今回は「OFFICINE UNIVERSELLE BULY(オフィシーヌ ユニヴェルセル ビュリー)グロゼイユ・ドゥ・スカンジナーヴ・エ・トマト・デュ・ペルー(赤すぐり、トマトの香り) オー トリプル」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
グロゼイユ・ドゥ・スカンジナーヴ・エ・トマト・デュ・ペルーは、レ ジャルダン フランセ(菜園の香り)コレクションの中の一つ、赤スグリ(レッドカラント)とトマトの香水です。
赤すぐりの、甘酸っぱいベリー系の香りが主役。
野生のベリーや若草、乾いた畑の土といった「田舎の豊かな自然」をイメージさせる香水だと思います。
この記事はこんな方にオススメ!
・ビュリー、グロゼイユ・ドゥ・スカンジナーヴ・エ・トマト・デュ・ペルーの香りについて詳しく知りたい
・野菜が主役の香水に興味がある
・ベリー系の香りが好き
BULY(ビュリー)グロゼイユ ドゥ スカンジナーヴ エ トマト デュ ペルーとは?
香水の基本情報
タイトル: Groseille de Scandinavie et Tomate du Pérou(グロゼイユ・ドゥ・スカンジナーヴ・エ・トマト・デュ・ペルー オー トリプル)
ブランド:OFFICINE UNIVERSELLE BULY(オフィシーヌ ユニヴェルセル ビュリー)
香調:フルーティー、ハーバル
調香師:ー
発表:2023年
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オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー オー・トリプルグロゼイユ・ドゥ・スカンジナーヴ・エ・トマト・デュ・ペルー 75ml [731995] |
ノート:トマト、グロゼイユ(赤すぐり)、ベルガモット、ローズマリー
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:4時間程度
放香性:★★☆☆☆ 弱い
グロゼイユ・ドゥ・スカンジナーヴ・エ・トマト・デュ・ペルーって、どんな香り?
トップノート:若草とベリー味のキャンディー(20分)
黄緑色の柔らかな葉を持つ若草のような青々しさと、ベリー調の甘酸っぱい香りから始まる。
「ベリー味のキャンディー」のような、可愛らしい雰囲気の甘さがある。
だが甘いだけではなく、ローズマリーのハーバルさも効いており、爽やかで明るい香りになっていた。
ミドルノート:ベリーにローズマリーのほろ苦さ(1時間15分)
香りの変化は殆どないままに、若草のようなハーバルさが引いていく。
「グリーンな香り」と「ベリーの甘酸っぱい香り」の2つが軸となっていたが、ベリーをメインに据えて、グリーンはサブに回った感じ。
しかし、単調なベリーの香りというわけではない。
背後には生のローズマリーの葉を手で揉んだ時のような、ほろ苦さや えぐみもある。
この苦み・えぐみは、乾燥させたハーブや茶葉のようにも感じられた。
ラストノート:乾いた大地(2.5時間)
ベリーの甘酸っぱいフルーティーな香りも薄れていき、ほろ苦さが淡く肌に残る。
ローズウッドのような、くすんだ甘さを持つ柔らかいウッディーもある。
これが、「水やり前の畑の乾いた土」を想起させた。
そしてそのまま香りがフェイドアウトしてく。
全体的に見ると、野生のベリーのような甘酸っぱさや草原、畑の土といった「田舎の豊かな自然」をイメージさせる香りになっていると思う。
香り立ちも穏やかで、ユニセックスに使いやすいベリー系香水だ。
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ビュリー/グロゼイユ・ドゥ・スカンジナーヴ・エ・トマト・デュ・ペルーの解説と感想
トマトは香らない
2023年にオフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーより登場した「Les Jardins Français(レ・ジャルダン・フランセ)/菜園の香り」コレクションの6つの香り。
本ページでは「赤すぐり」と「トマト」の香り、「Groseille de Scandinavie et Tomate du Pérou(グロゼイユ・ドゥ・スカンジナーヴ・エ・トマト・デュ・ペルー)」についてご紹介しています。
香水名を直訳すると、「スカンジナビアの赤スグリとペルーのトマト」となります。
グロゼイユとは、赤スグリ(フサスグリ/レッドカラント)のこと。
ヨーロッパでは盛んに栽培されており食用にされますが、酸味がとても強く、生食ではなく加糖してジャムやソースに使われるベリーです。
それにトマトが加わった香りが、こちらの香水(トマトの原産はペルーですね!)。
発売されたころ、丁度「野菜の香水が欲しいなぁ」と思っていたので一も二もなく飛びついたのですが、中でも最も期待が大きかったのがこの香りです。
その時探していたのが、「トマト・オリーブオイル・レタス」を組み合わせた香水だったので…。
でも実際に纏ってみると、トマトは私には全く感じられず、赤すぐりがメインで香っていました。
甘酸っぱい軽やかな香りで好きな系統ではあるのですが、私はもっとトマトが欲しかった…。
名脇役として登場するのは「ローズマリー」
この香水で、トマトの代わりに名脇役として登場するのが「ローズマリー」です。
「加糖された赤スグリ」を思わせる、美味しそうなベリー系キャンディーの甘酸っぱい香りが主役ですが、”草っぽい”香りもあるのが分かります。
この「若草のような青さ」はローズマリーかと思うのですが、これはフレッシュなローズマリーの葉に触れた時のような「苦み」や「えぐみ」を含んでいます。
しかも「フレッシュハーブ」のまま終わるのではなく、終盤にかけては「ドライハーブ」へと姿を変化させるのが面白い。
調味料売り場にあるような、乾燥粉砕したローズマリーの香りへと変わっていくのです。
そしてそれが、最終的には「乾燥した土」のイメージへと繋がります。
トマトの故郷、アンデスの高地は降水量がとても少ない乾いた大地。
トマトそのものの匂いは分からないけど、トマトの育った土壌の匂いを感じているのだろうか…。
…考えすぎか・笑。
さて、最後にブランド公式の説明を載せておきたいと思います。
かつて植物学者が、その色と輝きから「黄金のりんご」と名付けた、堂々たる輝きを放つインカ原産のトマト。その夏の太陽を思わせる香りに、北国のグロゼイユのはつらつとした酸味をふくんだアクセントで躍動感を加えて。かすかな甘さとぬくもりの朧げな光のなかに、陽気なべルガモットのグリーン、いきいきとしたローズマリーの新鮮な茎の香りが弾けるようです。
ービュリー公式ホームページより
田舎ののんびりした日差しの下で野生のベリーを摘んでいるような、元気な甘酸っぱさを感じられる香水です。
まとめ
今回は「ビュリー、グロゼイユ・ドゥ・スカンジナーヴ・エ・トマト・デュ・ペルー(赤すぐり、トマトの香り) オー トリプル」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
グロゼイユ・ドゥ・スカンジナーヴ・エ・トマト・デュ・ペルーは、野菜の香りを主役にした「菜園の香り」コレクションの中の一本。
「ベリーの甘酸っぱさ」を中心に、「草原のような青々しさ」や「ハーブのほろ苦さ・えぐみ」が重なって香ります。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:OFFICINE UNIVERSELLE BULY公式ホームページ「オー・トリプル『グロゼイユ・ドゥ・スカンジナーヴ・エ・トマト・デュ・ペルー』」https://buly1803.jp/products/eau-triple-groseille-de-scandinavie-et-tomate-du-perou