香水を使い始めると、「~系」という言葉を耳にすることが増えると思います。
今回は、「香水の『~系』って何だろう?」というお話です。
~系のことを「香調」と呼びますが、それを知ることで「この香水はどんな系統の香りなのかな~?」というのが分かるようになります。
この記事では「香調、基本の9分類」「それぞれの香調の特徴・説明」について説明していきたいと思います。
★だいたい知ってるよ!という方にはこちらの記事がオススメです。
今回は、香りの種類を表す言葉についてお話していきたいと思います。グルマン系、シプレ系、オリエンタル、ウッディ…etc。香りを表現するのに色々な言葉が使われていますが、これって結構わかりにくいですよね。 この[…]
香水の香調、基本の9分類
基本の香調、9種類
香水の「~系」のことを、「香調」と言います。
この香調は細かくは沢山あるのですが、おおまかには9種類に分けることができます。
その9種類とは、シトラス系・アロマティック系・フローラル系・フルーティー系・フゼア系・ウッディー系・シプレ系・グルマン系・オリエンタル系です。
また例えば、ブランドが公式に「この香水はシトラス系です」等と説明している場合でも、自分の肌に乗せたときには「え?フローラル系じゃない?」と思うといったように、説明と自分の感じ方が食い違うこともしばしば。
ですので、ブランドホームページの説明を読んだり販売員さんの説明を聞いたりするだけでは、その香水の香調を理解するには不十分ということです。
香調を図で理解する
香調を理解する上で、図で見ると分かりやすいと思うので作ってみました。
それぞれの香調の境界線はくっきり引かれているのではなく、境目はぼんやりしているイメージです。
また「横から見た図」も併せてご覧ください。
立体的にイメージすると、より理解が深まりますよ!
香水の表現の一つで「軽い」「重い」というのがありますが、「軽い」香調は爽快な香り、「重い」香調は重厚感のある香りのことです。
図の中では上に行くほど「軽い」香調、下に行くほど「重い」香調であることを示しています。
また厚み(高さ、幅)で、香りの持続性を表しました。
一般的に「重い」香りの方が、持続性も長い傾向があります。
香水の『~系』一覧、それぞれの特徴・説明
それでは、それぞれの香調がどんな香りか、簡単に説明していきますね!
★フゼア、シプレ、グルマン、オリエンタルについては、こちらの記事に詳しい説明があります。
今回は、香りの種類を表す言葉についてお話していきたいと思います。グルマン系、シプレ系、オリエンタル、ウッディ…etc。香りを表現するのに色々な言葉が使われていますが、これって結構わかりにくいですよね。 この[…]
●シトラス系
柑橘系の香りです。さっぱり爽やかで、真夏にも使いやすいものが多いのが特徴。
●アロマティック系
瑞々しい草・ハーブ、水辺を感じさせる香りなど。穏やかであっさりした香りが多いです。
●フローラル系
花の香り。甘く華やか、柔らかさを感じさせるものが多いです。
●フルーティー系
果物に由来する香り。元気で活発な印象で、甘さや酸味を含んだジューシーな香りが多いです。
●フゼア系
ハーバル・甘み・湿っぽさを掛け合わせた香り。ハーバルは「ラベンダー」、湿っぽさは「パチョリ」や「モス」で表現されていることが多いです。
●ウッディー系
樹木に由来する香り。森の中にいるような安定感のある香り、落ち着いた香りが多いです。
●シプレ系
「シトラス」→「華やかなフローラル」→「パチョリ、モス、ベチバーなど」と変化する香り。華やかでエレガントな印象を与えます。
●グルマン系
お菓子のような、甘く美味しそうな香り。濃厚で、秋冬に似合う香りが多いです。
●オリエンタル系
スパイスや樹脂、動物性香料などを組み合わせた重厚感のある香り。官能的な印象のものが多いです。
まとめ
今回の話をまとめると…
✓ 香調は大きく、9つに分けることができる
✓ ブランドが公式に説明している香調のとおりに、自分が感じるとは限らない
✓ 軽快なものから重厚感のある香調までさまざま
当サイトの各レビューページでは、この基本の9分類+そこから派生した細かい香調に分けて、それぞれの香水をご紹介しています。
「香調はどんな風に分かれているのかな」というのを知ると、説明を読むだけでも香りのイメージが持ちやすくなりますよ。
香水ライフにお役立てくださいますと幸いです。