2023年も、残すところ十日少々となりました!
今年もあっという間に終わってしまいましたね~。
このページでは、2023年の香水関連の振り返りと、今年買って良かった・オススメ香水5選をご紹介したいと思います。
2023年の香水について
今年は、どんな系統の香水が流行った?
今年よく目に付いたのは、「タバコ」の香りだったかと思います。
キリアン「スモーキングホット」、ゲラン「タバコハニー」(ラールエラマティエール)、セルジュルタンス「エクランドゥフュメ」などなど…。
あと「お酒」香水は、相変わらず今年も強かった!
軽やかな香りが多いイメージのパルファンサトリさんからも、梅酒の香り「ノビヤカ」が登場したことも印象的でした。
甘い香りや濃厚な香りが豊作だったな~と思う一方で、個人的には、軽やかな香りはハートを打ち抜いてくるものに出会えなかったな~という印象です。
軽やかな香りを安定供給してくれるゲランのアクアアレゴリアシリーズも、今年は「ハーベスト」で”焼き直し”たり、「フォルテ」でちょっと重さが出ていたりして、not for meだなと思いました。
GUERLAIN(ゲラン)「AQUA ALLEGORIA(アクアアレゴリア)」シリーズのレビュー一覧です。(投稿の新しい順に並んでいます。)アクアアレゴリア一覧[sitecard subtitle=[…]
来年は、軽やかな香りに沢山出会えたらいいな~。
2024年は、どんな香りが流行るのでしょうか?楽しみですね!
私の香水活動の振り返り
「今年の」というより「ここ1、2年の」傾向なのですが、廃盤前や値上げ前の駆け込みで買う事が多かったと思います。
ずっとSNSとは無関係で生きていたのですが、2年前くらいからXを始めた影響が大きいのかな?と思います。
Xの香水沼の方々は非常に情報通でいらっしゃって、値上げ・廃盤・新作の情報がザックザック出てくるんです!
そして私はまんまと踊らされてるんだよ~!!
あと、今年のテーマは「日本の香水ブランドを掘る」だったのですが、パルファンサトリさんは結構 発掘できたかな。
今年に入ってから何本か買い求めましたが、ヒョウゲ、ネム、ニュアージュローズが特にお気に入りです。
ブログの方では、あまりご紹介できていないですが…。
来年は、サトリさんの香水レビュー記事も、もりもり書いていきます。
さて、近年はもっぱら「サンプルを使って自宅で試す→オンラインで購入」という流れが多いです。
現在は、最近日本に上陸してきた「オリバナム」を色々と試しているところなので、こちらもまた 来年ご紹介していけたらいいなぁと思います。
【2023年】今年 買って良かった香水、5選
それでは「今年買って良かった香水、5選・2023年」をご紹介したいと思います。
甲乙つけがたいので、ランキング形式にはできませんでした(掲載は購入日順)。
君たち、全部優勝だよ!
ル クヴォン/アクアミレフォリア オーデトワレ
ブランド:LE COUVENT MAISON DE PARFUM(ル クヴォン メゾンドパルファム)
タイトル:AQUA MILLEFOLIA(ボタニカルコロン アブソリュート/アクアミレフォリア)
香調:ハーバル
発表:2020年
トップノート:レモン&ミントエッセンス
ミドルノート:ヴァーベナアブソリュート
ラストノート:ウードウッドエッセンス
「世界の神秘的な庭園」をテーマにした「ボタニカルコロン」シリーズ。
アクアミレフォリアは「バビロンの空中庭園」に降る、初夏の雨を題材にした香水です。
シトラス・ハーバル系で、一面若草が茂る野原に立っているような、開放的でリラックス感のある爽やかな香りです。
「草」系の香りなので、ゲランのアクアアレゴリア「ハーバフレスカ」やロクシタンの「エルバヴェール」などがお好きな方は、アクアミレフォリアもお好みになるかもしれません。
今回は「GUERLAIN(ゲラン)アクアアレゴリア ハーバ フレスカ オーデトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。 ハーバフレスカは、ミントやグリーンティーのすっきりハーバルな香り。付け始め[…]
こちらは年始にあった「外装不良」のアウトレット品セールで購入したのですが、こんな小さな不良でも廃棄されちゃうの!?と驚きました。
来年もセールあるかな?⇒ありました!(2024/1/13追記)
年始に買った、ルクヴォンの外装不良アウトレット品。
10mlをいくつか購入したのだけど、ちょっとラベルがヨレてたり、小さな汚れがあったり、キャップに小傷がある程度で全然気にならなかった☺️
こんな些細な傷で廃棄される物もあるんだろうな~。もったいないよね。ノズル不良は困るけど。 pic.twitter.com/TijFcwuNJv
— たゆた (@tayutahu_kosui) January 16, 2023
パルファン サトリ/ニュアージュローズ オードパルファン
ブランド:PARFUM SATORI(パルファンサトリ)
タイトル:Nuage Rose Eau de parfum(ニュアージュローズ オードパルファン)
香調:フローラル
調香師:サトリ・オオサワ(大沢さとり)
発表:2011年
廃盤:2023年 販売終了
トップノート:ピンクペッパー、ペアー
ミドルノート: ローズドゥメ、ダマスクローズ、バイオレット、ジャスミン、ミモザ
ラストノート:イリス、サンダルウッド、アンブレットシード
「南仏・コートダジュールの夜明けや夕暮れ時の空の色合い」をテーマにした香水です。
(言い方がちょっとイマイチですが)梅干しのようなどこか懐かしい酸味がキュンと香り、爽やかなローズと混じっていきます。
マイベスト・ローズ香水は「エルメス/ローズイケバナ」なのですが、ニュアージュローズにその座を譲るかもしれない!くらいに気に入っている香水です。
今回は「HERMES(エルメス)ローズ イケバナ オードトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。 ローズイケバナは、日本の文化・生け花にインスピレーションを受け、誕生した香りです。ローズ花弁の[…]
しかしながら、ニュアージュローズは今年廃盤になってしまったんですよね…。
爽やか系ローズがお好きな方には、機会があれば是非試してみて欲しい一本です。
●詳しい香りの説明はこちら↓
今回は「PARFUM SATORI(パルファン サトリ)ニュアージュ ローズ オードパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。 ニュアージュローズは、夜明けや夕暮れの空のような、バラ色からスミレ色へ[…]
バイレード/イレヴンス アワー オードパルファン
ブランド:BYREDO(バイレード)
タイトル:ELEVENTH HOUR Eau de parfum(イレヴンスアワー オードパルファン)
香調:フルーティー、ウッディー
調香師:ジェローム・エピネット
発表:2018年
トップノート:ベルガモット、バンティムール
ミドルノート: ラム、キャロットシード、ワイルドフィグ
ラストノート:トンカビーン、カシミアウッド
イレヴンスアワーは「この世の終末の香り」を表現した香水です。
こちらを付けても「あぁもう全て終わりだ~」と絶望に暮れたりはしませんが、松ぼっくりみたいな暗くジメッとしたウッディーに、甘いラム、フィグのフルーティーさが重なり、どこか退廃的な印象を抱きます。
初めて試した時は特にピンとこなかったのですが、去年サンプルを自宅で何回か試した時にグサッときた香り。
そして、無事に今年購入に至った香水です。
フエギア1833/ルナロハ パルファン
ブランド:FUEGUIA 1833(フエギア 1833)
タイトル:Luna Roja(ルナロハ パルファン)II-XXII
香調:フルーティー、ウッディー、グルマン
調香師:ジュリアン・ベデル
発表:2017年
トニックノート:オーク
ドミナントノート:ローズ
サブドミナントノート:プラム
ルナロハは「月下で飲むワイン」をテーマにした香水です。
私は「ワイン」というより、「蜜っぽい甘さと木樽」の香りだと思っています。
また、フエギアはエディションによって少しずつ香りが違いますが、所持エディション(2-22)では甘さはあまり強くはなく、香りも割とすっきり消えていくように思います。
蜜っぽい甘さのある香水ってロングラスティングなものが多いと思うので、このようにあっさり肌から無くなるものは、使い勝手が良くて気に入っています。
でも逆に、香り持ちの良い物がお好きな方には、物足りなく感じるのかもしれませんね。
ルナロハはいつか欲しいな~と思っていたところに「値上がり」の波がやってきたため、購入に至りました。
数千円の値上げなら「仕方ないかな~」ってスルー出来たんですが、フエギアの値上げ幅はなかなかパンチ効いてました。
ノートも、新エディションから「トニックノート:コルク、ドミナントノート:ローズ、サブドミナントノート:ヘイ」に変わったみたいですね。
セルジュ ルタンス/エクランドゥフュメ(煙の煌めき)オードパルファム
ブランド:SERGE LUTENS(セルジュ ルタンス)
タイトル:ÉCRIN DE FUMÉE Eau de parfum(エクラン ドゥ フュメ オードパルファム)
香調:オリエンタル、ウッディー
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表:2023年
ノート:タバコリーフ、カカオ、ラム、ウッディーノート
エクランドゥフュメは、「タバコ」「ラム」「カカオ」がキーとなって香る香水です。
日本には、今年の秋に入ってきた香り。
タバコ香水だし、カカオはほんのり苦みを添える程度かな~と予想するじゃないですか?
でもそれを見事に裏切ってくれます。
ことのほか、チョコが甘い。
しかも固形のチョコレートでなく、お砂糖がたっぷり入ったホットチョコレートみたいな始まり方をするんです。
「ありがとう…」と、誰へ向けるでもなく手を合わせてしまう香り。
そこにラムやタバコリーフが加わり、ラストはダスティーで甘いアンバーが香ります。
こちらもイレヴンスアワー同様に、退廃的な雰囲気を持った香りだと思います。
●詳しい香りの説明はこちら↓
今回は「SERGE LUTENS(セルジュ ルタンス)エクラン ドゥ フュメ オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。 エクランドュフュメ(煙の煌めき)は、「タバコ・カカオ・ラム」がキーとな[…]
まとめ
今回は、2023年の香水たちを振り返ってみました。
今年も沢山の素敵な香りに出会え、楽しい一年が過ごせたと思います。
素敵な香りを生み出してくださった調香師さんと香水メゾン、一緒に香水の話題でキャッキャウフフしてくださったX香水沼の皆さま、そしてもちろん、たゆたふ香水をご覧頂き支えてくださった読者の皆さま、本当にありがとうございました。
来年も沢山の良い香水に出会えますように…。
そしてこれ以上 円安が進みませんように。あと値上げも もうやめてくれ。
2024年も、皆様にとっても、たゆたふ香水にとっても良い一年であることを願っております。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。