今回は「TOM FORD(トムフォード)ブラックオーキッド オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ブラックオーキッドEDPは、ダークチョコレートの深く、暗い甘さをメインに据えた香り。
「クラシック」なのに「モダン」で、ツンと気取っているようなのに「温もり」と「艶っぽさ」を兼ね備えた、二面性を感じさせてくれます。
トムフォード、最初のフレグランスです。
この記事はこんな方にオススメ!
・トムフォード、ブラックオーキッド(オードパルファム)の香りについて詳しく知りたい
・トムフォード、最初の香水について知りたい
・濃厚なチョコレートの香り、甘い香りが好き
TOM FORD(トムフォード)ブラックオーキッド オードパルファムとは?
香水の基本情報
タイトル:BLACK ORCHID Eau de Parfum(ブラック オーキッド オードパルファム)
ブランド:TOM FORD(トムフォード)
香調:グルマン、シプレ
調香師:デビット・アペル、ピエール・ネグリン
発表:2006年
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トップノート:ブラックトリュフ、ガーデニア、ブラックカラント、イランイラン、ジャスミン、ベルガモット、マンダリン、レモン
ミドルノート:オーキッド、ペッパー、ガーデニア、プラム、イランイラン、ジャスミン、ロータス
ラストノート:ダークチョコレート、パチョリ、バニラ、インセンス、アンバー、サンダルウッド、ベチバー、ホワイトムスク
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:8.5時間
放香性:★★★★★ とても強い
ブラックオーキッド オードパルファムって、どんな香り?
トップノート:甘いフローラルとチョコレート(30分)
トップはガーデニア系の甘いフローラルとハイカカオ系のチョコレート、そこにベルガモットの果皮をすりおろして振りかけたような香りになっている。
シトラスの香りは強くはなく、風味づけ程度。
よって、決して爽やかな香調ではない。濃厚でもったりとした甘い香りからスタートした。
ミドルノート:最も鋭く香る(50分)
ペッパーのスパイシーさとロータスの瓜っぽさが感じられるようになると、ミドルノートに入る。
トップからミドルにかけての変化は穏やかで、ベースにあるチョコレートの香りが強い。
多くの香水はトップノートが一番鋭い香りがして、ミドル、ラストとだんだんマイルドになっていくものだが、こちらはミドルノートが最も尖った香り方をしていた。(ペッパーの効きが強いからかな?)
ジャスミンなどのホワイトフローラル系は強くはなく、「フローラル」というより「グルマン」の香りが続く。
ラストノート:チョコレートがパチョリへと続く(7時間)
ミドルからラストにかけての変化も穏やか。
「チョコレートの香り」と思っていた部分が、気が付けば「パチョリのココアっぽい香り」に変わっていた。
全体的にグルマン系の強い甘さはあるものの、可愛らしい雰囲気にはなっていない。
トムフォードらしく、直視できないくらいに色っぽい香りなので、使いどころがかなり限定されそう。
オフィスや学校には向かないし、プライベートでも公共性の高い場所(病院や図書館など)には付けて行きにくいかと思う。
非常にロングラスティングで、香り立ちも豊かだった。
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トムフォード/ブラックオーキッド オードパルファムの解説と感想
主役はダークチョコレート
TOM FORDシグネチャーシリーズの香水、「BLACK ORCHID Eau de Parfum(ブラックオーキッド オードパルファム)」。
こちらが、TOM FORDから初めて登場したフレグランスです。調香はジボタン社のデビッド・アペル氏とピエール・ネグリン氏。
TOM FORDのブランドイメージ同様に、「クラシック」なのに「モダン」で、「ツンとすましている」ようなのに「温もり」や「艶」を感じさせる香りとなっています。
「ブラックオーキッド」はあなたの近く、もっと近くに漂う、スパイスと暗闇の豊かなブレンド。その希少で類まれなパワーを解放しましょう。
ートム・フォード
黒い花の咲く蘭の品種はいくつかありますが、この香水が黒蘭そのものの香りというわけではありません。
「ブラックオーキッド」は、あくまでも「闇を咲かせているような黒蘭」をイメージした香りということだと思います。
ですので、この香水の主役は「オーキッド」ではなく「ダークチョコレート」や「パチョリ」の方で、その上にシトラスや花々の香り、またバニラやインセンス系の甘さが重なるような形となっています。
ボディコンシャスな香り
では、具体的にどのような香りなのでしょうか。
上の項でもお話ししましたが、主役はチョコレート・カカオ系の香りです。
でも美味しそうなお菓子のチョコではなく、純ココアやハイカカオチョコレートを思わせる、ほろ苦く、深く、そして暗い香りになっています。
トップで軽くシトラス、ミドルではほんのりフローラル、そしてラストでパチョリ系ウッディーの要素が登場し、シプレっぽい香調でもあるのですが、クラシックな香りに振れることはなく、モダンな印象を受けます。
分類的にはグルマン×シプレに入るかと思いますが、「とろけるような明るい甘さ」ではなく「タフで強い香り」がするのです。
トムフォード「ブラックオーキッドEDP」は、ボディコンシャスなレザーのワンピースが似合いそうな香りです。
色はもちろん、光沢のあるブラック。
「上品な美しさ」というよりは、「猥雑な魅力」を感じさせる香水だと思います。
まとめ
今回は「トムフォード ブラックオーキッド オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ブラックオーキッドは、トムフォードから出された最初の香水です。
ダークチョコレートの濃厚で暗い甘さが主役。シプレの要素がありますが、上品でクラシカルな雰囲気ではなく、直視できないほど艶めかしい香りになっています。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:TOMFORD公式ホームページ「BLACK ORCHID EAU DE PARFUM」https://www.tomford.com/black-orchid-eau-de-parfum/T0-BLACKO.html