今回は「TOM FORD(トムフォード)ソレイユブラン オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ソレイユブランは、ゆったり流れる時間や、バカンスの1日を連想させる香りの香水。
トムフォードのフレグランスの中でも、付けやすく柔らかい香りの一つです。
この記事はこんな方にオススメ!
・トムフォード、ソレイユブランの香りについて詳しく知りたい
・ココナッツの香りが好きだ!
・トムフォードの香水の中でも、付けやすい物を探している
TOM FORD(トムフォード)ソレイユブランとは?
香水の基本情報
タイトル:SOLEIL BLANC Eau de Parfum(ソレイユブラン オードパルファム)
ブランド:TOM FORD(トムフォード)
香調:シトラス、フローラル
調香師:Natalie Gracia-Cetto(ナタリー・グラシア=セット)
発表:2016年
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トムフォード ソレイユ ブラン オード パルファム スプレィ 30mlTOM FORD SOLEIL BLANC EDP [ayw] |
トップノート:ビターオレンジ、ピスタチオ、カルダモン、ピンクペッパー
ミドルノート:チューベローズ、イランイラン、ジャスミン
ラストノート:ココナッツ、アンバー、トンカビーン、ベンゾイン
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:4時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
ソレイユブランって、どんな香り?
トップノート:柑橘+サンオイル系(30分)
付けてすぐは、意外なほどに柑橘がしっかり香っている。
ちょっぴりパウダリックというか、お香的な甘さも見え隠れする。
直接肌をクンクン嗅ぐと、カルダモンのスパイシーさを強く感じ取れる。
体全体から漂う香りは柑橘+サンオイルのような、爽やかさと甘さのある匂いになっていた。
ミドルノート:南国フラワー(1時間)
ミドルに入ると、南国的なお花の香りが主役に躍り出る。
特にチューベローズとイランイランのどっしりした花の甘さはあるものの、ブワァーっと広がる様な花粉っぽい匂いではない。
近くにある花束というよりは、少し離れた場所にあるお花の香りが風で運ばれてきたような香りだ。
なので、そこまでフローラルの要素は強くない。
トップ~ミドルにかけての香りの変化は穏やかだった。
ラストノート:ココナッツの残り香(2.5時間)
ラストに入ると、ココナッツが残り香的に香っている。
アンバーのちょっと癖のある甘みが混ざり、ゆるく甘い、ゆらゆら漂うような輪郭のはっきりしない香りになっている。
甘い香りが重なるような構成だけど、ベタベタするような甘みではない。
軽さがあって、ふんわり重なる甘さが大変心地よかった。
トムフォードのプライベートブレンドコレクションは基本的にシングルノートとはいえ、トップ・ミドル・ラストで変化していく気がするけれど、こちらは変化が終始穏やかだった。
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トムフォード/ソレイユブランの解説と感想
安っぽくないココナッツ香水
2016年に発表されたプライベートブレンドコレクションの香り、「ソレイユブラン」はソーラー×フローラル×アンバーの香調。
付けてみると「ココナッツをメインにすえて、しっかり甘いお花が重なり、スパイスやシトラスが少量添えられている」、そんな香りになっています。
夏らしいノートですが、一年中使いたくなる明るい香りです。
ココナッツ系の香水ってギトギトしているというか、ちょっと安っぽくなりがちなイメージもあるのですが、こちらはココナッツ香水でありながら上品な香りになっています。
人でごった返しているビーチというよりは、人影もまばらで透明感ある海辺のビーチといった雰囲気が漂っているのです。
”ビーチ”のイメージになってしまうのは、やはりサンオイルっぽい香りが感じられるから。
もうこれは、ココナッツ香水の宿命なのではないでしょうか。
トップノートのあたりでは柑橘やスパイスのアクセントがしっかりしていて、「おっ!サンオイルじゃない!」と感動するのですが、ミドル以降はどんどんサンオイル的になっていきます。
サンオイルっぽくなってくるにもかかわらず、下品に転ばない、癖になる匂いなのはなぜなのでしょう。(価格を知っているからだろうか…。)
重すぎず、軽すぎず。トムフォードらしいどっしり感はあるものの、かなり付けやすい香りだと思います。
ただししっかりと香るのは4時間程度なので、もう少し香り持ちが良ければもっと好きなのになぁ。(←欲張り)
ゆっくり流れる時間、バカンスの1日を思わせる
さて、ソレイユブランを身にまといます。
最初にイメージするのは「朝のビーチ」。
人もまばらな、美しいビーチを素足で散歩するような香りがします。
まだ気温も上がりきらない、夜の冷気をほんの少し残す空気と、砂。
どこかからチューベローズ系の甘い花の香りが漂ってきたら、ミドルノートが近づいています。
ミドルノートに入るとシーンは変わって、スパのプールサイドのデッキチェアでくつろいでいるイメージが湧いてきます。
プールには切りたての花々が浮かべてあり、ほのかに漂うその香りを楽しみながら、日がな一日読書にふける。
ゆっくり流れる時間が心地よい香りです。
さらにラストノートに入ると「キャンドルの明かり」や「恋人たちのロマンティックな夜」を思わせる香りに変化しました。
基本的にシングルノートで、香りの変化は大きくないものの、トップ=朝、ミドル=昼、ラスト=夜といったように、夏の1日のいろいろなシーンにつながるようなフレグランスだと思いました。
まとめ
今回は「トムフォード/ソレイユブラン オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ココナッツをメインにすえた香水ですが、過度にトロピカルになりすぎることもなく、柔らかさや温かみもあり上品に香ります。
1日の時間の流れがゆったりするような、リラックスタイムやバカンスのお伴にもふさわしい香りです。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:TOMFORD BEAUTY公式ホームページ「SOLEIL BLANC EAU DE PARFUM」https://www.tomford.com/soleil-blanc-eau-de-parfum/T3T0-SOLEIL.html?dwvar_T3T0-SOLEIL_color=OC&cgid=SOLEIL-COLLECTION#start=11