今回は「DIOR(ディオール)メゾンクリスチャンディオール/バニラ ディオラマ オードゥパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
バニラディオラマは、チョコレートやラム酒、コクのあるバニラが香る、温かなグルマンノートの香水。
色々な香りが目まぐるしく入れ替わるトップノートは、まるでデザートの一口目のように表情豊かで面白いです。
この記事はこんな方にオススメ!
・メゾンクリスチャンディオール、バニラディオラマの香りについて詳しく知りたい
・チョコレート、ラム、バニラの香りが好き
・ジェンダーレスに使いやすいバニラ系香水を探している
DIOR(ディオール)メゾンクリスチャンディオール バニラディオラマとは?
香水の基本情報
タイトル:VANILLA DIORAMA Eau de Parfum(バニラ ディオラマ オードゥパルファン)
ブランド:CHRISTIAN DIOR(クリスチャン・ディオール)
香調:グルマン、オリエンタル
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表:2021年
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トップノート:オレンジ、ピンクペッパー、レモン
ミドルノート:ラム、カルダモン、カカオ
ラストノート:マダガスカル産バーボンバニラ、サンダルウッド、パチョリ
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:7時間程度
放香性:★★★★☆ 強い
メゾンクリスチャンディオール バニラディオラマって、どんな香り?
トップノート:酸味、スパイシー、ウッディー(20分)
肌に乗せると、一瞬”火薬”のような刺激的な香りが通り抜ける。
すぐに香りが変化し始め、酸味、スパイシー、ウッディーを掛け合わせた匂いに落ち着く。
ここまでが約5分。
体全体から昇ってくるのは、甘くないチョコレートや、パチョリの暗いココアパウダー様の匂い。
すぐさまラムの甘いお酒の香りも出てくる。…と思ったら、今度は酸味を感じさせるチョコレートだ。
色々な香りが代わる代わる登場し、とても面白いオープニングだと思う。
ミドルノート:ラム&チョコレート(1時間40分)
香りに仄かな甘みが出てきて、ミドルノートに入る。
ここではラム酒とチョコレートソースを混ぜたような香りになっている。
甘さは控えめで、砂糖ではなくラムの甘みのように感じた。
ミドルに入って20~30分もすると、徐々にバニラの香りが出てきた。
ラストノート:バニラが主役(4.5時間)
ラストノートの主役はバニラの香りだ。
といっても、「明るくキュートな甘さ」や「バニラエッセンスのような香り」はしない。
トップから続くラムの香りやウッディーさを含む、落ち着いたバニラのノート。
サンダルウッドが効いているのか、「寺系」の香りにも思える。
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今回は、香水の香りを表す言葉についてお話していきたいと思います。グルマン系、シプレ系、オリエンタル、ウッディ…etc。香りを表現するのに色々な言葉が使われているのですが、これって結構わかりにくいですよね。 […]
香り立ちは強めで持続力も高い。
ジェンダーレスに使いやすい、バニラ系香水だと思う。
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ディオール/バニラディオラマの解説と感想
マキシムのデザート「ディオラマ グルマン」に捧ぐ
メゾンクリスチャンディオールの中の一本、「VANILLA DIORAMA(バニラディオラマ)」の香り。
こちらはチョコレートやラム酒、コクのあるバニラが香る、温かなグルマンノートの香水となっています。
クリスチャン・ディオールが愛したデザート「ディオラマ グルマン」にオマージュを捧げた香り。名高いパリの老舗レストラン「マキシム」が、クチュリエのために作り出したこのミステリアスなデザートの姿形やレシピは謎に包まれたまま。バニラ ディオラマという名は、この伝説のスイーツに由来しています。
ーDior公式ホームページより
ディオールの「ミスディオール(1947年)」に次ぐフレグランス、「ディオラマ(1948年)」が2010年にフランソワ・ドゥマシー氏の手によって再調香され、オードトワレとして販売されているのですが、それらとこの「バニラディオラマ」は関係がないようです。
(ちなみにディオラマのオリジナルと現行版を比較すると、「現行版の方はクミンが強い」という評をよく見かけます。
日本では未発売なので、入手されたい場合は並行輸入品or個人輸入という形になります。)
価格:11,990円 |
デザートの一口目と同じ
さて、バニラディオラマを肌に一噴き。
まずは先陣を切るように、火薬のような力強いノートが駆け抜けます。
後を追うようにしてチョコレートやラム、ココア…。
スポットライトがパッパッと切り替わるように、香りが表情豊かにどんどん変化していきます。
このあたりの香りはとても刺激的で、カットグラスを通して乱反射した光のように、飛んだり跳ねたり。
エネルギーに溢れているのを感じます。
それは、デザートを食べる時の”一口目”によく似ています。
初めて口に運んだ時の「思いもよらない味が色々出てくる!」という喜びや驚き、それをこの香水のトップノートでも味わえます。
”二口目、三口目…”たるミドルノート以降では、香りの焦点が「ラム」「チョコレート」「バニラ」に絞られていきます。
そしてその比重がバニラに傾いていき、ドライダウンするという形。
バニラの香りは、もちろんバニラディオラマの中核を担っていますが、「バニラ一辺倒」な香水にはなっていません。
また、キャラメルのような豊かで甘い芳香を持つ「バーボンバニラ」が使われているとのことで、バニラエッセンスのような「明るいバニラの香り」でもありません。
ウッディーでお酒っぽさもある、落ち着いた”大人向け”のバニラ香水となっていました。
まとめ
今回は「メゾンクリスチャンディオール/バニラディオラマ オードゥパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
バニラディオラマは、「ラム・チョコレート・バニラ」が主役の香水。
酸味やスパイシー、ウッディー、お酒っぽさ、チョコ…と、次々と香りが切り替わるトップノートが面白いです。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:DIOR公式ホームページ「バニラ ディオラマ」https://www.dior.com/ja_jp/beauty/products/Y0996344-%E3%83%8F%E3%82%99%E3%83%8B%E3%83%A9-%E3%83%86%E3%82%99%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%A9%E3%83%9E-%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%99%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9