今回は「MONTALE PARIS(モンタル)バニラエクスタシー オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
バニラエクスタシーは、ベルガモット→ラベンダー→バニラ+ウッディと主役が移り変わっていく香水です。
「バニラ」とタイトルに入っていますが、グルマン系というよりはフゼア系。
ジェンダーレスに使いやすい香りになっています。
この記事はこんな方にオススメ!
・モンタル、バニラエクスタシーの香りについて詳しく知りたい
・バニラ系の甘いフゼア香水が好き
・あっさりして使いやすいバニラ香水が欲しい
MONTALE(モンタル)バニラエクスタシーとは?
香水の基本情報
タイトル:Vanilla Extasy Eau de Parfum(バニラ エクスタシー オードパルファム)
ブランド:MONTALE PARIS(モンタル)
香調:フゼア
調香師:―
発表:2008年
AD
トップノート:ベルガモット、ピーチ、アプリコット
ミドルノート:ラベンダー、ジャスミン、イランイラン
ラストノート:サンダルウッド、カシュメラン、バニラ、ベンゾイン、マホガニー
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:4.5~5時間程度
放香性:★★★★☆ 強い
バニラエクスタシーって、どんな香り?
トップノート:強いベルガモット(20分)
トップノートでは、ベルガモットの香りがしっかり出る。
”シトラス系”の匂いとかではなく、ベルガモット精油を嗅いでいるくらい、輪郭のはっきりした香りだ。
5分ほどすると、この強いベルガモットはぼやけていって、ピーチやアプリコットの甘い果実の香りと馴染んでいった。
ミドルノート:ラベンダーが出てくる(1時間20分)
ラベンダーの独特な花の香りがしてきたら、ミドルノートに入る。
ミドルに入ってから40分程すると、だんだんラベンダーが薄まっていき、背後にあったイランイラン・ジャスミン系の甘い花の香りを感じられるようになってくる。
さらにその奥には、バニラ系の香りが控えているのが見えはじめる。
ラストノート:バニラ系の甘さ+ウッディー(3時間)
ラストでは「バニラやベンゾインの甘さ」と「カシュメラン(カシミアムスク)やマホガニーのウッディーな香り」がメインとなる。
でもやはりラベンダーも引きずっていて、”こってりバニラ”の香りとはならない。
全体的にラベンダーの要素が強く、グルマン系の香水というよりはフゼア系の香りに思える。
フゼア系はメンズな香りが多いが、こちらは柔らかくしっとりした甘みが充分にあるので、レディース向けとしても使いやすいと思う。
▼▼ まずはサンプルでお試し・AD ▼▼
モンタル バニラエクスタシー オードパルファン お試しチューブサンプル 2ml【Montale Vanilla Extasy EDP Vial Sample 2ml New With Card】 |
解説と感想
「グルマン系」ではなく「フゼア系」の香水
2008年に登場した「Vanilla Extasy(バニラエクスタシー)」は、フルーツやお花、バニラや樹脂といった様々な甘みが絡む、なんとも官能的な香りとなっています。
タイトルに「バニラ」と含むので、グルマン系(お菓子のような甘さ)の香水かと思いきや、実際に纏ってみるとフゼア系の香りだとわかります。
トップのベルガモットからミドルのラベンダー、そしてラストのウッディ+バニラへと主役が移り変わっていくのですが、終始ラベンダーの特徴的な香りが見え隠れして、「割とがっつりめのフゼアだな」という印象を受けました。
●フゼアって何?と思った方は、こちらをご覧ください!
今回は、香りの種類を表す言葉についてお話していきたいと思います。グルマン系、シプレ系、オリエンタル、ウッディ…etc。香りを表現するのに色々な言葉が使われていますが、これって結構わかりにくいですよね。 この[…]
ただ、フゼアといっても理髪店やポマードのようなカッチリした雰囲気ではありません。
柔らかく温和な香りです。
フゼアの甘い要素も、トンカやクマリンではなく、バニラやベンゾインが担っているので、”クセ控えめ”の使いやすいフゼアに思えます。
通常メンズっぽくなりがちなフゼア系フレグランスですが、このような理由から女性にも使いやすい、ジェンダーレスな香りとなっているようです。
「香水らしい」香りが続く
さて、バニラエクスタシーを身に纏って。
トップノートでは、青々としてフレッシュなベルガモットの香りが強く出ています。
それだけだとポマード的な香りに進んでいきそうなところを、ピーチやアプリコットといった果物が濃く甘い方向に引っ張って、上手にバランスをとっているように思いました。
だんだんラベンダーのツンとした香りがしっかり出てきて、「あら。とってもフゼアなのね。」と感じるようになってきます。
でも、そこでもイランイランのお花の甘さや、その後ろに控えるバニラ系の甘さが、香りを濃厚なものに印象づけているようです。
カシミヤムスクやマホガニーの木の香りは、強くありません。
バニラやラベンダーの香りと混ざりあい、”甘じょっぱい”ような、なんとも魅惑的なバランスで香っています。
全体的に「香水らしい香水」といった香りが続きます。
ですので、苦手な人も多いかもしれません。
フゼアにしては女性も付けやすいので、そこはオススメポイントかなと思いました。
★「フゼアの香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。
今回は「TOM FORD(トムフォード)ラベンダーエクストリーム オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。 ラベンダーエクストリームは、普段ハーバルな花として表現されるラベンダーを、濃厚クリ[…]
今回は「diptyque(ディプティック)オードミンテ オードパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。 オードミンテは、カッチリした”出来る男”系の香りから、高級シャンプーのような香りまで楽しめる[…]
参考:MONTALE公式ホームページ「Vanilla Extasy」https://montaleparfums.com/tha/en/vanilla/79-200-vanilla-extasy-argent.html#/257-volume-100_ml