今回は「TOM FORD(トムフォード)エレクトリックチェリー オードパルファム」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
エレクトリックチェリーでは、甘酸っぱいチェリーと、炭酸が弾けるような躍動的なジンジャーが香ります。
恋する時の胸の高鳴りや、電気が走るような感覚を表現した香水です。
この記事はこんな方にオススメ!
・トムフォード、エレクトリックチェリーの香りについて詳しく知りたい
・明るく爽やかなチェリーの香水が欲しい
・ロストチェリー、チェリースモーク、エレクトリックチェリーの違いが知りたい
TOM FORD(トムフォード)エレクトリックチェリーとは?
香水の基本情報
タイトル:ELECTRIC CHERRY Eau de Parfum(エレクトリック チェリー オードパルファム)
ブランド:TOM FORD(トムフォード)
香調:フルーティー
調香師:ルイーズ・ターナー
発表:2023年
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トップノート:モレロチェリー、ジンジャー
ミドルノート:ジャスミンサンバック
ラストノート:アンブレットリド、ピンクペッパー
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:4.5~5時間
放香性:★★★☆☆ やや強い
エレクトリックチェリーって、どんな香り?
トップノート:酸っぱいチェリーと炭酸の爽やかさ(30分)
酸味の強いチェリーと、シュワシュワと炭酸が弾けるような冷たい爽やかさから始まる。
ショウガそのものの匂いはしないが、この炭酸っぽい部分がショウガの香りなのかな?と思った。
5分程すると、少しずつムスク系の甘さも出始める。
ミドルノート:軽いフローラルが混じる(45分)
フローラルの要素を感じ始めたら、ミドルに入る。
トップまでの酸っぱいチェリーと炭酸系の爽やかさ、ムスキーな甘さに、軽やかな花の香りが混じっている形なので、ジャスミンだけが強く香るわけではない。
また、ジャスミンと言ってもホワイトフローラルの華やかな甘さやインドール感(生花の持つ、鼻にツンとくる匂い)は少なく、チェリーのフルーティーさもしっかりしているので、ジャスミンが苦手な方でも付けやすいと思う。
ミドルの間に、炭酸っぽい爽やかさは抜けていき、ムスキーな甘さが強くなっていく。
ラストノート:明るくムスキーな甘さ(3.5時間)
酸味の和らいだチェリーに、ムスクの温もりある柔らかな甘さが加わり、ドライダウンに向かう。
アニマリックで濃厚なムスクではなく、穏やかで明るい甘さと清潔感を感じさせるタイプのムスク香だ。
そこに、サンダルウッド系のドライな木の香りも少し混じっている。
次第にチェリーの香りも薄れ、ムスキーな甘さを肌に残しフェードアウトしていった。
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トムフォード/エレクトリックチェリーの解説と感想
恋する胸の高鳴り
ロストチェリー、チェリースモークに続き、トムフォード「チェリー3部作」の一つとして登場した、「ELECTRIC CHERRY(エレクトリックチェリー)」の香り。
それぞれに含みを持った香水名が付けられており、ロストチェリーは「失われたヴァージン」、チェリースモークは「超絶セクシーなヴァージン」という意味に受け取ることができます。
ELECTRICも通常は「電気的な」という意味で使われますが、そこから派生して「電撃的な」「刺激的な」という意味も持っています。
ですので、エレクトリックチェリーは「痺れるほど刺激的なヴァージン」という意味なのでしょう。
さて、トムフォード氏はこの香水について 次のように説明しています。
ELECTRIC CHERRYは、はつらつとしていると同時に遊び心があり、気のあるそぶりを見せる、ロマンスの始まりのステージを捉えた香りです。
ートム・フォード
チェリー3部作は、トム・フォード氏の言うところの”チェリー体験”(言い方な・笑)に紐付いた香りとして作られているのでしょうね。
ロストチェリーではジャスミンの白いシーツをチェリーの赤い果汁で染めるような”体験”そのものを、甘美で官能的に、そしてロマンチックに描いています。
また、チェリースモークでは”チェリー体験”の暗い側面が、スモーキーで ややダークな香りとして表されています。
そしてエレクトリックチェリーでは、「肉欲」の部分ではなく「感情」の面を強く捉えた香りなのかと思います。
「これは恋に発展するのか、しないのか?」というドキドキ感や心に電気が走るような感覚を、甘酸っぱいチェリーと炭酸が弾けるようなジンジャー、そしてアンブレットリドの明るい甘さを用いて表現しているのだと思いました。
ロストチェリー、チェリースモーク、エレクトリックチェリーの違い
さてロストチェリー、チェリースモークと比べると、エレクトリックチェリーにはどんな香りの違いがあるのでしょうか。
この3つの中では、エレクトリックチェリーだけ香りの系統が違います。
ロストチェリーとチェリースモークは「しっとり色っぽい感じ」や「お酒っぽさ」を感じさせるのですが、エレクトリックチェリーは明るく、爽やかさすら感じさせるチェリー香水になっているのです。
トップのチェリーも酸味が強く爽やかですし、ミドルのサンバックジャスミンも軽やかにチェリーと混じります。
”色っぽい”ではなく、”ヘルシー”なジャスミン香です。
ロストチェリーでもジャスミンが出てきますが、 こちらはインドール感も強めで かなり色っぽい香り。
同じ「チェリーにジャスミン」でも、印象が全然違います。
3作とも「甘さ」の要素がありますが、ここにも違いがあります。
ロストチェリーではグルマン系の美味しそうな甘さ、チェリースモークでは樹脂系の柔らかな甘さ、そしてエレクトリックチェリーではアンブレットリドのムスキーでクリーンな明るい甘さが香ります。
他の2つは「重さ」や「甘さ」があり 秋冬向けの香りかと思いますが、エレクトリックチェリーは「軽さ」のあるチェリー香水。
一年を通して 付けやすい香りかと思います。
まとめ
今回は「トムフォード/エレクトリックチェリー オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
エレクトリックチェリーは、酸味の強いチェリーやシュワシュワ弾けるようなジンジャーが爽やかに香ります。
そのベースには、明るくクリーンなムスク香があり、トムフォードの他2作のチェリー香水に比べて「軽い」仕上がりとなっています。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:TOMFORD公式ホームページ「ELECTRIC CHERRY EAU DE PARFUM」https://www.tomford.com/electric-cherry-eau-de-parfum/TCRM01.html