今回は「DECORTÉ(コスメデコルテ)キモノ リン オードトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
リンは、「梅ガム」のような甘酸っぱい匂いと雨に濡れた森のような重みのある香りが楽しめる香水です。
同時に発売されたキモノシリーズ4作の中では、最も香り立ち豊かな一本となっています。
この記事はこんな方にオススメ!
・コスメデコルテ、キモノ リンの香りについて詳しく知りたい
・キャンディ系、綿あめ系の甘い匂いや、木の香りが好き
・秋に似合うフレグランスを探している
DECORTE(コスメデコルテ)キモノ リンとは?
香水の基本情報
タイトル:KIMONO RIN Eau de Toilette(キモノ リン オードトワレ)
ブランド:DECORTÉ(コスメデコルテ)
香調:フローラル、ウッディー
調香師:Julien Rasquinet(ジュリアン・ラスキネ)
発表:2020年
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トップノート:ベルガモット、マンダリン、グレープフルーツ、カシス、キャンディードプラム(ウメ)
ミドルノート:ジャスミン、マグノリア、ローズ
ラストノート:パチョリ、ベチバー、バニラ
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:4.5時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
キモノ リンって、どんな香り?
トップノート:梅ガムの香り(30分)
トップノートは梅味のお菓子のような、甘酸っぱい香りになっている。
「梅ガムの匂い」が、知っている中で最も近いと思う。
5分ほどすると梅の酸味が和らいでいき、代わりにカシスの甘酸っぱさに変化していった。
カシスに変わっても、やはりキャンディのような可愛らしい甘さがある。
でも、シトラスの要素も混在しているので、ベトベトとくどい甘さにはなっていない。
わたあめ系の甘さが好きな人にはバッチリハマるトップノートだと思う。
ミドルノート:森の豊かさ、花の香り(50分)
フローラルの香り、その中でも特にジャスミンが感じられるようになるとミドルノートに入る。
ベースのパチョリやベチバーが、奥の方でほのかに香っているのもわかる。
トップのカシスの残り香もあり、単調なフローラルという感じにはなっていない。
少し重みがあって、しっかり放香性もある感じ。
また華やかなフローラルではなく”豊かな”フローラルといったイメージで、パチョリやベチバーの土っぽい香りも相まって、「豊穣」という言葉がぴったりくると思った。
ラストノート:濡れた森の土(3時間)
ラストノートでは、パチョリの「濡れた森の土のような香り」が強く出てくる。
またベチバーもゴボウっぽい感じで香っており、ウッディーの要素が濃くなっている。
ウッディーといっても材木や おが屑系ではなく、「雨の森の中で嗅いでいる樹木」といった香りだ。
同キモノシリーズの「KIHIN(キヒン)」と同じ、パチョリ&バニラだが、こちらの方がどっしり重たい香りに思える。
トップ・ミドル・ラストと香りが進むにつれて、重さも増していくような変化を見せた。
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コスメデコルテ/キモノ リンの解説と感想
「豊かな秋」を思わせる、ジューシーなウッディー・フローラル
2020年に発売された「DECORTÉ/キモノ リン」は、フローラル×ウッディーの香水です。
同時に発売されたキモノシリーズ4つの中では一番”香水らしい”、香り立ちの豊かな一本となっています。
トップノートでは梅が香ります。
それがこの香水のもっとも特徴的なところ。
梅といっても梅の実のような酸っぱい匂いではなく、「梅ガム」のようなお菓子の匂いです。
ですので、ほのかに梅花が匂い立つような春先の香りという「ツン」としたイメージではなく、梅味の駄菓子のような、どこかほっこりとした温かみのある香りとなっています。
そんなわけで、リンは梅花の香る春先でも、梅の実のなる初夏でもなく、果実がたわわに実る「秋」をイメージさせる香り。
秋といえば「寂しい」というイメージもありますが、こちらは「実りの秋」「豊かな秋」を思わせる、明るい趣の香りとなっています。
重さはあるのに付けやすく、可愛い香り
さて、リンを肌にひと吹きします。
まず広がるのは、梅ガムの甘酸っぱい匂いにシトラスを少々。
すぐに梅ガムはカシスの甘酸っぱさに変化してきます。
ここでは綿あめのような甘さを感じることができ、収穫の季節を迎えたような、心躍る明るい香りになっていました。
そこからフローラルがプラスされ、木々が赤や黄色に完全に彩られた秋の盛りを思わせる、豊かな香りとなってきました。
そしてその後は、パチョリやベチバーの土っぽい匂い、また、地面を落ち葉ですっかり覆われた雨の森の中のような香りが出てきて、さらに秋が深まっていくよう。
コスメデコルテのキモノシリーズは、軽やかで付けやすい香りが多いのですが、こちらはどちらかというと重めの香りだと思います。
トップノートは他の香り同様に軽いのですが、その後秋が深まって冬に向かうように、どんどん重たさが出てくるのです。
それでも、綿あめやバニラの甘さがどこか可愛らしい印象を残すので、重さはあるけどやはり付けやすい香水の一つだと思います。
まとめ
今回は「コスメデコルテ/キモノ リン オードトワレ」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
リンは、梅味の駄菓子のような、どこかほっこりする甘酸っぱい香りのする香水です。
トップノートでは軽い香りですが、まるで秋が深まっていくようにどんどん重さも出てきます。
ウッディー系の重さが感じられる香水とはいえ、可愛らしいキャンディ様の甘さもあるので、比較的付けやすいと思いますよ!
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考文献:DECORTÉ公式ホームページ「キモノ リン オードトワレ」https://www.decorte.com/site/g/gJQIZ/