今回は「FUEGUIA 1833(フエギア 1833)バジェ デ ラ ルナ パルファン(Ⅰ-ⅩⅩⅠ)」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
バジェデラルナは、大地が凸凹と削られたような不思議な景観を持つ、「月の谷」の地をテーマに作られた香水です。
私が付けるとアイリスの粉っぽい甘さは全く感じず、暗くフルーティーな香りが強く出ます。
この記事はこんな方にオススメ!
・フエギア1833、バジェデラルナの香りについて詳しく知りたい
・軽めウッディーな香りが好き
・暗くフルーティーな香りも好き
FUEGUIA 1833(フエギア1833)バジェ デ ラ ルナとは?
香水の基本情報
タイトル:Valle de la Luna Perfume(バジェ デ ラ ルナ パルファン)
※当ページのレビューでは、1-21エディションを使用しています。
香調:ウッディー
調香師:Julian Bedel(ジュリアン・ベデル)
発表:2018年
トニックノート:ヘスペロカリス(砂漠の百合)
ドミナントノート:サンダルウッド
サブドミナントノート:パッションフラワー(トケイソウ)
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:9.5時間程度
放香性:★★★★☆ 強い

バジェデラルナはどんな香り?
トップノート:軽やかなウッディーと暗いフルーティー(30分)
フランキンセンスのような酸味と甘み、ほんの少しだけスモーキーで爽やかなウッディーノート。
サンダルウッドの乾いた辛みと、アンバーウッドの辛みも感じる。
ずっと嗅いでいると、マンゴーとカカオを混ぜたような、暗くフルーティーな香りにも思えてくる。
ミドルノート:暗いマンゴー+カカオ(2時間)
ウッディーさが減り、フルーティーさは増す。
変わらず暗いマンゴー+カカオのような香りだが、多少温もりやまろやかさが出てきたように思う。
深く香りを吸い込むと、セロリのような独特のスパイシーさも感じる。
ラストノート:最後までアイリスは出ず(7時間)
香調は変わらず、暗いフルーティー・ウッディーなまま、ゆっくりとドライダウンに向かう。
私の肌だと最後までアイリスの粉っぽい甘さは出ず、むしろウエットな香調が続いた。
拡散性は強め、持続力はとっても強め。
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バジェデラルナの解説と感想
神秘的な地形、「月の谷」をテーマにした香り

フエギア1833より、2018年に発売された「Valle de la Luna(バジェ デ ラ ルナ)」の香り。
Valle de la Lunaとは、スペイン語で「月の谷」という意味です。
「月の谷」と呼ばれる地形は世界にいくつかあり、南米ボリビア・チリのものが有名。フエギア発祥の地、アルゼンチンにもあります。
凸凹と大地が削られたような地形、植物が殆ど見られない荒涼な景観。
幻想的な「月の谷」の地をテーマに作られたのが、こちらの香水なのですね。
アルゼンチン、サン・フアン州の「Valle de la Luna(月の谷)」
神秘的なクレーターと砂丘が点在する、紫色を帯びた幻想的な砂漠。
その奥には突如として現れるオアシス。
満月の光が注ぐ夜、砂漠はまるで鏡のように空を映し出し、天地の境界は儚く溶けてゆく。ーFUEGUIA 1833公式HPより
本ページ上方に現行版のノートを載せていますが、少し前までトニックノートは「アイリス」となっていました。
(本レビューは結構前のエディションで、アイリスの頃の香水を使っています)
花菖蒲やカキツバタのイメージがあるからか、アイリス系の花って水辺に咲いていそうな気がするのですが、乾燥した場所を好む品種も多いです。
砂漠に咲くアイリスもあるんですよ!(何か意外じゃない?)
現在は、トニックノート:アイリス→Lirio del Desierto(リリー オブ ザ デザート/ヘスペロカリス)に変わっています。
こちらは砂漠に咲く百合。でっかいアロエのような多肉植物、「アガベ」の仲間だそうです。
(花は百合系ですが、葉っぱはアガベ系)
●外部リンク:ヘスペロカリスの育て方
Hesperocallis undulata は乾燥した砂漠に住む球根植物で、本来の乾燥した生息地から外で育てるのが難し…
●JMのアガベ香水↓ アガベの説明も載ってます。
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アイリスは出ず、フルーティーさが強い

さて、ノートの表記が変わったよ~と先ほどから申しておりますが、トニックノートだけでなくサブドミナントノートも「アンバー」→「パッションフラワー」になりました。
「アイリスに寄り添うサンダルウッド、脇役にアンバー」といった形から、「ヘスペロカリスに寄り添うサンダルウッド、脇役にパッションフラワー(Pasionaria)」となった感じでしょうか。
上の項目で言っていたとおり、ヘスペロカリス(砂漠の百合)はアガベ(シロップが採れる)の仲間。
Pasionariaの和名はトケイソウで、パッションフルーツの花もこの中に含まれます。
ですので、変更前よりもフルーティーさが強調されたノート表記になったように思いました。
個人的にはバジェデラルナ(1-21)を付けても、びっくりするくらいアイリスの粉っぽさやクリーミーさは出てきません。
代わりにフルーティーさは強く感じ、現行のノート表記の方が私はしっくりきます。
同ブランド・ユルーペにパチョリ系チョコを混ぜて、凄く暗くしたフルーティーさに感じました。
しかしただフルーティーなだけではなく、割り箸をかみしめた時のようなウッディーさと、暗く辛いアンバー系も混ざった感じ…。
何といえば良いのか…「森の奥深く」を感じさせる香りなのです。(テーマは全然 森じゃないんだが)
とてもフエギアらしい香水だと思いました。
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参考:FUEGUIA 1833公式ホームページ「Valle de la Luna」https://fueguia.jp/products/valle-de-la-luna