今回は「DIOR(ディオール)メゾンクリスチャンディオール/ニュールック オードゥパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ニュールックは、アルデヒド全開の香り。
後半はお香っぽい感じのフランキンセンスも登場しますが、アルデヒドの存在感が際立った香水です。
廃盤になった「ニュールック1947」とは、全く異なる香りになっていますよ。
この記事はこんな方にオススメ!
・メゾンクリスチャンディオール、ニュールックの香りについて詳しく知りたい
・アルデヒドが主役の香水が欲しい
・アルデヒドとはどんな香りなのか知りたい
DIOR(ディオール)ニュールックとは?
香水の基本情報
タイトル:NEW LOOK Eau de Parfum(ニュールック オードゥパルファン)
ブランド:CHRISTIAN DIOR(クリスチャン・ディオール)
香調:アルデヒド、ソーピー
調香師:フランシス・クルジャン
発表:2024年
トップノート:アルデヒド
ミドルノート:フランキンセンス
ラストノート:アンバー
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:5~5.5時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
メゾンクリスチャンディオール ニュールックって、どんな香り?
トップノート:アルデヒドたっぷり(50分)
アルデヒドたっぷりの香りから始まる。
アルデヒドにも色々あるが、シャネル/No.5 EDPを付けた時のようなアルデヒド香(詳しくは後半で)を、シトラス果皮のような苦みとキラキラ感で覆ったような香りだと思った。
(No.5を引き合いに出しましたが、それよりはずっと軽やかです。)
ミドルノート:お香っぽさが出てくる(1時間)
まだまだ中心はアルデヒドのようだが、石けんっぽさのある柔らかな香りにシフトしてきたように思う。
そこからさらに20分程かけて、「石けんの甘さ」から「お香っぽい甘さ(フランキンセンスかな?)」に滑らかに変化していく。
ラストノート:香りの変化は少なめ(3.5時間)
「石けん調の香り」と「お香系の香り」の中間(やや”お香”寄り)のような穏やかな甘みのままドライダウンに向かう。
香調の変化は少なく、香り立ちのみどんどん淡くなっていく形だ。
アンバーは最後まで見当たらなかった。
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ディオール/ニュールックの解説と感想
「ニュールック1947」と「ニュールック」の違い
2024年にメゾンクリスチャンディオールのラインより発売された「NEW LOOK(ニュールック)」の香り。
これと似た名前で「NEW LOOK 1947(ニュールック1947)」という香水も、メゾンクリスチャンディオールにはあったのですが、こちらは2023年に廃盤となっています。
今回は「DIOR(ディオール)メゾンクリスチャンディオール ニュールック1947 オードゥパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。 ニュールック1947は、しっとり重く、華やかなホワイトフローラル[…]
ちなみに「ニュールック1947」はクラシックなフローラル系の香り、「ニュールック」はアルデヒド全開の香りとなっており、香調は全然違います。
ですので名前は似ていても、こちらは「ニュールック1947のリフォーミュラー」ではなく、別物の香水となりますのでご注意を!
さて、調香されたフランシス・クルジャン氏の言葉をご紹介しますね。
(抜粋)ヘリテージ※1でありひとつのシルエットであるということ以上に、ニュールックは精神そのものです。ファッションとフレグランスの完璧なシナジー※2を極めて大胆なスタイルで引き継ぎたいと考えました。現代のニュールックの精神やニュアンス、そしてエッセンスと響き合う香りを創りたかったのです。
※1:伝統 ※2:相乗効果
ーDior公式ホームページより
Diorの「ニュールック」とは、「8ライン」と呼ばれるウエストをキュっと絞ったスタイルのこと。
●詳しくはこちら
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ニュールック1947は、この「8ライン」シルエットのように”女性らしさ”や”エレガンス”を感じさせる香りだったのですが、こちらのニュールックは雰囲気が全然違います。
飾り気がなくシンプルで、中性的な透明感を感じさせる香りになっているように思いました。
個人的には、香り自体は好みなのですが、ファッションとしての「ニュールック」とはイメージがちょっと違うかなぁという感じ。
ニュールックの主役は「アルデヒド」の香り
先ほどからチラチラ申しておりますが、こちらの香水はアルデヒドが主役になっています。
アルデヒド…ってどんな香りやねん!って思いますよね。
私が「おっ、アルデヒド」と思う時は、だいたいこのような香りを感じています。
●海水や汗のエグみのような物を持った”鼻ツンツン系”アルデヒド
●シトラスピールを折り曲げてピシャッと汁を飛ばしたみたいな”シトラス・キラキラ系”アルデヒド
●石けんや油脂を思わせる”温もり系”アルデヒド
●クラフトコーラを煮詰めている時の上澄みの泡(アク)に、無香料石けんのワックス様の匂いをたっぷり混ぜ込んだような”No.5系”アルデヒド
上記のいずれか、またはこれのミックスみたいな香りに感じます。
(もちろん人によって「これがアルデヒドの香りだー!」という物は違うと思うけど、私はこんな感じよ。)
他にもフローラル系やフルーティー系のアルデヒド香もありますが、こちらは私は感じにくいです。
ちなみに「ニュールック」では、”No.5系”を”シトラス・キラキラ系”で覆って、すごーく軽やかな香りにしているようだと思いました。
香りの構成的には「アルデヒドがドーンと香って、それが和らぐと同時に若干の”お香っぽさ”が出てきて終わる」という流れになっており、とてもシンプル。
ほんのりと甘さもありますが”重い”香りではないので、春夏にも気軽に使えそうかと思います。
まとめ
今回は「メゾンクリスチャンディオール/ニュールック オードゥパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ニュールックは、軽やかで透明感のあるアルデヒドが主役の香水です。
2023年に廃盤となった「ニュールック1947」とは全然違う香りになっていますよ。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:DIOR公式ホームページ「ニュールック」https://www.dior.com/ja_jp/beauty/products/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AF-Y0997153.html