今回は「DIOR(ディオール)メゾンクリスチャンディオール テ カシミア オードゥパルファン」について、どんな香りかご紹介したいと思います。
テカシミアは、爽やかさと優しく丸みを帯びた「お茶」の香り。
個人的にはカシミアというよりは、ふかふかの真綿に包まれるような温もりを感じる香水です。
この記事はこんな方にオススメ!
・メゾンクリスチャンディオール、テ カシミアの香りについて詳しく知りたい
・お茶系の香水が欲しい
・爽やかさと温もりを兼ね備えた香りを探している
DIOR(ディオール)メゾンクリスチャンディオール テカシミアとは?
香水の基本情報
タイトル:THÉ CACHEMIRE(テ カシミア オードゥパルファン)
ブランド:CHRISTIAN DIOR(クリスチャン・ディオール)
香調:ティー、ライトフローラル
調香師:フランソワ・ドゥマシー
発表:2018年
トップノート:プチグレン、レモン、ベルガモット、ビターオレンジ
ミドルノート:ホワイトティー、ブラックカラント、ローズ、ヘディオン、ハニーサックル、マグノリア
ラストノート:マテ、イソイースーパー、ムスク、オリス
持続性、強さ、香りのチャート
持続性:4時間程度
放香性:★★★☆☆ やや強い
メゾンクリスチャンディオール テカシミアの香りの変化
トップノート:甘くないレモンティー(20分)
つけた瞬間、お茶系の爽やかな香りが広がる。緑茶のような苦味はなく、クセや甘みのないレモンティーのような香りだ。
2、3分程でお茶っぽい香りは控えめになり、プチグレンの透明感や青っぽさと、レモンの香りが混ざったような匂いになる。
トップノートはこれらの爽やかな香りで過ぎて行く。
ミドルノート:酸味のあるフローラル(1時間10分)
付けたてのティーの香りが戻ってくる。
明るく爽やかなお茶の香りだが、ひんやりとした感じはない。かといって「暖かいお茶」というわけでもなく、常温のぬるいようなゆったりとした雰囲気がある。
お花の香りは、お茶の匂いの後ろに隠れてあまり強くは感じない。
私には、お花の中でもヘディオンやスイカズラ(ハニーサックル)の爽やかな甘さ+酸味ある香りが強く感じられた。
マグノリアほどのはっきりした酸味ではないが、「酸っぱいお花」の香りだと思う。
ラストノート:くすんだ香り(2.5時間)
ホワイトティーのお茶系の香りが消え去り、ラストノートに入る。
ウッディーな香りとも土っぽい香りとも違うのだけど、”くすみ”がかった香りだ。
トップからミドルまで感じていた爽やかで酸味と甘味を併せ持った香りから、お茶の要素を取り除き、香りを濁らせたような感じになっている。
私はラストに入る頃にはお茶の匂いが消えてしまったけど、体温の低い人など香り持ちの良い方ならもっと長くお茶の匂いが残り、そのままくすんだ感じに香ってくれそうな気もする。
トップ、ミドルに比べると香りのトーンは落ち着いているのだが、だからといって暗く重い印象ではない。
ゆったりと真綿に包まれているような、優しい匂いが最後まで続いた。
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ディオール/テカシミアの解説と感想
自然体で「ゆとり」を感じさせる、ホワイトティーの香り
メゾンクリスチャンディオールコレクションの一つ、「THÉ CACHEMIRE(テカシミア)」の香り。この香水の主役は「THÉ 」即ち「お茶」の香りとなっています。
紅茶、緑茶などお茶にもいろいろあるけれど、テカシミヤの”テ”はホワイトティーの香り(に、マテ茶も少し)。
レモンティー様の爽やかさを含み、しかしペットボトルの紅茶飲料のように人工的な甘さは感じません。すっきりした香りです。
調香師フランソワ・ドゥマシー氏は語ります。
(抜粋)これはカシミアのセーターのようにやわらかく贅沢なコンポジションです。ほんのりスモーキーに香るパワフルかつ繊細なホワイトティーが、マテのニュアンスが添えられたローズの香りに染み渡ります。
ーフランソワ・ドゥマシー
なるほど。爽やかなだけではない、カシミアのような滑らかな手触りと温もりを感じさせてくれるお茶の香りのようです。
個人的には「カシミアのセーター」と言うよりは「ふかふかの真綿」、「温かいお茶」と言うよりは「人肌程度のぬるいお茶」といった印象を受けました。
自然体でゆったりした”ゆとり”を感じさせる、お茶系の香水だと思います。
春霞のようにくすんだ「お茶」
テカシミヤを肌に一噴きします。
基本的には、最初から最後までお茶の爽やかさを感じられる香水です。でも爽やかなだけではなく、時々ドキっとするほど「良い女度」の高い香りがします。
この”良い女”の香りはどこから来るのでしょう。
私にはお茶や明るいお花の香りの部分からではなく、匂いのベースになっている部分から来ているように思えました。
ベースにある、くすんだ香り。これが「木の香り」でも「お香の煙たさ」でもなく、何の匂いがよくわからないのだけど、春がすみのように全体をくすませて香りの透明度を下げているように思います。
そのおかげで、爽やかなのに柔らかく、ふくよかなお茶の香りになっているのではないでしょうか。
テカシミアはほんのり温かいお茶の香り。
すごく温もりを感じさせるような匂いではないので、春ニット程度の防寒性だと思います。
ですので「カシミア」と名前にあっても、個人的には真冬より春や秋に纏いたい香りです。また、爽やかさも充分なので夏の暑い季節でも使える香りだと思いました。
まとめ
今回は「メゾンクリスチャンディオール/テカシミア オードゥパルファン」について、詳しい香りのレビューをお伝えしました。
テカシミアは、爽やかなホワイトティーの香りが主役の香水。
でも、爽やかなだけでなく、ゆったりとした温もりやくすんだ感じ、まろやかな感じも兼ね備えたお茶の香りになっています。
タイトルに「カシミア」とありますが、真冬よりは春や秋におすすめです。
香り選びの参考になれば嬉しいです♪
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参考:DIOR公式ホームページ「メゾンクリスチャンディオール テ カシミア」https://www.dior.com/ja_jp/products/beauty-Y0744427-%E3%83%86-%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%82%A2-%E3%83%95%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%99%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9