今回は「HERMETICA(エルメティカ)ヴァーティカルウード オーデパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ヴァーティカルウードは、ウードやアンバーのオリエンタルな甘さがはっきりと感じられる香水です。
グルマンでしょうか?と突っ込みたくなるくらいに甘く、人の肌の持つ湿り気や温もりを感じさせる、あだやかな香りです。
この記事はこんな方にオススメ!
・エルメティカ、ヴァーティカルウードの香りについて詳しく知りたい
・バニラのようなお菓子系とは違う甘さを求めている
・ウード香水を試してみたいけど、実は樹脂の香りは苦手
HERMETICA(エルメティカ)ヴァーティカルウードとは?
香水の基本情報
タイトル:VERTICALOUD(ヴァーティカルウード オーデパルファム)
ブランド:HERMETICA(エルメティカ)
香調:オリエンタル
調香師:フィリップ・パパレラ
発表:2018年
-AD-
ノート:メイローズ、サフラン、ラズベリー、アンバー、レザー、ウード
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:5.5時間程度
放香性:★★★★☆ 強い
ヴァーティカルウードって、どんな香り?
トップノート:コクのあるオリエンタルな甘さ(20分)
付けたそばから、アンバーとウードの甘さが炸裂している。
中東に迷い込んでしまったのだろうか?と錯覚を覚えるほどの、オリエンタルな香りだ。
最初から、いわゆる”ウード香水”であることを確信させてくれる匂いになっている。
カラメルやサトウキビに匹敵するくらいに、かなり甘くコクのある香りだが、アニマリックな”クセ”はない。
ミドルノート:甘いラズベリー(1時間)
香りに「水のり」のような、オリエンタル系とは別の甘さが出てくる。
「何だろう?バラ???」と首をひねっていたのだが、どうやらこの部分がラズベリーらしいと思い至る。
フルーティーで甘酸っぱく「キュン」とくるラズベリーではなく、ドライフルーツのような濃厚な甘さだ。
ラズベリーを感じ始めてから更に20分もすると、甘さが最も強くなる。
何だかすごく甘いチョコレートのようにも思えてきた。
ナッツ等のフィリングは入っていないのだけど、洋酒と生クリームと砂糖をたっぷり加えた、甘ーい人工的な匂いがした。
ラストノート:パウダリーな甘さ(4時間)
香りの甘さが引いていき、ちらほらと「木」の香りが感じられるようになってくる。
香りの主役はアンバー&ウードのコンビネーションのままで、変化はない。
ただし強い甘みではなくなって、代わりにパウダリーでお化粧品的な匂いになってきたようだ。
私の肌ではレザーの香りはなく、ただひたすらにポフポフ粉っぽい感じのある甘い匂い。それが時間とともに薄れていって、香りが終わりを迎えた。
▼▼ サンプルで試したい方・AD ▼▼
エルメティカ ヴァーティカルウード オードパルファン お試しチューブサンプル 1.5ml【Hermetica Verticaloud EDP Vial Sample 1.5ml】 |
エルメティカ/ヴァーティカルウードの解説と感想
ウードとアンバーの甘さが際立った香水
ブランド立ち上げと同じ2018年に登場した「VERTICALOUD(ヴァーティカルウード)」の香り。
エルメディカの分類では、「AMBERY MOVE(アンバリー ムーヴ)」に属しており、温かみのあるオリエンタル調の香りとなっています。
VERTICALは直訳すると「縦の」とか「垂直な」という意味なので、ヴァーティカルウードをちょっと捻って訳すなら、「天辺ウード」となるでしょうか。
香水タイトルに相応しく、香りの方もアンバーやウードをしっかり感じさせてくれるオリエンタル調で、どっしりと甘いものになっています。
このアンバー&ウードが両輪となって香りが展開し続けるのですが、香り方のバランスは少しずつ変化します。
最初は両者ともにバランスよく1:1で、次第にアンバーが強くなっていき、ウードが負けてきます。
この辺りはラズベリーの甘さも出てくる頃なので、まぁ甘い!グルマン系香水に匹敵するくらいの甘さです。
でも、この最も甘い部分を超えると、今度はウードが優勢に立っているように思います。
オリエンタルな甘さは続いているのですが、その中に「木」の香りを感じるからです。
そして香りが全体的にパウダリーな甘さに転じ、ドライダウンするという流れになっています。
アンバーとウードに着目して振り返ってみると大体このような感じでしたが、目を(鼻を?)凝らして感じようとすると、「あ。アンバーが強くなってきたな。」とか「ウードが戻ってきた!」と思うものの、何気なく付けている分には「オリエンタルな甘い香り」として一本化された匂いが、終始に渡って続く香水と言えます。
官能的なウードの香り
ここまでお話ししてきたオリエンタル要員の他には、香り高いメイローズも入っているそうです。でも残念ながら、私には感じ取れませんでした。
ところが!この香水をつけていると夫が「ん?なんかお花の匂いがするなぁ。」と言うのです。
「花?どこが??」と私は思うのですが、夫には花の香りが届いているようです(私には分からない…)。
ですので、客観的に嗅いだ匂いにはローズも感じられるのかもしれません。
やはりこの香水の主役はアンバーとウードなのでしょう。
ウードと言っても日本語でいう「沈香」とは似て非なる香りだと思います。
ヴァーティカルウードでは沈香の持つ「静謐さ」は感じられません。もっと人の肌のような「湿り気」と「温かみ」を持つ、官能的なウード香水です。
エルメティカはノンアルコールということもあり、これだけ甘くても拡散性はそこまで強くはありませんが、1プッシュでも半径数メートルは香りが届き続けそうです。
ウード香水が大好きな人には物足りないくらいだと思いますが、オフィスや学校に付けていくには難しい香りかと思いました。
クセの少ないウード香水なので、「甘いのは好きだけど、ウードはあんまり…」という方には、びっくりするくらいツボにはまるかもしれません(私のことですよ!)。
まとめ
今回は「エルメティカ/ヴァーティカルウード オーデパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ヴァーティカルウードは、ウードとアンバーのオリエンタルな甘さが際立った香水です。
沈香を焚いたような静けさのある「寺」系のウードではなく、中東を連想させる官能的なウードになっています。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
★「ウードの香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。
今回は「JO MALONE LONDON(ジョーマローン)ヴェルベットローズ&ウード コロン インテンス」について、どんな香りかご紹介したいと思います。 ヴェルベットローズ&ウードは、焼き菓子やカラメルのような甘み[…]
今回は「JO MALONE LONDON(ジョーマローン)ダークアンバー&ジンジャーリリー コロン インテンス」について、どんな香りかご紹介したいと思います。 ダークアンバー&ジンジャーリリーは、静[…]
参考:HERMETICA公式ホームページ「VERTICALOUD」https://hermetica.com/collections/perfumes/products/verticaloud