今回は「香水を安全に保管するために」というテーマのお話をしたいと思います。
香水はガラス容器に入っており、中身が高濃度アルコールのものが多いので、地震等の災害に気を付けて保管したいですよね。
本ページでは、「香水は危険物なのか?安全上の注意点」「香水を割れにくい環境で保管する」という2点に注目してお伝えしています。
最初の方は法律の話が出てきます。(特に沢山ボトルを持っている人は)知っておいた方が良いかなと思ったので掲載しましたが、読んでて眠くなるかも。ごめんなさい。
ここに書いたことを踏まえて私の香水棚を整理したのですが、そのことについてはまた別のページでご紹介しています。
今回は、「防災・地震に強くする!」をテーマに香水棚を整理した時のことを、まとめてお話ししたいと思います。「私の香水たちを、どんな風に収納しているのか」という事が載っています。★この記事の続きです。[sitecar[…]
ちょっと長いですが、「香水の安全対策」に興味のある方はご覧いただけましたら幸いです。
この記事はこんな事が載っています!
・地震などに強い、香水の保管方法
・香水は危険物?沢山ある場合に知っておきたい、法律のこと
・香水ボトルの破損を予防するアイテム
香水は危険物?「使用・保管の注意点」
香水ボトルは割れると危険
日本は地震が多発する国。香水棚を見ていると、「今、地震が起こったらボトルが割れちゃうんじゃないか…」と不安になります。
香水ボトルの多くはガラス製です。厚みがあって割れにくいものが多いとはいえ、強い衝撃を受けると破損してしまいます。
そして香水の主成分は「エタノール」なので、漏れ出てしまうととても危ないですよね。
このような理由から、香水ボトルを保管する時には、破損の危険をできるだけ抑えたいものです。
消防法の「危険物」には当たるの?
ちょっと話が難しくなりますが、法律上、香水が危険物に該当するのかということに触れたいと思います。
アルコールなどの危険物は消防法によって、保管できる数量の規制を受けます。
この数量を「指定数量」というのですが、アルコールの場合は400Lとなっています。その1/5(80L)を超えて保管する場合には消防署に届け出が必要となり、保管場所・方法について守らないといけないルールが発生するのです。
※このあたりの法的なルールは、こちらのサイトが分かりやすかったです。詳しく知りたい方はどうぞ♪
80Lというと「100mlボトルが800本分」なので「そこまで大量に香水持ってないよ~」という方が多いと思います。
しかし、消毒用アルコールや灯油も保管する場合は、自宅にある危険物の総量が多くなる可能性がありますよね。
そこで、詳しく調べてみて大切だと思ったことを、2点お伝えしたいと思います。
ラベルに「危険物」の表記があるか
まず、危険物にあたるかどうか知りたい場合は、ラベルや外箱を見ると分かるということ。
我が家で掃除に使っているアルコール製剤を見てみました。
法律上の取り扱い区分などが明記されていますね!
危険物に該当するかどうかは、アルコール濃度等によって、製品ごとに異なるとのことでした。
また、基本的にはラベルに書いてあるのですが、香水や化粧品など小さなものについては「外箱」や「外装」に書かれていることもあるそうです。
加えて500ml以下の製品には、必ずしも「危険物」と明記されているわけではなく、その俗称(「エタノール」等)や「火気厳禁」、またはそれに代わる言葉(「火気に注意してください」等)と書いてあることもあるそうです。
と、なると…。
写真左は「危険物ではない」、真ん中と右は「危険物」ということ(で、良いのか?)。
難しい。もう脳みそがパンクしそうだ…。
香水を沢山所有していらっしゃる方で、他の危険物も家に沢山あるよ~という方は、消防署への届け出が必要となるかもしれません。
80Lは一般家庭でそうそう所有する量ではないかと思いますが、心配な方はお住いの地域の消防署や自治体に問い合わせると良いと思います。
気を付けたい!取り扱い上の注意
法律上の危険物ではなくても、安全のために守った方が良い事があります。
それは、「火の近くでは使わない」「詰め替え時には換気を」「直射日光と高温はNG」ということです。
※東京消防庁「消毒用アルコールの注意喚起ページ」が分かりやすかったので、リンクを貼っておきます。
香水が好きな方は、たとえ頼まれなくとも小分けで布教活動をしがちなので、一度に沢山のアトマイザーに詰め替える方もいらっしゃると思います。
匂いがすごいので換気していらっしゃると思いますが、安全面からも是非お願いしたいと思います。
また、アルコールは熱で蒸発・膨張しやすいです。
大型の製品には膨張したアルコール蒸気を逃がす弁が付いているそうなのですが、香水など小型の製品には弁がないものが多く、ボトル容器の破損につながる可能性があるそうです。
品質劣化の原因にもなりますし、改めて香水は冷暗所保管が大切だな~と思いました。
地震から香水ボトルを守る!
では、具体的にどのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
ネット等で調べたり、自治体の防災担当課に聞いたりした情報をまとめてお伝えしたいと思います。
香水ボトルを保護するために
まずは、緩衝材などでボトル自体を保護することが大切です。
厚みやクッション性のあるしっかりした箱に入っている物は、そちらに入れて保管するのも良いですよね。
その他には、ボトルが地震などで自由に動かないよう仕切りの箱に入れることも、ボトルを守ることにつながります。
香水ボトルを飾る派の方は、間隔を開けて綺麗に並べたいところですが、地震対策にはコンパクトにまとめた方が向いているようです。
香水ボトルを保護する、おすすめアイテム
ウレタンスポンジ
ウレタンスポンジは割と手頃な値段ですし、ハサミで簡単に大きさを調整できるので便利なアイテムです。
下のような硬めのものや、低反発素材のものが使いやすいと思います。
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柔らかい素材だと「底つき感」があって、クッション性が少し足りないのでは?と思いました。
エアークッション(プチプチ)
エアークッション(プチプチ)はボトルを保護するというというより、香水棚の隙間を埋めるのに役立ちました。
今回は、「防災・地震に強くする!」をテーマに香水棚を整理した時のことを、まとめてお話ししたいと思います。「私の香水たちを、どんな風に収納しているのか」という事が載っています。★この記事の続きです。[sitecar[…]
私はプチプチをよく使うので、ホームセンターで巨大ロールを買っています。
100円ショップにも売っていますし、ネットショッピングで貰った緩衝材を再利用しても良いですよね♪
アズワン「セフティネット」
そう。私はこの製品を是非紹介したいのです。
アズワンさんが出している「セフティネット」。林檎とかを保護しているネットに似ているのですが、「エバフレックス」という素材でできているそうです。
許可をいただけましたので、アズワンさんの公式動画を掲載させていただきます。
アズワンさんの製品ページへのリンク(アズワン直営サイト)はこちら
(広告リンクではありません。)
※アズワン株式会社直営の「AXELショップ」は、法人・個人事業主向けWEBサイトとなり一般消費者の注文は受けていらっしゃいません。私の知っている範囲では、「モノタロウ」を経由すると個人でも買えそうでした。
これをボトルに設置しておけば、割れにくいのでは?と思うのですが、今回私は使いませんでしたー(なんじゃそりゃ)。
私が使わなかった理由は、「エバフレックスで覆った場合に、ボトルの印字にダメージが起こるのでは?」とちょっと心配になったから…。
現在、アズワンさんに上記内容を問い合わせ中です。お返事があり次第、こちらに追記します!
★アズワンさんから回答が届きました。(2022/9/29追記)
やはり「長期に渡り使用した場合、印字が移る可能性がある」とのことでした。
(ラバーと印字面を密着させるとラバー側にインクが移りますが、あのような形かと思います。)
ラップやビニールなどで一重したあとに、セフティネットを被せたら大丈夫かもしれませんね。
ボトルを愛でる派の方には不向きかもしれませんが、衝撃吸収・割れ防止には使い勝手が良さそうですよね~。
仕切りトレー
地震などで香水がバラバラ動いてしまわないように、仕切りを設けるのも有効です。
棚や引き出しのサイズぴったりの仕切りがあれば良いのですが、なかなかうまくフィットしないですよね。
そのような場合は、下のような伸縮するタイプが良いです。
引き出し 仕切り 引き出し収納 引き出し収納ケース デスクトレー トレー 伸縮&スライド デスクトレー tower タワー リビング 白い 黒 山崎実業 yamazaki |
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私はリンクを貼っている、山崎実業さんのタワーシリーズとニトリの製品の2択で悩んで、今回は深さの都合でニトリを選びました(また後編の記事で~)。
上記タワーシリーズは、カトラリー用の薄型もありますよ!
ちなみに今回の香水整理の前は、ダイソーの仕切りグッズを組み合わせていました。
フィット感はイマイチでしたが、コスパだけなら100均が最強!
コスパ重視の場合は、100円ショップで揃えるのも良いですね。
香水棚の地震対策
棚自体にも一工夫
香水を保管する棚の位置ですが、「低い位置」「扉付き」「できれば棚自体も動かないように」という3点がポイント!
背の低い棚にするのは、万一落下した時に割れるリスクを減らすためですね。
また、扉付きにしておくことで、棚から落下するのを防ぐことができます。「飾って、ボトルのデザインを鑑賞したいんだよ~!」という方は、ガラス製の扉のものを選んだり、下の項目で紹介しているような飛び出し防止グッズを設置するのも良いと思います。
棚に使える、おすすめグッズ
扉の「とめ金具」
扉のある棚の場合は、揺れで扉が簡単に開かないように「とめ金具」を付けておくと良いですよ。
真鍮製のものなど、雰囲気を壊さないデザインの物も沢山あります。
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その他に、揺れを感知して扉をロックしてくれる「耐震ラッチ」というパーツも販売されているので、そちらもオススメです。
ただこちらは取り付けが少しややこしく、とめ金具の方が手軽に取り入れられます。
飛び出し防止グッズ
扉以外では、棚の前面に「飛び出し防止」を設置するのも有効です。
一番手軽に取り入れられるのは「突っ張り棒」です。普通に100円ショップのものを使っても良いのですが、強度を重視する場合は「つっぱり大輔」という強力な物がオススメです。
カラーボックスのような、棚の位置を変えるための「ダボ穴」の付いている棚に取り付け可能です。
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その他には、引き出しの取っ手に使うようなコの字型の金属パーツを取り付けたり、ワイヤー素材で手作りするのもアリだと思います。
棚を固定する
棚自体を固定しておくことも大切です。
穴をあけても良ければ、ワイヤー金具で棚と壁を固定するのが外観を損ねにくいと思います。
穴を開けたくない場合には、棚上空間に突っ張り棒を使ったり、耐震用のジェルマットを棚の下に入れるのも良いですよね。
ネットやホームセンター、100円ショップにも沢山の商品が売られているので、香水を置いていない棚にも是非設置を!
マット・ラグ
棚の足元に、マットやラグを置いておくと、万一落下した時にも割れにくくなりますよ。
毛足の長い物や低反発素材のものなどを選ぶと、衝撃吸収力が高いと思います。
まとめ
今回は「地震などの災害から、香水を守るために気を付けたいこと」についてお伝えしました。
香水はアルコールを沢山含んだ製品です。消防法上の危険物に該当する製品もあり、その使用・保管には、安全面での配慮が必要だと思います。
「安全に保管すること」を重視すると、どうしても「ボトルを飾って愛でる」のが難しくなるように思いました。
私自身は飾らない派ですが、ボトルデザインも含めて「香水」なので、美しく飾りたい気持ちもよく分かります。
安全面と美しさの丁度良いバランスが取れるように、それぞれ自分にあった防災対策を取り入れていただけたらと思います。
今回は概論的なお話になってしまいましたが、次の記事では私の香水棚の事例をご紹介したいと思いま~す。
是非あわせてご覧くださいませ!
今回は、「防災・地震に強くする!」をテーマに香水棚を整理した時のことを、まとめてお話ししたいと思います。「私の香水たちを、どんな風に収納しているのか」という事が載っています。★この記事の続きです。[sitecar[…]