【フエギア1833】ルナロハの香水レビュー|貴腐ワインの香り

今回は「FUEGUIA 1833(フエギア 1833)ルナロハ パルファン(Ⅱ-ⅩⅩⅡ)」について、どんな香りかご紹介したいと思います。

ルナロハは、甘ーい貴腐ワインの香り。

凝縮したフルーツの甘さと暗い木が重なる、お酒系の香水です。

この記事はこんな方にオススメ!

・フエギア1833、ルナロハの香りについて詳しく知りたい

・酒系香水が欲しい

・濃厚な甘い香りが好き

FUEGUIA 1833(フエギア1833)ルナロハとは?

香水の基本情報

タイトル:Luna Roja Perfume(ルナロハ パルファン)

※当ページのレビューでは、2-22エディションを使用しています。

ブランド:FUEGUIA 1833(フエギア 1833)

香調:フルーティー、ウッディー、グルマン

調香師:Julian Bedel(ジュリアン・ベデル)

発表:2017年

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■~22エディション

トニックノート:オークウッド

ドミナントノート:ローズ

サブドミナントノート:プラム

 

■23エディション~

トニックノート:コルク

ドミナントノート:ローズ

サブドミナントノート:ヘイ

持続性、強さ、香りのチャート

持続性:6~6.5時間程度

放香性:★★★☆☆+ やや強い~強い

【フエギア1833】ルナロハのイメージチャート

ルナロハって、どんな香り?

【フエギア1833】ルナロハの香水レビュー|貴腐ワインの香り

トップノート:強烈に甘いフルーツと重厚な木(50分)

甘みの強いフルーティーノートに、重厚感のある木の香りや、湿った土のようなアーシーさを少々足したような香り。

極限まで熟れた果物の強烈な甘さや、果物自身の糖分と水分で発酵が進んでいるような酒っぽさも感じる。

ミドルノート:甘さが少し落ち着く(1時間30分)

香りの変化は殆ど無いが、甘ーいフルーティーさが少し落ち着いて、暗くどっしりしたウッディーは強まったようだ。

洋酒の効いたチョコレートの香りにも感じられる。

付け始めよりも、フルーティーな甘い要素とウッディー・アーシーな暗い要素がしっかり馴染んできたように思う。

ラストノート:香調の変化は少ない(4時間)

香り立ちが弱くなってくる。

香調は変わらず、「甘ーく熟れたフルーティーと暗めの木、お酒」といった感じ。

最後の方は、黒糖のようなコクある甘さも感じた。

トップから香りの変化が殆ど無い、シングルノート系の香水だった。


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解説と感想

月夜の下で飲むワインの香り

2017年、フエギア1833より登場した「Luna Roja(ルナロハ)」の香り。

スペイン語でLunaは「月」、Rojaは「赤い」という意味です。

この名は皆既月食の時に月が赤く染まって見える現象「レッドムーン」に由来するのではなく、「月下で飲むワイン」から来ています。

香りは月夜の下でワインを飲む至福のときを思わせる。

ーFUEGUIA 1833公式HP「Luna Roja」より

●こちら↓は、レッドムーンをテーマにした香水

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さて、フエギアの香水はエディション(製造ロッド)によって香りが違います。

本レビューのルナロハは、2-22エディション。

22エディションまではオークウッド、ローズ、プラムというノートが挙げられていましたが、23からはコルク、ローズ、ヘイ(干し草)と大きく変わっています。

23エディションを試したことが無いので香り自体がどこまで変わったか体験した訳ではないのですが、SNSなどを見ていると「全然別物!」とまでは変わっていないようですね。

(ウッディー、スモーキーが増したっぽい)

非常に甘い、貴腐ワインの香水

ルナロハは「月下で飲むワイン」だと言いましたが、その中でも特に「貴腐ワイン」のような、非常に甘いお酒の香りとなっています。

貴腐ワインは、原料となるブドウに貴腐菌(ボトリティス・シネリア菌)が付着したまま、完熟しても収穫せずにじっくりと実の水分を蒸発させ、糖分を凝縮させてから作られたワインです。

濃厚な甘さとフルーティーさ、滑らかな口当たりが特徴の、貴重なデザートワインの一種。

貴腐ワインと言えば白のイメージなので、Roja(赤い)じゃないなぁと思っていたのですが、赤の貴腐ワインもあるそうです。

(かなり希少らしい、私は見たことない)

ところで、ルナロハで感じるフルーティーな甘さは、私は「干し柿」が最も近いと思っています。

まだ水分が残っているやつじゃなくて、正月の鏡餅の上に乗っかっているガチガチのやつ(枝付き)。

もはや元々果物だったなんて信じられないような、ネットリと濃縮されたパワフルな甘さを感じます。

「”腐敗”ではなく”発酵”させた果物」という香りがルナロハの中には確かにあって、この辺が貴腐ワインの表現として上手いなと思いました。

そして、発酵果物感があるからか、チョコレートっぽさも感じます。

(カカオは加工の工程で発酵させます)

ルナロハは香りの変化が少なく、ずっと甘いフルーティーな洋酒が続きます。

こちらとキリアン/エンジェルズシェアが、甘ーい洋酒系香水の二大巨頭と言えるのではないでしょうか。

酒香水がお好きな方、甘くフルーティーな香りがお好きな方は、ぜひ一度お試しを。

★「洋酒の香り」がお好きな方はこちらの記事もオススメです。

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参考:FUEGUIA 1833公式ホームページ「Luna Roja」https://fueguia.jp/products/luna-roja

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