今回は「HERMES(エルメス)ヴィオレット ヴォリンカ オードトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
ヴィオレットヴォリンカは、スミレとレザーのコンビネーションが美しい香水です。
特に付け始めの部分では「スミレの甘さ」と「レザーの薬品っぽさ」がコントラスト豊かに、しかし纏まり良く香ります。
この記事はこんな方にオススメ!
・エルメス、ヴィオレットヴォリンカの香りについて詳しく知りたい
・ヴォリンカレザーって何?
・レディース寄りのレザー香水が欲しい
HERMES(エルメス)エルメッセンス ヴィオレットヴォリンカとは?
香水の基本情報
タイトル:VIOLETTE VOLYNKA Eau de Toiletto(ヴィオレットヴォリンカ オードトワレ)
ブランド:HERMES(エルメス)
香調:レザリー、フローラル
調香師:クリスティーヌ・ナジェル
発表:2022年
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ノート:ヴォリンカレザー、スミレ
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:5.5~6時間程度
放香性:★★☆☆☆+ 弱い~やや強い
エルメッセンス ヴィオレットヴォリンカって、どんな香り?
トップノート:レザーの薬品っぽさと甘いスミレ(20分)
砂糖漬けにしたスミレとレザーの匂いを混ぜたようなトップノート。
砂糖漬けと表現したが、強い甘さがあるわけではなく、ほのかなシュガーと花の風味を感じる程度。
主役はレザーの方で、なめし剤の薬品っぽさを強く感じる。
付けてから10分程すると、「砂糖漬け」ではなく「生花」っぽいスミレの香りに変化してきた。
ミドルノート:スミレとレザーの融合(50分)
ほんのりパウダリーで甘い石けん調の花の香りに、レザーの混じったミドルノート。
レザーはトップよりも落ち着いて、薬品っぽい”クセ”も減っている。
トップではスミレとレザーの香りが分かれていたが、ミドルでは非常に綺麗に溶け合っている。
ミドルの間にだんだんレザーは薄れていく。
ラストノート:色気のある終わり方(4.5時間)
石けん系の清潔感ある香りと、わずかに土っぽい”濁り”(パチョリとモス?)を感じさせるパウダリーな花の香りを混ぜ合わせたラストノート。
ケトン臭みたいな、独特の甘酸っぱい”クセ”も極少量混じっているようだ。
ラストに入ってからさらに1時間ほどすると、粉っぽいバニラの甘さもうすーく重なってきた。
しっかり香るのは付けてから1時間程で、その後は香り立ちは非常に淡く、肌の側で穏やかに漂っていた。
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ヴィオレットヴォリンカの解説と感想
ヴォリンカレザーとは
エルメッセンスコレクション、17番目の香りとして2022年に登場した「VIOLETTE VOLYNKA(ヴィオレットヴォリンカ)」の香り。
VIOLETTEとはスミレ、VOLYNKAとはヴォリンカレザーのことです。
その昔、独特の芳香と驚異の耐久性・撥水性を誇り、世界最高峰と呼ばれたロシアンレザー。
こちらはロシア革命の混乱の中で製法が失われてしまったのですが、1786年に200年もの間海底に眠っていたロシアンレザーが発見されたのです。
それからエルメスとイギリスの老舗タンナー「ベイカー社」の手によって、数年の歳月をかけて復活を遂げたのが「ヴォリンカレザー」。
乾燥粉砕されたオーク樹皮や白樺の樹皮等を用いて丁寧になめされた革は、スモーキーでウッディーな力強い香りがするそうです。
そんな特別なレザーとスミレの香りを組み合わせたのが、ヴィオレットヴォリンカという香水なのですね。
個々にエレガンスを象徴する花とレザーが、まるでかくれんぼをするように、自分の個性を交互に主張しあいます。共鳴し、補い合いながら、やがてスミレのもつパウダリーな優しさがレザーの力強さに混ざり、ともに声を合わせて語り始めるのです。
ークリスティーヌ・ナジェル(エルメスHPより)
トップノート、スミレとレザーの立ち上がり方が美しい
それでは、ヴィオレットヴォリンカを肌に一噴き。
この香水の魅力は、何と言ってもトップノートにあります。
平面に「スミレの香り」と「レザーの香り」があって、それらが磁石のように引き合ってぶつかり、山脈が出来るみたいに「人」字形ににょきっと立ち上がってくるイメージです。
砂糖漬け、もしくは生花のスミレの甘い香りとレザーの薬品っぽさがコントラスト豊かに、そして互いに上手く引き立て合っています。
ダイナミックなのに美しくまとまっていて、圧巻のトップノートです。
先ほど「人」と言いましたが、左側の上に乗っている方(一画目)がレザーで、右側の支えている方がスミレ。
主役はレザーになっています。
残念なことに、私の肌ではヴォリンカレザーに特徴的なスモーキーさは出ず、普通にレザーの香りがするなぁといった感じ。
ラストノートでは、うっすらパチョリ・モスとうっすら粉っぽバニラ、そしてケトンみたいな”一癖”を一つまみ混ぜたような、色っぽい香りになっていました。
レザーがメインの物は得てしてメンズ寄りの香調になりがちですが、こちらは非常にレディーな香りの香水です。
まとめ
今回は「エルメス/ヴィオレットヴォリンカ オードトワレ」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
ヴィオレットヴォリンカは、甘いスミレと薬品っぽさのあるレザーの組み合わせが美しい香水です。
特にトップノートが素晴らしいので、レザーもスミレも好き!という方は一度お試しあれ。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:HERMES公式ホームページ「オー ド トワレ 《ヴィオレット ヴォリンカ》」https://www.hermes.com/jp/ja/product/%E3%82%AA%E3%83%BC-%E3%83%89-%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%AC-%E3%80%8A%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88-%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%80%8B-V107106V0/