今回は「HERMES(エルメス)アンブル ナルギレ オードトワレ」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
アンブルナルギレは、アップルパイから流れ出てきた「蜜」のような香り。
甘い洋酒やタバコリーフの苦み、スパイシーさも効いており、「大人向け、夜のデザート」といった香りになっています。
この記事はこんな方にオススメ!
・エルメス、アンブルナルギレの香りについて詳しく知りたい
・アップルパイみたいな美味しそうな香りが好き
・甘い洋酒の香りが好き
HERMES(エルメス)エルメッセンス アンブルナルギレとは?
香水の基本情報
タイトル:AMBRE NARGUILE Eau de Toilette(アンブル ナルギレ オードトワレ)
ブランド:HERMES(エルメス)
香調:グルマン、スパイシー
調香師:ジャン=クロード・エレナ
発表:2004年
ノート:
シナモン、ハニー、ラム、ローストセサミシード、アンバー、ラブダナム、バニラ、トンカビーン、ベンゾイン、キャラメル、タバコリーフ、ムスク
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:7時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
エルメッセンス アンブルナルギレって、どんな香り?
トップノート:アップルパイの蜜の部分(20分)
シナモンのスパイシーさ、ブランデーのようなフルーティーな洋酒、ハニーの甘さ。
これらが混じったトップノートで始まる。
知っている中では、「アップルパイの中身」の香りが最も近い。
リンゴの部分ではなく、一緒に詰まっている とろっとした「蜜」のような”エキス”部分の匂いがする。
洋酒感があることで、”大人向けのお菓子”といった印象だ。
ミドルノート:甘い洋酒、タバコリーフ、干しプルーン(1.5時間)
甘い洋酒に、タバコリーフの苦味やスパイシーさをうっすらと加えた香りに変化する。
干しプルーンのような、ねっとり感のあるフルーティーさも感じる。
ここまでくると「アップルパイ」っぽさは薄れるのだが、蜜感のある甘さは まだ十分に楽しむことができる。
ラストノート:甘いアンバー(5時間)
蜜っぽさが薄れていき、バニラの効いたアンバーの甘い香りでドライダウンに向かう。
背後にはウッディーさもある。
シナモンやタバコリーフのスパイシーな部分も薄く残っているが、香りの中心にあるのはアンバーのオリエンタルな甘さだ。
全体を通して、香り立ちはそこまで強くないが甘さはしっかりしており、秋冬向けの香調となっていた。
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エルメス/アンブルナルギレの解説と感想
蜜入りタバコリーフの香り
HERMES(エルメス)の「エルメッセンス」シリーズより、2004年に登場した「AMBRE NARGUILE(アンブルナルギレ)」の香り。
エルメッセンスシリーズ立ち上げ当初の、4種類のうちの一つです。
こちらの香水名を日本語にすると、AMBRE(アンブル)は「アンバー」、 NARGUILE(ナルギレ)は「水タバコ」という意味になります。
日本では「水タバコ」より「シーシャ」と言った方が馴染みがあるかもしれませんね。
(なんか最近、シーシャバーがいっぱいできてますよね?)
シーシャの発祥については諸説あるようですが、中近東あたりで生まれたという説が有力だそうです。
様々なフレーバーで楽しむ方が多いシーシャですが、フレーバーの起源はエジプト。
タバコリーフを蜂蜜や糖蜜で固めたものを使っていたのが始まりだそうです。
アンブルナルギレにおいても、「蜜っぽい甘さ」というのがキーノートになっています。
この”蜜感”は、シーシャに使われる「蜜入りタバコリーフ」の香りを表現しているのですね。
艶めかしい、アップルパイ
さて、ブランドによると「アンブルナルギレ」はこんな香りだそうです。
(抜粋)アンバーは、西洋にとっての東洋の香り。熱く、なまめかしく、うっとりと官能的ですらあります。幻想的なアンバーに、わたしの愛する東洋の思い出を重ねました。水たばこの匂いに果物や蜜、スパイスの香りが溶け合って鼻をくすぐります。揺らめく紫煙に甘い陶酔感が広がっていく雰囲気を感じてください。
ージャン=クロード・エレナ
説明にある通り、タバコリーフと干しプルーンのような果物、ハニー、シナモンを中心としたスパイシーさがしっかりと感じられます。
トップではタバコリーフは控えめで フルーティーさとシナモンが強いからか、まるで齧ったアップルパイから とろっと流れ出てきた蜜のような香りになっています。
しかし、この香水の素晴らしい所は、アップルパイと言っても「甘くて、美味しくて、キュート」な香りにはならない点です。
ブランデーのような甘く こっくりとした洋酒の香りが、トップからミドルにかけて長く続き、「大人向け、夜のデザート」に仕立てられているのです。
説明文にある通り、「艶めかしく、うっとりと官能的」な甘さです。
ですので、「純粋なお菓子のような甘さ」や「”可愛さ”のあるグルマン系の香り」とは少し違っています。
アンブルナルギレは、「甘い洋酒系の香り」や「タバコリーフの苦み・スパイシーさ」、「官能的な蜜っぽい甘さ」を求める方におすすめの一本です。
まとめ
今回は「エルメス/アンブルナルギレ オードトワレ」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
アンブルナルギレは、ブランデーのような甘い洋酒やシナモンを効かせたアップルパイの「蜜」、タバコリーフの苦み・スパイシーさを感じさせる香りです。
最後は、うっとりと甘いアンバーを主役にしてドライダウンします。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:HERMES公式ホームページ「オードトワレ 《アンブル ナルギレ》」https://www.hermes.com/jp/ja/product/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%AC-%E3%80%8A%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB-%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%AC%E3%80%8B-V20282/