今回は「MONTALE PARIS(モンタル)ウード センス オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ウードセンスは、甘いオレンジ果汁からローズへと続き、アンバー&ウード系の甘い香りへと変化していきます。
香りの移り変わりが非常に滑らかで、美しい香水になっていますよ。
この記事はこんな方にオススメ!
・モンタル、ウードセンスの香りについて詳しく知りたい
・ウード香水って何?と思っている
・香水選びでは、香りの変化の美しさを重視している
MONTALE(モンタル)ウードセンスとは?
香水の基本情報
タイトル:Aoud Sense Eau de Parfum(ウード センス オードパルファム)
ブランド:MONTALE PARIS(モンタル)
香調:シトラス、フローラル、オリエンタル
調香師:ー
発表:2015年
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トップノート:カラブリア産マンダリン、カラブリア産オレンジ、ブラックペッパー、クローブ
ミドルノート:ブルガリアンローズ、ウード
ラストノート:ハイチ産ベチバー
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:9時間程度
放香性:★★★★☆ 強い
ウードセンスって、どんな香り?
トップノート:甘いオレンジ果汁(20分)
甘いオレンジ果汁に、ピリッと爽やかな辛さを少しだけ添えた香りから始まる。
トップは、ジューシーさの強いシトラス系ノートだ。
奥の方には樹脂系の甘さが控えているのも感じられ、シトラス中心のトップにしては、多少”重たさ”もあると思う。
ミドルノート:ローズ花弁の酸味(2時間)
ローズが出て来たら、ミドルノートに入る。
どんなタイプのローズ香かというと、花弁を揉んでギュッとエキスを絞り出したような、酸味の強い香りに感じた。
ロープヒップ(バラの実)系のフルーティーなものではなく、花弁を食べているような、青さと刺々しさのある酸味だ。
このバラの酸味が、トップのオレンジの酸味と上手くリンクしている。
30分程かけてゆっくり酸味は和らいでいき、トゲのない柔らかで明るいローズ香へと変化していく。
ラストノート:甘いアンバーとウード(6.5時間)
ローズの残り香に甘くウッディーな樹脂系の香りが混じり、ドライダウンに向かう。
樹脂の中でも甘いタイプのアンバーやウードが強く、オリエンタルな色気を感じさせる香りになっている。
ラストに入ってからさらに1時間ほどするとローズが薄れ、代わりにベチバー、パチョリ系の土っぽいウッディーが出てきた。
ほんのり湿った土に樟脳(おばあちゃんちのタンスの匂い)がちょっぴり混じった香りだ。
全体的にみるとユニセックスに使いやすい香りだが、酸味が強いあたりはメンズ寄り、ローズが強くなってきて甘い樹脂系が強い部分ではレディース寄り、そして土っぽいウッディーが出てくると再びメンズ寄りの香調…というように、印象が揺れ動いた。
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モンタル/ウードセンスの解説と感想
ウード香水とは?
”西洋のウード大使”たる「MONTALE PARIS(モンタル パリ)」より、2015年に登場したウード香水、「AOUD SENSE(ウードセンス)」。
香水名を日本語にすると「ウードの感覚」となるでしょうか。
ウードとは、アクイラリア/アガーウッドに寄生する真菌や害虫などから、樹木が自分を守るために生成する樹脂によって もたらされる香料です。
日本でも「沈香」という名で古くから珍重されてきました。
「ウード=沈香」なのですが、香水の中での「ウード香水」と「沈香香水」では、少し違いがあるように思います。
ウード香水はウッディーさと樹脂系の甘みが強く、まったりと官能的な香りがします。
一方 沈香香水は、いわゆる「寺系」の香りで、日本の山寺に一人佇んでいるような”静謐さ”を感じさせる、木の辛味とお香の甘みを混ぜたような形のものが多いと思います。
モンタルの創設者であるピエール・モンタル氏は、このエキゾチックなウードの香りを西洋諸国に広めた第一人者。
「ウード」は、モンタルというブランドの”核”とも言える香料なのです。
このような背景から、モンタルでは沢山の種類のウード香水が作られています。
香りの変化が滑らかで美しい
さてブランドによると、ウードセンスはこんな香りだそうです。
マンダリンとオレンジ、そしてグローブとペッパー、この病み付きになる香りの組み合わせを、楽しんでください。ウードがブルガリア産ローズの香りを一層強め、そこへハイチ産ベチバーが加わり官能的な香りを作り出しています。
ーモンタル日本公式サイトより
香水の説明文って、結構な確率で「それは拡大解釈しすぎやろ!」って突っ込みたくなるものに出会うのですが、ウードセンスの説明文は「おっしゃる通り!」と納得です。
個人的にはトップの「甘いオレンジ果汁に粗挽きブラックペッパーを少々振りかけた」ようなジューシーな香りがとても好みではありますが、この香水の素晴らしい点は「香りの移り変わりの滑らかさ」にあると思います。
まずは、果汁感たっぷりのオレンジで始まり、その酸味がローズの酸味へと受け継がれていきます。
そして徐々に酸味は抜け、明るいローズに。
さらにそこにウードの甘さが重なっていき、ローズが抜けるのに合わせて土っぽいウッディーさが出てくるといった流れになっています。
これらの変化はグラデーション的で非常に美しいと感じました。
特に「ローズ→ウード」の魅せ方は、「華やか・オリエンタル・官能的」と三拍子そろっており、いかにも”モンタルらしい”なと思いました。
まとめ
今回は「モンタル/ウードセンス オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ウードセンスは、オレンジ、ローズ、ウード&アンバー、ウッディーと滑らかに香りを変化させていきます。
西洋のウード大使たるモンタルの誇る「ウード香水」の一つです。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:
MONTALE日本公式ホームページ「Aoud Sense」https://www.montale.jp/products/aoud-sense.html
MONTALE公式ホームページ「Aoud Sense」https://montaleparfums.com/tha/en/aoud/209-72-aoud-sense.html#/257-volume-100_ml