今回は「JO MALONE LONDON(ジョーマローン)ワイルドブルーベル コロン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ワイルドブルーベルは、一言でいうと「明るくひんやり、可憐なスイカ」の香りがする香水です。
イギリスを代表する春告草「ブルーベル」の香りですが、「フローラル」というよりは「ウォータリー・アロマティック」な香調となっています。
この記事はこんな方にオススメ!
・ジョーマローン、ワイルドブルーベルの香りについて詳しく知りたい
・スイカっぽい香りが好き
・瑞々しく、ひんやりとした香りが好き
JO MALONE(ジョーマローン)ワイルドブルーベルとは?
香水の基本情報
タイトル:Wild Bluebell Cologne(ワイルドブルーベル コロン)
ブランド:JO MALONE LONDON(ジョーマローン ロンドン)
香調:ウォータリー
調香師:クリスティーヌ・ナジェル
発表:2011年
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トップノート:ブルーベル、青葉、クローブ
ミドルノート:パーシモン(柿)、ミュゲ、ワイルドローズ
ラストノート:ホワイトムスク、サンダルウッド
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:3.5時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
ワイルドブルーベルって、どんな香り?
トップノート:これはスイカ(30分)
まずは、スイカの香りから始まる。
付けたてはスイカの中心部、三角にカットした山のてっぺんを食べたような甘さと、瓜っぽい匂いが広がる。
すぐに甘さは引いていき、2、3分もすると、薄緑色をした皮付近の匂いに切り替わる。
青葉のグリーンな香りは強く感じるが、クローブのスパイシーさや甘さは見当たらない。
瓜っぽさがかなり強いので、スイカの匂いが苦手な方は、おそらくこの香水も苦手だと思う。
ミドルノート:柿と言われれば、柿(1時間)
香調の変化は少なく、瓜っぽい香りが続く。
非常に瑞々しく、ひんやりとした香りだ。
ミドルの主役は「柿」とのこと。
この香りを嗅いでいて「柿の匂いがする」とは思わないのだが、あらかじめ柿の匂いと知ってから嗅ぐと、まぁ 分からなくもない。
渋くはないが、全く甘くない柿を口に入れたような感じだ。
よく熟れていない柿を噛んだ時のような、あの独特の”水っぽさ”というか”青っぽさ”を感じる。
フローラルの要素は、私には分からない。
ラストノート:香りの変化は少ない(2時間)
ミドルからラストへの香りの変化も少ない。
瑞々しさ、青っぽさを残したまま、香りが淡くなっていく。
ムスクは特に感じず、サンダルウッドもはっきりと分からないまま香りが終わる。
トップからラストまで、香調の変化が少ないシングルノート様。
甘さは控えめで、瑞々しさが続く香水 だった。
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ジョーマローン/ワイルドブルーベルの解説と感想
イギリスの春告草「ブルーベル」の香水
2011年にイギリスの香水ブランド「 JO MALONE LONDON(ジョーマローン ロンドン)」より登場した、「Wild Bluebell(ワイルドブルーベル)」の香り。
ブルーベルはイギリスを代表するような、春を告げる花の一つ。
開花時期の群生地では、森の中に紫がかった青い絨毯を敷き詰めるようにして、辺り一面に花が咲き乱れます。
この釣鐘型の可憐な花からは、ヒヤシンスにも似たグリーンさと花の甘さを併せ持った香りがするそうです。
おそらくこの香水のブルーベルは、イギリス固有種である「イングリッシュ ブルーベル」の香りを表現したものなのでしょう。
しかし、イギリスから見れば外来種にあたる「スパニッシュ ブルーベル」との交雑が進み、イングリッシュブルーベルは今、絶滅の危機に瀕しています。
ジョーマローンからも英国森林保護団体・ナショナルトラストに寄付をされているそうですよ。
(ナショナルトラストは、ブルーベルの保護事業にも取り組まれています。)
ワイルドブルーベルは、そんなイングリッシュブルーベルの花の香りが……しません。
この香水を一言で表すのなら、「明るく ひんやり、可憐なスイカの匂い」となります。
「フローラル香水」っぽくはない
ブランドによると、ワイルドブルーベルはこんな香りだそうです。
(抜粋)森の木陰で元気に咲くサファイア色の花。露に濡れたブルーベルの繊細な甘さにスズラン、エグランティーヌ(ローズの一種)がふんだんに混じり、パーシモンが心地よいひねりを加えています。
ージョーマローン公式ホームページより
この「露に濡れた」の部分が強調されているのか、ワイルドブルーベルはとても瑞々しい香りがします。
花の甘さはほとんどなく、香調的には「フローラル」というより「ウォータリー・アロマティック」といった感じ。
事前情報なしにこの香りを嗅いだら、よもやフローラル香水だとは思わないのではないでしょうか。
トップからラストまで香調の変化は少なく、シングルノート的に香りが展開します。
一貫してスイカのような青っぽさ、瓜っぽさは続きます。
ですのでスイカの香りが大好きな方にとっては「もう たまらん!」となる香水ですが、瓜系が苦手な方には別の意味で「こりゃ たまらん…」となってしまうかもしれませんね。
軽やかで可憐なイメージのある香りですが、人によって評価が大きく分かれそうな香水だと思います。
まとめ
今回は「ジョーマローン、ワイルドブルーベル コロン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ワイルドブルーベルは、イギリスの春を告げる「森のブルーベル」を表現した香水です。
スイカを思わせる、瑞々しくグリーンさのある香りが続くので、瓜系が苦手な方はこちらの香水も苦手かもしれません。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:JO MALONE LONDON公式ホームページ「ワイルド ブルーベル コロン」https://www.jomalone.jp/product/25946/18848/colognes/wild-bluebell-cologne