【フエギア1833】ユルーペの香水レビュー|誘惑のフルーツ

今回は「FUEGUIA 1833(フエギア 1833)ユルーペ パルファン(Ⅰ-ⅩⅩ)」について、どんな香りかご紹介したいと思います。

 

ユルーペは、パラグアイオニバスの花の香りをテーマにした香水です。

しかしフローラルではなく、パパイヤやマンゴー、グァバといったトロピカルフルーツの香りになっています。

 

この記事はこんな方にオススメ!

・フエギア1833、ユルーペの香りについて詳しく知りたい

・トロピカルフルーツの香りが好き

・元気で明るいよりは、落ち着きのあるフルーツ香が良い

FUEGUIA 1833(フエギア1833)ユルーペとは?

香水の基本情報

タイトル:Yrupé Parfum(ユルーペ パルファン)

※当ページのレビューでは、1-20エディションを使用しています。

ブランド:FUEGUIA 1833(フエギア 1833)

香調:フルーティー

調香師:ジュリアン・ベデル

発表:2020年

トニックノート:パパイヤ

ドミナントノート:グァバ

サブドミナントノート:パラメラ

持続性、強さ、香りのチャート

持続性:6時間程度

放香性:★★★☆☆+ やや強い~強い

【フエギア1833】ユルーペのイメージチャート

ユルーペって、どんな香り?

【フエギア1833】ユルーペの香水レビュー|誘惑のフルーツ

トップノート:青パパイヤの香り(20分)

青パパイヤのような青々しさと、甘酸っぱい南国フルーツの香りをミックスしたトップノート。

匂いだけは甘いのに、実際に切ってみるとまだ熟しておらず、硬く甘みもない。

そんな果物を思い浮かべる。

ミドルノート:マンゴーの甘さ(1時間30分)

トップからミドルへの香りの変化は少ない。

青っぽさが和らぎ、南国フルーツの甘酸っぱさは強まる。

黄色く熟れたパパイヤよりもさらに甘みが強く、マンゴーの匂いが最も近いと思う。

そこに、青リンゴのようなシャキッとした爽やかな甘酸っぱさも少々加わっている形。

ラストノート:香りが弱まり、薄暗い雰囲気に(4時間)

ミドルからラストへの香調の変化も少なめ。

マンゴー系トロピカルフルーツがメインだが、香り立ちが弱まり、くぐもった感じや土っぽい暗さ、アンバーウッド系の香りが薄く重なってくる。

そしてそのままフェードアウトしていった。


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フエギア1833/ユルーペの解説と感想

甘い香りを放つ「パラグアイオニバス」の香水

アルゼンチンの香水ブランド、FUEGUIA1833(フエギア)より2020年に登場した「Yrupé(ユルーペ)」の香り。

こちらは、Linneo(リンネ)コレクションの中の一本です。

 

リンネコレクションは、「分類学の父」と呼ばれたスウェーデンの生物学者「カール・フォン・リンネ」に因んだ香りのシリーズ。

特に「植物の香り」に着目し作られた香水がラインナップされています。

 

では、ユルーペは何の植物なのでしょうか。

香水名であるYrupéは別名Irupé、学名はVictoria cruzianaという植物です。

和英ではパラグアイオニバスというスイレンの仲間の巨大な水生植物で、直径1.5mもある大きな葉は子どもを乗せても沈まない程の浮力を持ちます。

 

この花は、一年に2晩だけ花を咲かせます。

一日目の花はパパイヤ、マンゴー、パイナップル、グァバといったトロピカルフルーツ様の強い芳香を持ち、しかもしっかり香りを拡散させるために発熱させ、虫たちをおびき寄せるのです。

そして朝になると花を閉じて、香りに夢中になっている虫たちをそのまま蕾の中に閉じ込めてしまいます。

 

二日目の夜、花弁はピンクに染まり再び花を咲かせます

今度は殆ど香りはありません。

閉じ込められて花粉まみれになった虫たちは、近くの強い香りに引き寄せられます。

そう。一日目の花を咲かせる別の株の”ユルーペ”に。

 

こうしてたった二日しか開花させなくとも、強い魅力(香り)を武器に、確実に受粉を果たすクレバーな植物なのですね。

甘い誘惑のようなトロピカルフルーツの香水

それでは香りについて。

香水名が示すようにパラグアイオニバスの香りがテーマですが、パパイヤやマンゴーといったトロピカルフルーツの匂いが主役となっています。

 

トロピカルフルーツと言えば、先日レビューしたルクヴォン/アガピのような明るく陽気なイメージですが、ユルーペは一味違います。

青さやくぐもった香り、土っぽさを感じさせる香りが混じっているのです。

 

表現が難しいのですが、パチョリっぽいというかハイカカオチョコっぽいというか…。

でもパチョリやチョコの匂いがする訳でもありません。

「こもった感じのナッツっぽさのある暗いフィグ」の香りを持った香水がありますが、あの感じが近いかもしれません。

 

ユルーペは、明るいだけのトロピカルフルーツ香水ではありません。

闇夜に虫たちをおびき寄せて逃がさない、甘い誘惑の香りなのです。

まとめ

今回は「フエギア 1833/ユルーペ パルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。

ユルーペは、パパイヤやマンゴーなどの甘酸っぱい香り。

明るく陽気なトロピカルフルーツではなく、青さや土っぽさも含んだ落ち着きのある香りです。

香り選びの参考になれば嬉しいです♪

★「トロピカルフルーツの香り」が好きな方はこちらの香水もオススメです。

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参考:FUEGUIA 1833公式ホームページ「Yrupé」https://fueguia.jp/products/yrupe

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