今回は「SERGE LUTENS(セルジュ ルタンス)ラ ルリジューズ オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ラルリジューズ(修道女)は、ジャスミンを中心にして、すっきりと甘い花々を寄せたブーケの香り。
そこにインセンスやムスクの甘さが柔らかく重なります。
この記事はこんな方にオススメ!
・セルジュルタンス、ラルリジューズの香りについて詳しく知りたい
・あっさりした花の香りが好き
・お香の香りも好き
SERGE LUTENS(セルジュルタンス)ラルリジューズとは?
香水の基本情報
タイトル:La religieuse Eau de parfum(ラ ルリジューズ オードパルファム)
ブランド:SERGE LUTENS(セルジュ ルタンス)
香調:フローラル
調香師:クリストファー・シェルドレイク
発表:2015年
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ノート:ジャスミン、インセンス、ムスク、シベット
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:4時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
ラルリジューズ(修道女)って、どんな香り?
トップノート:軽いジャスミン(15分)
付けた瞬間「あ。消毒薬の匂いがする。」と思った。
アルコール臭いという意味ではなく、家庭の救急箱に入っているマキロン等の匂い。
すぐにそれはなくなって、ジャスミンの香りが出てくる。
濃厚なジャスミンではなく、軽めのホワイトフローラルになっている。
ミドルノート:花束様のホワイトフローラル(50分)
「軽めのホワイトフローラル」という香調に変化はないが、ジャスミンのほかに色々な花々の香りが出てくる。
私の肌ではヒヤシンス、ヘディオン、ミュゲといったグリーンさのあるすっきりした花の香りや、水仙、フリージアのような花の甘さを感じた。
さらに10分もすると、時々「何か分からないけど、優しく甘い香り」がふわっと立ち昇るようになる。
ラストノート:インセンスとムスクの優しい甘さ(2時間)
ホワイトフローラルの残り香と、ミドル後半で登場した「何やら甘い香り」の匂いでドライダウンに向かう。
この甘い部分には、パウダリーさと石けんのような匂いがある。
パウダリーな部分はインセンス(お香)、ソーピーな部分はムスクだろうか。
私の場合、最後までアニマリックさは出てこず、「軽いホワイトフローラルに、パウダリーさを少し足した明るい香り」という印象だった。
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セルジュルタンス/ラルリジューズ(修道女)の解説と感想
贖罪の香り
2015年に登場した、コレクションノワールの中の一本「La religieuse(ラルリジューズ)」の香り。
La religieuseとは日本語で「修道女」という意味です。
セルジュルタンスは香りの説明が詩的かつ抽象的。
ラルリジューズはこんな説明になっています。
無垢な魂を尊び、それを守りたいと願う心は 冒涜への耐えがたい渇望に引き裂かれる。
雪のようなジャスミンの純白と、厳格な信仰心の漆黒よ。
善なるものの束縛から我らを解き放て。
ーSERGE LUTENS公式ホームページより
「修道女、純白、漆黒」と聞くと何となく修道服を思い浮かべてしまいますが、修道服の色や形は修道会によって異なり、黒×白の方が実は少ないのだとか。
(グレーや紺が多いそうです。)
でも、キリスト教の中で「色」にはそれぞれ意味があって、白は「光・純潔・喜び」を、黒は「死・苦しみ・悲しみ」を表すときに使われます。
ちなみにこの香水のジュースは藤色をしていますが、紫には「懺悔・贖罪」といった意味があります。
白と黒、人の二面性への葛藤。
この香水は、善なるもの(神でしょうか)からの束縛を受けることなく、自由に生きるための代償として捧げられた、いわば「贖罪の香り」なのかもしれません。
「教会」よりは「病院」のイメージ
さて、香りについて。
この香水を付けてまず出てきた感想は「消毒薬みたい」といったものでした。
アルコール臭が強いとかではなく、ちょっと背筋がピンとなる匂い。(病院が苦手なんです…。)
すぐにジャスミンのホワイトフローラルに取って代わるのですが、出だしの「消毒薬」に引っ張られて「教会」というより「病院」みたいなイメージを抱きました。
次第にジャスミンだけではなく、色々な花々が出てきます。
私はヒヤシンスやヘディオン、ミュゲ、水仙、フリージアなどのすっきり系&花の甘い香りに感じました。
ジャスミンが中心に居るようですが、花束様のフローラルになっています。
その後は乳香のようなほんわか甘く神秘的なお香の香りと、ムスクの清潔感ある香りが重なります。
うん…。やっぱり病院のイメージが私の中ではピッタリ。
シベットやムスクがアニマリックに香る方はもっと「妖艶」な印象に傾きそう。
私の場合は「清廉」「純粋」といった言葉が似合う、”良い子ちゃん”な香りになりました。
まとめ
今回は「セルジュルタンス/ラルリジューズ オードパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ラルリジューズは、ジャスミンを中心としたすっきり&甘い、ホワイトフローラルのブーケ。
そこに神秘的なお香の香りや、清潔感のあるムスクが淡く重なります。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:
SERGE LUTENS公式ホームページ「ラルリジューズ」https://www.sergelutens.jp/ja_JP/105000000140000.html?cgid=fragrance-allfragrance-collectionnoire
聖パウロ女子修道会Laudat「キリスト教マメ知識ー典礼の色」https://www.pauline.or.jp/chripedia/mame_tenreicolor.php