【ニコライ】フィグティーの香水レビュー|雨下の金木犀

今回は「NICOLAI(ニコライ)フィグティー オードトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。

 

フィグティーは、「フィグ香水」や「ティー香水」というより、「オスマンサス香水」と言った方がしっくりくる香水です。

「雨に濡れた金木犀」のような、瑞々しいオスマンサスの香りが主役になっていますよ。

 

この記事はこんな方にオススメ!

・ニコライ、フィグティーの香りについて詳しく知りたい

・キンモクセイの香りが好き

・瑞々しくフレッシュな香りが好き

NICOLAI(ニコライ)フィグティーとは?

香水の基本情報

タイトル:FIG-TEA Eau de Toilette(フィグティー オードトワレ)

ブランド:NICOLAÏ(ニコライ)

香調:フルーティー、フローラル、ウォータリー

調香師:パトリシア・ド・ニコライ

発表:2000年

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ニコライ NICOLAI フィグティー EDT 100ml [012417]

トップノート:オスマンサス

ミドルノート:オレンジ、ダバナ、コリアンダー

ラストノート:マテ茶、ガイアックウッド、アンバー

持続性、強さ、香りのチャート

持続性:3時間程度

放香性:★★★☆☆ やや強い

【ニコライ】フィグティー/トワレ、香水イメージチャート

フィグティーって、どんな香り?

【NICOLAI(ニコライ)フィグティー】香水レビュー

トップノート:雨のオスマンサス(30分)

オスマンサスの持つ、桃やアプリコットを思わせるフルーティーな匂いを、水で薄めたウォータリーな香りでスタートする。

シトラス果皮の苦みが少しと、オレンジ果汁のジューシーな香りもある。

 

オスマンサスと言っても、初秋に街中で嗅ぐような「金木犀の強く甘い花の香り」とは違う。

あれよりは甘さが控えめで瑞々しく、グリーンさも感じる。

「咲き始めの金木犀の木が、雨に濡れている」といったイメージを抱く。

ミドルノート:ウォータリーで軽いフローラル(40分)

トップからミドルへの香りの変化は少なめだが、フルーティーさが弱まってきたようだ。

ここでのメインは「ジャスミン」だが、インドール感の強い濃厚フローラルではない。

ジャスミンサンバック系の、ジャスミンティーのような軽い香りになっている。

 

ダバナは、私の肌ではよく分からない。

コリアンダーと判別は付かないものの、少し苦みのあるグリーンハーバルな匂いは感じ取れた。

ラストノート:クセのないマテ茶(2時間)

ミドルからラストへかけても変化は穏やか。

苦味を含んだグリーンハーバルと、ウォータリーな匂いを合わせた香りになっている。

「マテ茶」と言われればそんな気もしてくるが、それよりはクセが少ないと思う。

(マテは、もっと「干し草」っぽい香ばしさ・クセがある香りだ。)

 

このあたりまでくると、香り立ちはかなり淡くなっている。

全体的に瑞々しさが強く、さっぱりした香りになっていた。


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ニコライ/フィグティーの解説と感想

「フィグティー」の主役は「フィグ」でも「ティー」でもない

1989年にパトリシア・ド・ニコライ氏と夫であるジャン・ルイ・ミショー氏が立ち上げた、フランスの香水メゾン「NICOLAÏ(ニコライ)」。

ニコライと言えば「NEW-YORK(ニューヨーク)Eau de Toilette」が有名ですが、日本で最も人気があるのは「FIG-TEA(フィグティー)Eau de Toilette」の香りかと思います。

 

香水名を見ると「フィグ(いちじく)とお茶の香りがするんだろうな。」と想像してしまいますが、実はフィグもティーもこの香水の主役ではありません。

フィグティーの主役は「オスマンサス(金木犀)」

金木犀の持つ「フルーツとフローラルの中間のような甘い匂い」を極端に瑞々しくしたような、ウォータリーなオスマンサスになっています。

 

ブランドによるとこんな香りだそうです。

ジャスミンティーを繊細に注いだフルーティーな乾燥イチジクの独自の解釈。軽やかで洗練されており、つかみどころのない不思議な香りです。

ーNICOLAÏ公式ホームページより

雨に濡れたキンモクセイ

さて、フィグティーでは2種類の「ティー」の香りを感じることが出来ます。

それは「ジャスミン茶」と「マテ茶」。

ジャスミン茶はサンバック系のキラキラと明るいジャスミンの香り、マテ茶の方は緑茶に近いような”クセ”少なめの香りになっています。

 

公式の説明にあるような「フルーティーな乾燥イチジク」は、私にはよく分かりませんでした。

生のイチジクのクリーミーな匂いも、ドライイチジクのもっちりした甘さもありません。

その代わりに、香りの端々で出てくる「グリーン+ほろ苦さ」の部分には、「フィグリーフ」の要素を感じ取ることはできます。

摘んで乾燥させたものではなく、木に付いたまま、しかも雨に濡れた状態のフィグリーフの匂いです。

 

フィグティーを付けると、「秋雨の中、柔らかに漂う金木犀の香り」というイメージを抱きます。

住宅街を覆い尽くすような濃いフルーティーフローラルの匂いではなく、木の近くを通った時にふと気が付く程度の淡い香りです。

花の匂いも、深緑色した葉の匂いも雨で希釈され、水分をたっぷり含んだオスマンサスが表現されているように感じました。

 

フィグティーは「イチジクの好きな方」「紅茶やフルーツティーの匂いが好きな方」というよりは、「金木犀が好きな方」「瑞々しい雰囲気のフローラルが好きな方」におすすめしたい香水です。

まとめ

今回は「ニコライ/フィグティー オードトワレ」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。

フィグティーは、オスマンサス(キンモクセイ)の香りが主役の香水です。

雨に濡れた植物のような、瑞々しい香りが続きます。

「ティー系香水」というよりは「オスマンサス香水」に分類されるかと思いますので、香りを知らないままに買ってしまうと「あれれ?」となるかも…。

香り選びの参考になれば嬉しいです♪

★「オスマンサスの香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。

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参考:NICOLAÏ公式ホームページ「FIG-TEA」https://pnicolai.com/en/boutique/fig-tea/

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