【フラッサイ】ティエンディの香水レビュー|仙人の桃

今回は「FRASSAÏ(フラッサイ)ティエン ディ オードパルファム」について、私の肌で実際に使った感想・香り心地を詳しくレビューしたいと思います。

 

ティエンディは、神秘の桃「仙桃」をテーマにした香水です。

私の肌では、紅茶・桃果汁・お香のスモーキーさの3つの要素が”ゆらゆら”漂うような香りとなっていました。

 

当ページでは、ティエンディの「基本的な情報」「香りの変化」「詳しい感想」などを掲載しています。

この記事はこんな方にオススメ!

・フラッサイ、ティエンディの香りについて詳しく知りたい

・可愛く明るい香りより、やや影のある香りの方が好き

・神秘的なテーマの香水が欲しい

FRASSAÏ(フラッサイ)ティエンディとは?

香水の基本情報

タイトル:TIAN DI Eau de parfum(ティエン ディ オードパルファム)

ブランド:FRASSAÏ(フラッサイ)

香調:フルーティー

調香師:オリビエ・ギロティン

発表:2017年

ノート:

ジンジャー、ガルバナム、スターアニス、オリバナム、ピーチ、赤い菊、オリス、サンダルウッド、チャイニーズ インセンス、トンキンムスク

持続性、強さ、どんな香り?(チャート)

持続性:6~6.5時間程度

放香性:★★★☆☆+ やや強い~強い

【フラッサイ】ティエンディ、香水イメージチャート

ティエンディの香りの変化

トップノート:桃とスモーキーな紅茶(40分)

スモーキーな紅茶に桃果汁をたっぷり注いで、洋酒を一垂らし。

そんな香りでこの香水は幕を開ける。

桃のフルーティーさが香りの中心にあるのだが、フルーツキャンディーのような鋭く甘いピーチではない。

スモーキーな香りがある事で明度が抑えられ、ゆったり落ち着きのあるピーチ香水になっている。

ミドルノート:スモーキーさが増す(1時間)

トップからミドルにかけての香りの変化は殆どない。

相変わらず、スモーキーな紅茶と桃果汁のブレンドといった感じ。

ただ、もう洋酒っぽさは感じなくなったのと、お香のスモーキーさがトップより多少強まったかな。

トップ同様に、”薄暗い”とまではいかないが、”明るさを抑えた”桃の香りが続く。

ラストノート:香りが淡くなっていく(4.5時間)

やはり香りの変化は殆どないのだが、全体的に匂いが淡くなってくる。

お香系のスモーキーさと甘さ、そしてお茶の苦みと桃が薄く重なっている形。

ラストの辺りでパチョリの暗さやウッディーな香りを感じることもあるが、この記録を取っている日はそれらは出なかった。

 

トップから振り返ってみても香りの変化は少ない、シングルノート様。

香り立ちはあまり強くないのだが、ふとした拍子に香りがフワっと立つ様が心地よかった。

香り持ちも良い方だと思う。


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フラッサイ/ティエンディの感想と口コミ

仙桃をテーマにした香水

2013年にスタートした、アルゼンチンの香水ブランド「FRASSAÏ(フラッサイ)」。

ブランドの創設者は、ブエノスアイレスご出身のナタリア・オウテダ氏です。

「スローパフューム」というテーマのもと、ゆったり時間を掛けて育まれた香りがブランドの特徴となっています。

 

そんなフラッサイより、2017年に登場した「TIAN DI(ティエンディ)」の香り。

中国語でtianは天、diは大地という意味。

ですので、ティエンディは「天地」という意味を持った香水となります。

 

ブランドでは、ティエンディについてこのように説明しています。

(抜粋)神秘的な崑崙山脈(※1)の雲に隠された庭園にある、西王母(※2)の桃の木は、天と地を結ぶ梯子です。3000年に一度桃が熟し、盛大な宴が開かれます。シンプルな上品さと落ち着いた美しさを持つティエンディは、香りの儀式でこの神秘的な交わりへと誘います。

ーFRASSAÏ公式ホームページより(訳・たゆた)

※1:コンロン山脈、中国西部にある山脈。

※2:シーワンムー、天界の女王である女仙人。

 

なんと、不老長寿の桃「仙桃」をテーマにした香水なのですね。

ノートにもスターアニス(中国原産のスパイス、八角)や菊(これも中国が原産)、中国のお香やトンキンムスク(チベット~中国あたりに生息する「ジャコウジカ」の分泌物)といった、”中国”を連想させるものが並んでいます。

紅茶とお香が揺れ動く

私の肌では、もう一つ中国を連想させる香りが出てきます。

それは「スモーキーなティー」の香り。

ノートにはティー系の香りはリストされていないのですが、私の肌と鼻だと紅茶っぽくなるのです。

そしてスモークドティーといえば、中国紅茶の「正山小種(ラプサンスーチョン)」が有名ですよね。

 

ラプサンスーチョンの話は、こちらの記事にも出てきます。

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もっともティエンディには、ラプサンスーチョンのような強い癖を持った薫香はありません。

また、紅茶といっても半分くらい果汁が入ったフルーツティーや、紅茶まで微妙に発酵しきっていない”ギリ・ウーロン”みたいな、「曖昧な紅茶」といったイメージ。

香り高い紅茶その物の匂いともまた違うのです。

 

そんな紅茶は ゆるくとろみがかった桃の果汁とブレンドされ、液面がたぷんと揺蕩うように、ゆったりとした波紋を描きます。

 

時間の経過と共にお香のスモーキーさは増し、その煙の粒に暖色の光が当たって空中に漂っているかのような、神秘的なイメージをもたらします。

そしてその煙のスクリーンに、桃のシルエットがぼんやり映し出されているみたい。

 

付け始めから終わりまで、一貫して香りのイメージが変わりませんでした。

紅茶と桃とスモーキーさの組み合わせといった形。

液面が”ゆらゆら”、お香の煙も”ゆらゆら”。

 

そして全体的に淡く色彩が失われていき、最後には白に近いグレーに染まって、何も見えなくなる。

そんな香りの終わり方も、とても美しいと思いました。

まとめ

今回は「フラッサイ/ティエンディ オードパルファム」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。

ティエンディは、スモーキーで明るさを抑えた桃の香りになっています。

中国の仙女の庭に生まれる、神秘的な桃がテーマの香水です。

香り選びの参考になれば嬉しいです♪

★「神秘的な香水」が好きな方はこちらの記事もオススメです。

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参考:FRASSAÏ公式ホームページ「Tian Di Eau de Parfum」https://www.frassai.com/fragrance/p/tiandi

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