今回は「PARFUM SATORI(パルファン サトリ)ソネット オードパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ソネットは、甘いオレンジ果汁の香りから始まり、それがグラデーション的に金木犀へと変化していく香水です。
金木犀の生花そのものの香りに比べると甘さは控えめで、少しシャープな印象になっていると思います。
この記事はこんな方にオススメ!
・パルファンサトリ、ソネットの香りについて詳しく知りたい
・金木犀の花の香りが好き
・ノスタルジーに浸りたい時もある
PARFUM SATORI(パルファン サトリ)ソネットとは?
香水の基本情報
タイトル:Sonnet Eau de parfum(ソネット オードパルファン)
ブランド:PARFUM SATORI(パルファンサトリ)
香調:シトラス、フローラル
調香師:サトリ・オオサワ(大沢さとり)
発表:2011年
トップノート:スイートオレンジ、マンダリンイエロー
ミドルノート:オスマンサス アブソリュート(金木犀)、クラリセージ、バイオレット、ローズ
ラストノート:サンダルウッド、ボワ ド ローズ
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:3~3.5時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
ソネットって、どんな香り?
トップノート:甘いオレンジ果汁(40分)
まずはシトラスから始まる。
スイートオレンジとマンダリンとのことで、甘いオレンジ果汁の香りなのだが、それだけではないようだ。
フレッシュで甘いシトラスに、レモンピールをおろしたような、爽やかでほろ苦い香りも加わっていた。
ミドルノート:酸味の効いたキンモクセイ(40分)
気付けば、いつの間にやらオレンジが金木犀に変化している。
「これは金木犀の香りだな」と判別はつくのだが、記憶の中の金木犀の香りそのものとは少し違うようにも思う。
実際の金木犀の花はもっと甘みが強いと思うのだが、ソネットでは酸味が効いている。
この酸味は、トップから残るオレンジ果汁に由来するようだ。
よって、トップからミドルへのつながりも滑らかで美しかった。
ラストノート:淡いフローラル(2時間)
オレンジ系の酸味が薄れてきて、柔らかなフローラルが残る。
トップ・ミドルでは割と香り立ちがはっきりしていたのだが、ラストノートは淡く、ふんわり肌を覆っているイメージ。
花一つ一つの輪郭は曖昧で、ブーケ様の香りになっているが、中心にあるのはやはり金木犀のようだ。
やや”シャンプー感”もある。
香りの説明を見るとウッディーさが出てくるのかと思うのだが、私の肌ではそうはならないままに終わっていった。
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パルファンサトリ/ソネットの解説と感想
ソネットとは
日本の香水メゾン「PARFUM SATORI(パルファンサトリ)」より、2011年に登場した「Sonnet(ソネット)」の香り。
こちらは秋の花・金木犀が主役の香水です。
Sonnet(ソネット)とは、14行からなる短い詩のこと。
行末に同じ音を置いて、脚韻が踏まれているのが特徴の一つです。
韻を踏むことよって文にリズムが生まれ、それが繰り返し訪れる様子と、秋になると毎年漂う金木犀の香りに子ども時代の思い出が蘇る様子を重ねて、ソネットという名がつけられたそうです。
金木犀は香りが良く、昔から庭木にもよく使われているので、「秋の決まり事のように、庭先や通学路でこの香りを嗅いだなぁ」という方も多いのではないでしょうか。
半ば山と同化している私の実家の庭にも金木犀の木があり、この花の甘い香りが大好きでした。
「香りと記憶は結びつきやすい」と言いますが、今でも金木犀の香りを嗅ぐと、母に「これは何のにおい?」と尋ね、初めて「きんもくせい」という木の名前を知った時の記憶がよみがえります。
”きりっとした”金木犀の香り
さて、ソネットの香りについて。
まずは甘いオレンジ果汁の香りから始まり、それが金木犀へと滑らかに移行していきます。
そしてそのまま淡いフローラルになって、すぅっと香りが消えるような展開を見せます。
オスマンサス香水では、アプリコットのようなとろみのあるフルーティーフローラルを感じることが多いのですが、ソネットは少し違います。
フルーツの部分がアプリコットやピーチではなく、甘いオレンジに置き換わっているようです。
これによって甘さは少なめになり、さらに酸味も加わり”きりっとした”金木犀になっているのだと思いました。
私の中の金木犀は、あの何とも言えない”ふにゃっとした”甘い花の匂いなので、ソネットは「金木犀そのものの香り」とはまた違うかな。
ソネットは、大沢氏の思い出のフィルターを通して見つめた金木犀の香りなのかもしれませんね。
付け始めは割と強めに香りが広がりますが、後半はすぅっと淡く変化していきます。
私の肌ではウッディーさは現れず、香りの変化は少ないシングルノート様。
サトリさんの香水らしく、長く肌に残るタイプではないので、オフィスや学校などにも使いやすいと思います。
まとめ
今回は「パルファンサトリ/ソネット オードパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ソネットは、オレンジ果汁の酸味が効いた金木犀の香り。
実際の金木犀の花よりも甘さが少なく、香りもあっさり消えていくので、学校やオフィス使いにも向いているオスマンサス香水かと思います。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:PARFUM SATORI公式ホームページ「ソネット -Sonnet-」https://parfum-satori.com/?pid=34833604