今回は「FUEGUIA 1833(フエギア 1833)アマリア パルファン(Ⅰ-ⅩⅩⅠ)」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
アマリアは、キラキラと明るいジャスミンサンバックが主役の香水。
ジャスミンの上澄みだけを取り出したような、透明度の高いフローラルとなっています。
この記事はこんな方にオススメ!
・フエギア1833、アマリアの香りについて詳しく知りたい
・ジャスミンティーのような、軽やかなジャスミンが好き
・着飾った自分より、等身大の自分が好き
FUEGUIA 1833(フエギア1833)アマリアとは?
香水の基本情報
タイトル:Amalia(アマリア パルファン)
※当ページのレビューでは、1-21エディションを使用しています。
ブランド:FUEGUIA 1833(フエギア 1833)
香調:フローラル
調香師:ジュリアン・ベデル
発表:2010年
トニックノート:ジャスミン
ドミナントノート:シベトン
サブドミナントノート:アンバーグリス
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:6時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
アマリアって、どんな香り?
トップノート:澄んだジャスミン(40分)
とても綺麗な、サンバックジャスミンから始まる。
澄んだ水面を思わせる、キラキラと明るい香りだ。
青りんごのようなフルーティーな甘みはあるもののインドール感はなく、さらさらしてクリアな印象を受けた。
ミドルノート:多少のインドール感(2時間)
サラリとしたジャスミンの香りに少し粘り気が出てきて、アニマリックな印象が加わる。
シベット(シベトン)を感じているのだろうか。
しかし、「インドールがばっちり効いている濃厚なロイヤルジャスミン」程のアニマリックさはない。
例えばアールフレグランス「ジャスミン ジャスミン」は、かなり厚みのあるジャスミン香だと思うが、あれに比べるとアマリアのアニマリックさは全然控えめ。
動物性香料の”ねっとり感”が苦手な方でも大丈夫だと思う。
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ラストノート:ドライなアンバー(3.5時間)
全体的に香りが薄れ、アンバーが出てくる。
アンバーグリスとのことだが、それの持つ「潮っぽい香り」も「動物的なネットリ感」も感じない。
アンバーウッド、それも乾いた感じで、木の辛味が強いように思える。
最後はこのアンバーが細く、長く香った。
軽い香調の割には、香り持ちが良い。
メンズ・レディース共に使いやすいユニセックス香水。
通年使いやすく、夜よりは昼向けの香りだと思った。
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フエギア1833/アマリアの解説と感想
煌めくジャスミンサンバックが主役
アルゼンチンのメゾン「FUEGUIA1833(フエギア1833)」より、2010年に登場した「Amalia(アマリア)」の香り。
フエギアは1つの香りについて400本単位で生産するスタイルをとっており、それぞれのロット(エディション)によって香りが異なります。
だいだい同じだけれど、ちょっと違う。
エディション違いは、全く同じ「双子」ではなく、「よく似たきょうだい」といった風に、香りに差異があるのが特徴です。
本ページでご紹介しているのは、エディション:Ⅰ-ⅩⅩⅠ(1-21)のアマリアを用いたレビューです。
現行エディションとは異なりますので、ご注意くださいませ。
Amalia(アマリア)という名は、調香師であるジュリアン・ベデル氏と共にフエギアを立ち上げた人物、Amalia Amoed(アマリア・アモエド)氏から付けられています。
彼女の好きな香りがジャスミンだったそうで、香水・アマリアは彼女との友情の証として誕生したのですね。
フエギアの公式サイトの説明でも、「友情」がキーワードになっています。
大西洋沿岸にはウルグアイジャスミンとアジアンジャスミン(茉莉花)という意外な組み合わせの植物群が共生している。それはまるで友情へのオマージュのよう、海の近くで仲良く暮らしている。
ーフエギア1833公式ホームページより
その香りはキラキラと明るい、ジャスミンサンバックが主役。
ジャスミンの香りの上澄みだけを取り出したような、透明度の高いフローラルになっています。
フエギアのトニックノート、ドミナントノート、サブドミナントノートとは?
ブランドの説明を見ると、アマリアはトニックノート:ジャスミン、ドミナントノート:シベトン、サブドミナントノート:アンバーグリスとなっています。
フエギアのトニック、ドミナント、サブドミナントの説明で、よく耳にするのはこちら↓ですね。
●トニックノート…最も長く残り、余韻を奏でる香り。
●ドミナントノート…香りに個性を与え、香水のテーマを表現する香り。
●サブドミナントノート…付けた瞬間に漂い、第一印象を決める香り。
個人的にはこの説明よりも、音楽のコード進行で出てくるトニック、サブドミナント、ドミナントの方がしっくりくると思うので、そちらもご紹介します。
●トニックノート…安定感があり、その曲の主役となる。
●ドミナントノート…非常に不安定で、トニックに結び付きたがる性質を持つ。
●サブドミナントノート…トニックに比べるとやや不安定で、その曲の脇役となる。
フエギアのトニック、ドミナント、サブドミナントもこの音楽用語から来ていると思うのですが、こちらに当てはめて理解すると、私には分かりやすいです。
するとアマリアは、「ジャスミンが主役で、それに寄り添うシベット、それとは別にアクセントで登場するアンバーグリス」と受け取ることが出来ますね。
時間軸で見てみると、ジャスミン→シベット→アンバーグリスという順で登場しました。
シベットは、軽やかなサンバックジャスミンに僅かなインドール感を添えるにとどまります。
また、アンバーグリスはドライで、シスタスにも似たレザリー-ウッディーな香りとして出ていたように思います。
ですので、これらの動物性香料が持ち合わせるアニマリックな”クセ”は、アマリアの中には見当たりません。
アマリアは、ホワイトフローラルの華やかさにも色っぽさにも欠けるジャスミン香水なのかもしれません。
しかし、それこそがアマリアの魅力です。
虚飾を排した「等身大のジャスミン」の香りがします。
まとめ
今回は「フエギア 1833/アマリア パルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
アマリアは、クリアなジャスミンサンバックの香りです。
華やかさや厚みのあるジャスミン香ではありませんが、たおやかで明るい美しさがあると思います。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
★「軽やかなジャスミン」が好きな方はこちらの香水もオススメです。
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参考:FUEGUIA 1833公式ホームページ「Amalia」https://fueguia.jp/products/amalia?variant=34174465671301