今回は「PARFUM SATORI(パルファン サトリ)桜 オードパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
桜は、桜餅すぎず、「桜イメージのフローラル」なだけでもない、桜花そのもののような香りがします。
さすが日本を代表するメゾンが作った「桜」だな…と、思わず唸った香水です。
この記事はこんな方にオススメ!
・パルファンサトリ、桜の香りについて詳しく知りたい
・桜の花の香りが好き
・春らしく、明るいフローラル香水が欲しい
PARFUM SATORI(パルファン サトリ)桜とは?
香水の基本情報
タイトル:Sakura Eau de parfum(サクラ オードパルファン)
ブランド:PARFUM SATORI(パルファンサトリ)
香調:フローラル
調香師:サトリ・オオサワ(大沢さとり)
発表:2004年
トップノート:シソ、チェリー
ミドルノート:サクラ、ジャスミン、ローズ
ラストノート:モス、ムスク、ウッディー、インセンス
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:4.5時間程度
放香性:★★☆☆☆ 弱い
桜(サクラ)って、どんな香り?
トップノート:シトラス寄りのハーバル(10分)
すっきりと、ハーバルな香りから始まる。
ハーバルと言っても草っぽい香りではなく、酸味があってどちらかというとシトラス寄りの香りだ。
青じそと言われればそのようにも思えるが、私にはバジルの香り(食べた時の匂いではなく、香水に使われている時のバジル)の方が近いように感じられた。
5分ほどすると香りに丸みが帯びてきて、フローラルの甘さが加わり始める。
ミドルノート:桜の花の香り(1時間15分)
フローラルが、香りの中心となる。
少しの酸味と塩気を含んだ明るい花の匂い。
基本的にはフレッシュフローラルなのだが、時折全身からふわっと立ち昇る香りにはパウダリーな甘さも感じられる。
”桜餅”ではなく、”桜イメージのグリーンフローラル”でもない。
桜の花の香りそのものが表現されていると思った。
ラストノート:モスの陰とパウダリーな甘さ(3時間)
モスの香りが出てきて、陰りのあるフローラルにシフトする。
ミドルまでの明るく透明感ある花の香りが中心にあるが、そこに”男性用整髪剤”の匂いを加えた感じ。
最後はお香系のパウダリーな甘さが残り、香りがフェイドアウトしていった。
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パルファンサトリ/桜の解説と感想
春の喜びを表す香り
日本のフレグランスメゾン、PARFUM SATORI(パルファンサトリ)が作った「Sakura(桜)」の香り。
平安の頃から日本人が愛してきた、桜花の香水です。
パルファンサトリの春の花と言えば「夜の梅」もありますが、こちらは薄暗さのあるフローラル・ウッディー調。
それに対して桜は、春の昼下がり、のどかな陽ざしを感じさせる明るいフローラルとなっています。
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夜の梅同様に、ブランドのホームページには万葉集からこんな和歌が掲載されていました。
『をとめらの かざしのために 遊士(みやび)をの 蘰(かずら)のためと 敷きませる
国のはたてに咲きにける 桜の花の にほひはもあなに』万葉集 若宮年魚麿
意味は「娘たちの頭挿(かざし)にするために、また風流な男たちの蘰(かずら)にするために、天皇が統治しておられるこの国の隅々にまで咲いている桜のなんと美しいことよ。」となります。
「夜の梅」に載っていた歌は、半ば恨み節のような情念の籠ったものでしたが、こちらは公的な場で詠まれた”お堅い”ご挨拶のような歌。
頭挿や蘰は、花や蔓、枝などを用いた髪飾りのことで、古代の日本ではそれらを身に着けることで植物のエネルギーを分け与えてもらえるものだと信じられていました。
香水「桜」は、新しい生命が芽吹く春を讃え、喜びを表現する香りなのですね。
「桜の花の香り」がする香水
さて、香りについて。
この香水に対して最も強く感じたのは、「さすが、日本のメゾンが作った桜の香水」ということです。
あからさまに桜餅の匂いに走ることもなく、かといって、「これは、桜…ではないよ?」と言いたくなる軽いグリーンフローラルなだけでもない。
「おぉ。ちゃんと桜だ!」と納得の匂いがします。
私は桜の匂いは大島桜(の近縁種かもしれない)でしか嗅いだことがありませんが、あの薄っすらと感じる桜餅と、ちょっとだけパウダリーであっさりした甘さの桜花の香り、それがこの香水のミドルノートには存在します。
パルファンサトリらしく強く香らず、思わず深呼吸して、肺の隅々にまで香りを取り込みたくなるような控えめさもまた、桜花の淡い香りとリンクするようです。
途中、「クリアなライトフローラル」の感じが、いわゆる”シャンプーの匂い”のように、人工的なものに思える部分もあったのですが、ラストではウッディーさが出てきて、一捻り効いたフローラルに変化します。
香り立ちは穏やかで、TPO問わず使いやすいフローラル香水です。
一年中綺麗に香ってくれそうですが、やはり桜の咲くころに纏いたい香りだと思います。
まとめ
今回は「パルファンサトリ/桜 オードパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
桜は、桜花そのものの香り。分かりやすい桜餅の匂いや”桜イメージ”のフローラルではなく、淡い桜の花の香りがします。
途中「シャンプーっぽいな」と思うところもありましたが、ウッディーさが出てくると一捻り効いたフローラルへと変化していきます。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:PARFUM SATORI公式ホームページ「桜 -Sakura-」https://parfum-satori.com/?pid=16537731