【フラパン】ザ オーキッド マンの香水レビュー|ボクシングの美学

今回は「P.Frapin&Cie(フラパン)ザ オーキッド マン オードパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。

 

ザオーキッドマンは、フゼアのカッチリ感を持ち合わせたレザー香水です。

ボクシングをテーマにした香りで、かなりメンズ寄りの香調になっています。

 

この記事はこんな方にオススメ!

・フラパン、ザオーキッドマンの香りについて詳しく知りたい

・メンズ系のフゼア香水、レザー香水が好き

・ボクシングが好き

FRAPIN(フラパン)ザオーキッドマンとは?

香水の基本情報

タイトル:THE ORCHID MAN Eau de Parfum(ザ オーキッド マン オードパルファン)

ブランド:P.Frapin&Cie(フラパン)

香調:レザリー、フゼア

調香師:ジェローム・エピネット

発表:2015年

トップノート:ブラックペッパー、ベルガモット

ミドルノート:レザー アコード、ジャスミン ペタル

ラストノート:パリョリ、ブラックアンバー、オークモス

持続性、強さ、香りのチャート

持続性:5~5.5時間程度

放香性:★★★☆☆ やや強い

【フラパン】ザオーキッドマンのイメージチャート

ザオーキッドマンって、どんな香り?

トップノート:ベルガモットと薬品っぽいリネン(20分)

ベルガモットのビターなシトラスに、リネンのような柔らかな甘みを加えたトップノートだ。

リネンが何に由来するのか分からないが、ムスクやアルデヒド系の匂いではない。

「コットンにレザーの薬品っぽさを少量加えた匂い」というのが最も近く、業者さんにクリーニングしてもらった後のリネン類のように感じた。

ミドルノート:リネンがレザーになる(1.5時間)

「リネン」がと思っていた部分の薬品っぽさが増してきて、「レザー」に変身する。

ベルガモットのほろ苦シトラスも、まだ残っている。

暗くウエットで、ハンサムなレザー系の香調だ。

ジャスミンは、私の肌では出て来ない。

ラストノート:モスのジメジメ感(3.5時間)

ミドルからラストへの変化は少ない。

レザーを中心とした香りのまま、モスのジメジメした香りも重なってくる。

そして香りの主役がモスへと移行し、メンズ整髪剤系の”カッチリ感”ある匂いでドライダウンした。


▼▼ レザー香水いろいろ・AD ▼▼

モンタル 香水 MONTALE ウードレザー EDP・SP 100ml 【あす楽 送料無料】【フレグランス ギフト プレゼント 誕生日 ユニセックス・男女共用】【AOUD LEATHER EAU DE PARFUM SPRAY】

ペンハリガン ハルフェティ レザー EDP オードパルファム SP 100ml 香水 PENHALIGON’S 【営業日13時まで当日発送】

フラパン/ザオーキッドマンの解説と感想

ボクシングの美学を香りにして

2015年にフラパンより登場した「THE ORCHID MAN(ザ オーキッド マン)」の香り。

香水名を直訳すると「蘭の男」となりますが、こちらは1900年代初めに活躍したフランス人ボクサー、Georges Carpetier(ジョルジュ・カルパンティエ)のニックネームです。

 

カルパンティエは華麗な体さばきやキレのあるパンチ、また眉目秀麗な容貌も相まって”蘭”に例えられるほどに絶大な人気を博しました。

 

(抜粋)ボクシングは、香水と同じように、自分自身と向かい合う行為です。

儀式と身体の考え抜かれた動きの出会いです。

それはまた、力がぶつかり合う瞬間でもあり、同時にエレガントであるべき瞬間です。

ーART EAU公式ホームページより

 

ブランドの監修をしているダヴィッド・フロサール氏は、ボクシング愛好家でもあります。

ボクシングというスポーツは、感情のままに力をぶつけ合う物ではなく、闘争心を抱きながらも冷静に自分の心と体をコントロールするもの。

そういったボクシングに対する美学を香水に仕立てたのが、ザオーキッドマンなのですね。

フゼアっぽさのあるレザー香水

それでは香りについて。

フラパンの日本代理店であるART EAUによるとフゼアに分類されていますが、私は「フゼアっぽさのあるレザー香水」という香りだと思っています。

 

フゼアの持つパチョリやモスのジメジメした暗さやベルガモットの苦みと爽やかさ、また理髪店や整髪剤のような”カッチリ感”もありますが、フゼアの重要な要素の一つである「ラベンダー」のアロマティックな透明感はなく、レザーの重さやワイルドさが前に出た香りです。

 

ラベンダーの代わりに、トップではリネン系の匂いを感じました。

リネンといっても「洗い立てのシーツ」みたいなフワフワしたものではなく、ちょっと薬品っぽさの残る「シワ一つ見当たらないシーツ」みたいな”カッチリ感”がある香りです。

そしてその薬品っぽさが、レザーの香りへと変化していきます。

 

香調的には、かなりメンズ寄りで暗め。

単なる好みの問題かもしれませんが、「どこかで一度は嗅いだことあるなぁ」という感じで、良く言えば「馴染みやすい」、悪く言えば「個性に欠ける」香りだと思いました。

 

ただし、「力」を象徴するようなワイルドなレザーと、「スマートさ」を感じさせる紳士なフゼアのミックスという点は、「蘭の男」と題したこの香水のテーマに相応しい香りになっていると思います。

まとめ

今回は「フラパン、ザ オーキッド マン オードパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。

ザオーキッドマンは、理髪店や整髪剤を感じさせるフゼアっぽさと、暗いレザーが重なった香り。

「蘭の男」と呼ばれた華麗なボクサー、ジョルジュ・カルパンティエに因んだ香水です。

香り選びの参考になれば嬉しいです♪

★「レザーの香り」が好きな方はこちらの記事もオススメです。

関連記事

今回は「HERMETICA(エルメティカ)レッドムーン オーデパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。 ピンクペッパーとサフランが香るレザー系の香水。”レッドムーン”さながらに、ミステリア[…]

エルメティカ レッドムーン、詳しい香水レビュー/口コミ
関連記事

今回は「MONTALE PARIS(モンタル)ロイヤル ウード オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。 ロイヤルウードは、ウードの持つ「ウッディーさ、レザリーさ、アニマリックなもったり感、[…]

【モンタル】ロイヤルウード、詳しい香水レビュー/口コミ

参考:ART EAU公式ホームページ「THE ORCHID MAN(ザ オーキッド マン)」https://arteau.jp/collections/frapin/products/the-orchid-man

Twitterやってます。香水好きさん、ぜひ繋がりましょう。

お気軽にフォローやコメントいただけたら小躍りして喜びます!