今回は「NISHANE(ニシャネ)ウーロンチャ エキストレ ド パルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ウーロンチャは、アロマティックで爽やかなシトラスが混じる、冷たいウーロン茶の香りです。
「面白味」や「意外性」には欠けるかもしれませんが、とても付けやすいティー系フレグランスだと思います。
この記事はこんな方にオススメ!
・ニシャネ、ウーロンチャの香りについて詳しく知りたい
・老若男女問わず、また付けるシーンも選ばない香水が欲しい
・軽やかなティー系香水であっても、香りが長続きしてほしい
NISHANE(ニシャネ)ウーロンチャとは?
香水の基本情報
タイトル:WULONG CHA Extrait de Parfum(ウーロンチャ エキストレドパルファム)
ブランド:NISHANE(ニシャネ)
香調:ティー、ハーバル
調香師:ホルヘ・リー
発表:2014年
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トップノート:ベルガモット、オレンジ、リトセア、マンダリン
ミドルノート:ウーロン茶、ナツメグ
ラストノート:ムスク、フィグ
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:5~5.5時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
ウーロンチャって、どんな香り?
トップノート:レモンのような酸味、アロマティックな香り(20分)
すみれの葉のようなグリーンハーバルな香りと、シトラス系の酸味から始まる。
レモングラスのような「草っぽさ」と「レモンの酸っぱさ」も感じるが、これはリトセア(アオモジ)だろうか。
アロマティックで、さっぱり爽やかなトップノートになっている。
ミドルノート:紅茶に近いウーロン茶(1時間)
「シトラス&ハーバル」な香りより、「ティー」の方が目立つようになってくる。
渋みが少なくさっぱりしたウーロン茶の香りだが、トップから残る「レモン系の酸味」にイメージが引っ張られて、「レモンティー」の香りにも思える。
ほんのりと甘さもあり、「紅茶に近いウーロン茶(微糖)」といった香りになっていた。
ラストノート:シャンプー感のあるムスク(4時間)
お茶のさっぱりした香りを残しつつ、ムスクの甘さが出てきてドライダウンに向かう。
清潔感のあるピュアなムスクで、「シャンプーっぽさ」も感じる。
このあたりまでくると香りは拡散せず、肌の側で穏やかに漂う。
ニシャネのエキストレドパルファムの中では持続が短めだが、ティー系フレグランスの中では香り持ちが良い方だと思う。
通年使えそうだが、暑い季節に似合う、爽やかな香水だった。
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ニシャネ/ウーロンチャの解説と感想
冷たい「加糖ウーロン茶」の香り
トルコの香水メゾン「NISHANE(ニシャネ)」より、2014年に登場した「WULONG CHA(ウーロンチャ)」の香り。
こちらは、「ミニチュアアートコレクション」の中の一本です。
ブランドによると、こんな香りだそうです。
市場で最も力強くフレッシュな香りの一つとして、弾けるような新鮮さをもたらすベルガモット、オレンジ、マンダリンのシトラスノートで幕が開けます。地中海のイチジクとムスクが香水のベースとなりつつ、ウーロン茶の香りが遠巻きに魅了します。
ーNISHANE公式ホームページより
公式の説明では「ウーロン茶は曖昧な感じで香る」と言う事ですが、実際に付けてみると「がっつりティー系」の香水であることが分かります。
ウーロン茶と言えば「無糖のお茶」のイメージが強いかと思いますが、こちらの香水ではお砂糖が入っているような甘さも感じました。
以前中国へ行ったときに、ペットボトルの冷たいお茶が「加糖タイプ」でびっくりしたのを思い出しました。
(冷たいペットボトルの緑茶や烏龍茶は、お砂糖入りのものが主流なんだそうです!)
この香水では、その時に飲んだ「甘いウーロン茶」の香りがします。
「個性」には欠ける
さて、ウーロンチャを肌に一噴き。
説明では「ベルガモット、オレンジ、マンダリンのシトラスノートで始まる」とのことですが、私はトップの主役は「リトセア(アオモジ)」の香りになっていると思います。
レモングラスのような、「若葉のフレッシュな青さ」と「レモン系の酸味」を合わせた香りが強く出ています。
それがやがて、「甘いティー」の香りと混じり出します。
このあたりの「シトラス」「ハーバル」「甘さ」「ティー」を感じられる部分が、この香水の主題。
レモンのような酸味やシュガーのような甘さがあるからか、「レモンティー」の香りにも近いと思いました。
ただし、紅茶葉の持つ「苦み」や「渋み」はなく、さっぱりしている。
やはり「紅茶」というよりは、ちゃんと「ウーロン茶」の香りになっているようです。
ラストは清潔感のある、軽いムスクで終わっていきます。
フィグは、私には全く感じられません。
「シトラス」→「ティー」→「ムスク」という展開で、ティー系香水の中でも「王道」というか、”ありがち”な印象を受けます。
100mlサイズで280ドルと、まずまず”お高い”香水なので、もう少し「捻り」や「意外性」が欲しいところ。
(ちゃっかりフルボトル買っちゃってるけど…。)
ただ、こういった爽やかでさっぱりしたティー系フレグランスにしては、香りの持続力に優れていると思います。
老若男女問わず、使いやすい香水です。
まとめ
今回は「ニシャネ/ウーロンチャ エキストレドパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ウーロンチャは、リトセアのレモン系の酸味から、冷たい「加糖ウーロン茶」の香りへと続きます。
ラストは、軽やかなムスクの香りでドライダウン。
「個性」や「意外性」のある香りではありませんが、その分付けやすい香水かと思います。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:NISHANE公式ホームページ「WULONG CHA」https://nishane.com/product/wulong-cha/