”野菜っぽさ”が強いですが、フルーティーやフローラルなど他の要素も含んでおり、「使い難い香り」とは感じませんでした。
夏にぴったりの、明るく軽やかな香水です。
まとめ
今回は「ビュリー、コンコンブル・ダンド・エ・マント・ドゥ・シリィ(きゅうり、ミントの香り) オー トリプル」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
コンコンブル・ダンド・エ・マント・ドゥ・シリィは、野菜の香りを主役にした「菜園の香り」コレクションの中の一本。
「きゅうり」が主役の香水ですが、ハーバルさやフルーティーさ、そしてウォータリーなフローラル、ムスクの甘さ等が重なって、甘く柔らかな香りになっています。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:OFFICINE UNIVERSELLE BULY公式ホームページ「オー・トリプル『コンコンブル・ダンド・エ・マント・ドゥ・シリィ』」https://buly1803.jp/products/eau-triple-concombre-d-inde-et-menthe-de-syrie