今回は「JO MALONE LONDON(ジョーマローン)フィグ&ロータスフラワー コロン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
フィグ&ロータスフラワーは、瑞々しいイチジクの葉と果実、そして水辺を感じさせる蓮の花の爽やかな香りです。
世界七不思議のひとつ、バビロンの空中庭園をイメージして作られた香水。
この記事はこんな方にオススメ!
・ジョーマローン、フィグ&ロータスフラワーの香りについて詳しく知りたい
・爽やかで瑞々しい香りが好き
・不思議な話が好き
JO MALONE(ジョーマローン)フィグ&ロータスフラワーとは?
香水の基本情報
タイトル:Fig & Lotus Flower Cologne(フィグ&ロータスフラワー コロン)
ブランド:JO MALONE LONDON(ジョーマローン ロンドン)
香調:フルーティー、ウォータリー
調香師:Alexis Dadier(アレクシス・ダディエ)
発表:2020年
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トップノート:フィグリーフ、シトラスノート
ミドルノート:ロータスフラワー、ネロリ
ラストノート:ベチバー、ホワイトムスク
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:5時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
フィグ&ロータスフラワーって、どんな香り?
トップノート:レモン水とイチジク(30分)
イチジク果実に齧りついた瞬間の「ナッツのような篭った感じ」「滲み出る樹液のようなエグみとミルキーな感じ」「水分たっぷりのフルーティーさ」「葉の持つグリーンさ」といった香りが広がる。
レモン系の酸味と「水」を思わせるアクアティックな香りもあり、「よく冷えたレモン水に、切ったイチジクをたっぷり入れたドリンク」といったイメージが頭に浮かんだ。
ミドルノート:主役はロータスフラワーに(1.5時間)
香りの主役が、フィグからロータスに変化してくる。
水辺を感じさせるウエットな香りとシトラスフローラル系の爽やかさで、ほのかな甘さも混じっている。
その背後に、トップから残るイチジクの樹液のようなエグみとグリーンさもあるが、これは時間とともに薄れていく。
ネロリは、私の肌では特に感じなかった。
ラストノート:香りがまろやかになる(3時間)
香調の変化は殆ど無いが香り立ちは弱まり、イチジクのエグみのようなツンツン尖った要素がなくなる。
ベチバーやムスクは、はっきりとは香らない。
最後の方で少し「ベチバーの根っこっぽさがあるかなぁ?」くらい。
トップ~ラストまで、香りの変化は少なめだった。
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ジョーマローン/フィグ&ロータスフラワーの解説と感想
バビロンの空中庭園をイメージした香水
2020年にジョーマローンロンドンより「ロスト イン ワンダー」をテーマに作られた2つの香り――「Fig&Lotus Flower(フィグ&ロータスフラワー)」と「Cypress&Grapevine(サイプレス&グレープバイン)」。
Lost in Wonderは「不思議の中で彷徨って」みたいな意味ですが、こちらは世界七不思議のひとつ「バビロンの空中庭園」をイメージして作られた香りです。
空中庭園と聞くとラピュタのような天空に浮かぶイメージを持ちますが、そうではなく、梁に土を厚く被せ、その上に沢山の樹木や花を植えたものだそう。
見る者の頭上高くに広がる、壮大な建築物だったと言われています。
一説によると、新バビロニア帝国の王・ネブカドネザルⅡ世(治世は紀元前605-562年)が、王妃の望郷の念を慰めるために作ったとされています。
しかし、この空中庭園はバビロンには無かったのではないか?そもそも存在しなかったのではないか?など多くの謎を残したまま…。
そんな不思議な庭にある植物の香りが、この香水では表現されているのですね。
古代の空中庭園の煌めくような池に浮かぶ甘美なロータスーフラワーからインスパイアされた香り。繊細でみずみずしい花びらが涼しげに水路を流れています。ジューシーなフィグが豊かな木々を織りなします。洗練された風景を連想させるような落ち着いたネロリが、ライト フローラルの香りに加わります。
ージョーマローン公式より
不思議な植物、イチジクと蓮の花
さて、香水名のフィグとはイチジク、ロータスフラワーとは蓮の花のことです。
この2つの植物が並んでいるのを見ると「キリスト教と仏教?」と思ってしまいますよね。
知恵の実を食べて”羞じらい”を知り、イチジクの葉で体を隠したアダムとイブ。
(知恵の実はリンゴではなくイチジクという説もあります。)
そして泥の中から美しい花を咲かせることから、仏教の中で大切にされる蓮。
(ブッダが歩いた跡には、蓮の花が咲いたそうです。)
この2つは不思議パワーを持っていそうな組み合わせで、ロストインワンダーのテーマに相応しい植物と言えるのではないでしょうか。
なんか雑談だけでここまで書いちゃったけど、最後にちょこっと香りについてもコメントを。
フィグ香水は葉っぱ系と果実系に大きく分かれますが、この香水ではそのどちらをも感じることができます。
また、フィグリーフらしい樹液のようなエグみが強め。
このエグみは”鼻ツンツン系アルデヒド”に由来する香りのように感じました。
●「鼻ツンツン系アルデヒドってなんやねん」という事については、こちらに載せています。
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まとめ
今回は「ジョーマローン/フィグ&ロータスフラワー コロン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
フィグ&ロータスフラワーは、フレッシュなイチジクの葉と果実に蓮の花のウォータリーな香りを組み合わせた香水です。
イチジクと蓮は宗教的なシンボルにもなっており、どこか不思議なイメージの植物。
古の空中庭園に相応しい、爽やかな香りです。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:JO MALONE日本公式サイト「Fig & Lotus Flower Cologne」https://www.jomalone.jp/product/25946/79589/colognes/fig-lotus-flower-cologne