今回は「LIQUIDES IMAGINAIRES(リキッドイマジネール)フルーヴ タンドル オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
フルーヴタンドルは、「愛の冒険」をテーマにした香水です。
最初はスパイシー&レザリーから始まりローズ系のフローラルとレザーへ、さらに石けん調の香りが加わる形で香調が大きく変化していきます。
この記事はこんな方にオススメ!
・リキッドイマジネール、フルーヴタンドルの香りについて詳しく知りたい
・愛にまつわる香水を探している
・トップ、ミドル、ラストと香りが大きく変わっていくものが好き
LIQUIDES IMAGINAIRES(リキッドイマジネール)フルーヴタンドルとは?
香水の基本情報
タイトル:FLEUVE TENDRE Eau de parfum(フルーヴタンドル オードパルファム)
ブランド:LIQUIDES IMAGINAIRES(リキッドイマジネール)
香調:レザリー、フローラル
調香師:Sonia Constant(ソニア・コンスタン)
発表:2017年
トップノート:マンダリン、ブラックペッパー、カルダモン、コリアンダー、クミン、サフラン、ナツメグ
ミドルノート:ペタリア、ローズウォーター、ゼラニウム、アルドロン
ラストノート:ベチバー、パチョリ、インセンス、アニマルノート、シベット、ムスカロム、トンカビーン、スウェード
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:5.5~6時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
フルーヴタンドルって、どんな香り?
トップノート:スパイスとレザー(20分)
スパイスの香りから始まる。
中でもブラックペッパーの辛さとナツメグの樹皮のようなドライな香り、クミンのカレー粉っぽさがしっかり感じられる。
香りのベース部分には、サフランのレザー調の匂いが広がっている。
ミドルノート:軽やかなローズ系が出てくる(50分)
スパイシーさが和らぎ、軽やかなローズ・ピオニー系の香りが重なってくる。
ベースのレザーの匂いはまだそこにあり、アニマリックな”ねっとり感”や温かみ、厚みを香りにもたらしている。
ミドルノートはこの軽いローズ系とアニマリックなレザー系が、コントラスト豊かに香る。
ラストノート:ムスクが加わる(4.5時間)
温もりのある石けん調のムスクが加わってくる。
「ピュアな石けん調」といった軽いソーピー・ムスキーではなく、「昔ながらの石けん」といったどっしり重さのある感じ。
これがローズの香り、そしてシベットやスエードといったアニマリックなレザーと重なっている。
そして、そのまま香りが淡くなっていく形でドライダウンした。
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リキッドイマジネール/フルーヴタンドルの解説と感想
愛に辿り着くまでの冒険をテーマにした香水
「嗅覚の物語」をテーマにしたLES EAUX IMAGINAIRES(レ オー イマジネール)コレクション。
その第二作目は、2017年に登場した「FLEUVE TENDRE(フルーヴタンドル)」の香りです。
同コレクションの一作目であるイルプールプルは「未知の島」への冒険でしたが、フルーヴタンドルは「愛」の冒険がテーマです。
フルーヴタンドルの蠱惑的な魅力に溺れましょう。これは、禁断の愛の喜びを探求するべく誘う香りです。
優しさと情熱が流れる川のように、この香りは境界を越えリスクを取ることの興奮を体現しています。
伝説の愛の寓話「タンドルの地図」にインスピレーションを得たフルーヴタンドルは、官能的な喜びの想像上の国へと導く芳しい小道です。
青いアザミと香り高い胡椒の低木が並ぶ狭い小道を辿ると、野バラの茂みが入口を隠す秘密の洞窟を発見します。
ーLiquides Imaginairesホームページより(たゆた訳)
この香水は小説Clelie(クレリー)に登場する、「優しい国の地図」に着想を得て生まれました。
この想像上の国には3本の川が流れています。
「新しい友情の街」から流れる「”心惹かれる”の川」。
「無関心の湖」のそばを通る「尊敬の川」と、「敵意の海」の近くにある「感謝の川」。
この3本の川が合流した河口の先に広がるのが「危険の海」です。
そしてこの危険な荒波を乗り越えた向こう岸に、ようやく「未知の土地」という名の愛の地が見えてくるのです。
これは新しく出会い、関係を育み、恋愛という未知の領域へと繰り出す過程を表した地図なのですね。
FLEUVE TENDREを日本語にすると「優しい川」となりますが、これはこの地図に出てくる「愛」に辿り着くために必要とされる3本の川を示しています。
香りの移ろぎ方が大きく、美しい
それではフルーヴタンドルを肌に一噴き。
この香水で私が最も素晴らしいと感じるのは、「香調の移ろぎ方の美しさ」です。
最初スパイシー・レザリーで始まり、ローズ系のフローラル・レザリーへ、最後はレザリー・ソーピーへと変化していきます。
レザーが香りの軸になっているのですが、最初の方はマスキュリンなレザーなのに、徐々にソフトでレディなものになっていくのも美しい。
そんなわけで、付け始めから終わりまでの香調の変化は大きめです。
シングルノートにはシングルノートの良さがありますが、やはり香りの変化が大きい物は付けていて楽しいですね。
「愛の冒険」というテーマに相応しく、「次はどんな香りが出てくるのかな」というワクワク感があります。
香料の説明:ペタリア、アルドロン、ムスカロムとは
蛇足かもしれませんが、見慣れない香料がノートとして挙げられていたので、参考までにご紹介しておきたいと思います。
■PETALIA(ペタリア)
ジボタン社の特許香料。ピオニー・ローズ系フローラルの香り。
■ALDRON(アルドロン)
酸味を帯びたアニマリックで官能的な香り。
男性フェロモンの香りだそうですが、そもそもヒトフェロモンの存在が証明されていないので、「男性フェロモンイメージの力強く色気のある香り」ということかと思います。
■MUSCAROME(ムスカロム)
ムスク系香料の一つ。柔らかいレザーを思わせる滑らかさと温もりのあるムスクの香り。
まとめ
今回は「リキッドイマジネール/フルーヴタンドル オードパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
フルーヴタンドルは、レザー系の香りを中心にスパイスやローズ系フローラル、また石けん調の温もり等が重なって、表情豊かに香調を変化させていきます。
「紆余曲折ありながらも愛に辿り着く」というような形になっており、こちらの香水のテーマに相応しい香りだと感じました。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:LIQUIDES IMAGINAIRES公式ホームページ
「FLEUVE TENDRE」https://www.liquidesimaginaires.com/products/fleuve-tendre
「LES EAUX IMAGINAIRES」https://www.liquidesimaginaires.com/collections/les-eaux-imaginaires