【ヘレティックパルファム】ダーティバニラのレビュー|灰色バニラ

今回は「Heretic Parfum(ヘレティック パルファム)ダーティバニラ オードパルファム」について、私の肌で実際に使った感想・香り心地を詳しくレビューしたいと思います。

 

ダーティバニラは、「天然香料」にこだわったアメリカのニッチ香水メゾン「ヘレティックパルファム」の中の一本です。

ウイスキーのような香りやパチョリの暗さがしっかりしているので、落ち着いた雰囲気のバニラ香水となっています。

 

当ページでは、ダーティバニラの「基本的な情報」「香りの変化」「詳しい感想」などを掲載しています。

この記事はこんな方にオススメ!

・ヘレティックパルファム、ダーティバニラの香りについて詳しく知りたい

・「甘く可愛いバニラ」ではなく、「薄暗く落ち着いたバニラ」が欲しい

・天然香料にこだわった香水が好き

Heretic Parfum(ヘレティック パルファム)ダーティバニラとは?

香水の基本情報

タイトル:DIRTY VANILLA Eau de Parfum(ダーティバニラ オードパルファム)

ブランド:Heretic Parfum(ヘレティック パルファム)

香調:ウッディー、グルマン

調香師:ダグラス・リトル

発表:2020年

トップノート:シダーウッド、コリアンダー、ホーウッド

ミドルノート:バニラ

ラストノート:パチョリ、サンダルウッド、スティラックス、ベチバー

持続性、強さ、どんな香り?(チャート)

持続性:7.5時間程度

放香性:★★★☆☆ やや強い

【ヘレティックパルファム】ダーティバニラ、香水イメージチャート

ダーティーバニラの香りの変化

ヘレティックパルファム/ダーティバニラのレビュー『灰色バニラ』

トップノート:ウィスキーとウッディー(30分)

まずはウィスキーのような強いお酒感と、ウッディーな香りから始まる。

バニラ香水だと思って甘い香りを想像していると、びっくりするだろう。

バニラの気配は全然ない。

付け始めから10分程すると、甘みゼロの純ココアパウダーのような、「苦み」や「暗さ」が出てくる(パチョリかな?)。

ミドルノート:パチョリが主役(1.5時間)

お酒っぽさは消え、「苦いココアパウダー系パチョリ」に、ほんの少し甘さを加えた香りに変化してくる。

パチョリの方が主役で、甘さは脇役という形。

「バニラの香り」とは判別できないような、仄かな甘みだ。

 

そこから30~40分かけて、じわじわとバニラが強くなっていく。

ミドルに入ってから1時間程たった頃には「甘さ控えめ、ミルキーなバニラアイスにウイスキーを垂らしたような香り」に変化していた。

ラストノート:薄暗いバニラ(5.5時間)

ラストはマイルドなバニラにお香系のパウダリーさが混じった香りで、ドライダウンに向かう。

そして2時間程かけて お香っぽさも抜け、最後にはバニラが肌に残る。

しかし、真っ白の甘ーく可愛いバニラではなく、”灰”のような苦みや薄暗さを感じさせる香りになっている。

 

全体的に香り立ちはそこまで強くないが、なかなかロングラスティング。

バニラの甘さもマイルドだが、やはり寒い季節の方が似合うと思う。


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ヘレティックパルファム/ダーティバニラの感想と口コミ

自然の不完全性と官能性を探る、独自の香り

アメリカの香水ブランド「Heretic Parfum(ヘレティック パルファム)」は、調香師のダグラス・リトル氏によって2015年に立ち上げられました。

本ページではブランドスタートから5年後、2020年に登場した「DIRTY VANILLA(ダーティバニラ)」についてご紹介しています。

 

ヘレティックパルファムの特徴は、大きく3つあげられます。

まずは「天然香料」が用いられていること。

そして香水の基剤となるエタノールにも、「オーガニック サトウキビ アルコール」が使われていること。

これら原料にこだわることで、「アロマテラピーの効果を引き出すことが出来る」という考えを持っていらっしゃるのですね。

 

アロマと香水の違いについては、こちらのページをどうぞ。

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ダーティバニラに使われているバニラ香料も、化学溶剤の残留がなく環境にも優しい「超臨界二酸化炭素抽出法(CO2抽出法)」によるものだそうですよ。

 

そして残る一つの特徴は、「自然の持つ官能性」をテーマに香りを展開している事です。

「自然」と聞くと、普通「クリーン」とか「おおらかな」というイメージを抱くと思うのですが、ヘレティックパルファムでは「有機的な不完全性と地上の美しさ」に官能性を見出しているそう。

 

でも確かに「不完全な物、欠けている物の方がエロティック」というのは、ちょっと分かる気がします。

時間が育む、薄暗いバニラ香

さて、肝心の香りについて。

バニラ香水って最初から甘い香りがドーンと出るものと、後から甘さが強まるものに分かれると思います。

ダーティバニラの場合は後者、時間を掛けてバニラが出てくるタイプになっています。

 

付け始めでは、「ウイスキー」っぽい香りがします。

この時点ではバニラは感じず、「バニラ香水」とは思えないかもしれません。

 

次の主役は「パチョリ」。

これが「苦み」や「暗さ」を香りに加えます。

そして後半に入って、ようやくバニラの甘さが強まっていくのです。

 

最後は、バニラとお香の甘さを混ぜたような香りへと変化していきます。

ここでもやはり明るい甘さではなく、うす暗い雰囲気。

 

ダーティバニラは「ホイップクリームのような ふわふわで可愛いバニラ香水」では、絶対にありません。

ですので、そういった甘くキュートなバニラを求めている場合には、こちらの香水は合わないかもしれません。

逆に、薄暗く落ち着いたバニラをお探しの方には合いそう。

 

個人的には、最後の「お香バニラ」の部分が気に入っています。

もしお試しになった時にトップ・ミドルが苦手かな?と感じても、ぜひ最後まで味わってみて欲しいと思います。

まとめ

今回は「ヘレティックパルファム/ダーティバニラ オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。

ダーティバニラは、ウイスキーのような香りやパチョリの暗い雰囲気が楽しめるバニラ香水です。

最初の方はバニラをほとんど感じませんが、後半はじわじわと甘い香りが出てきますよ。

香り選びの参考になれば嬉しいです♪

★「薄暗いバニラの香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。

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参考:Heretic Parfum公式ホームページ「DIRTY VANILLA」https://hereticparfum.com/collections/self-love-healing/products/dirty-vanilla

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